19日の海外市場で円相場が一時1ドル=75.95円と戦後最高値を更新したことを受け、大震災からの回復途上にある日本経済の腰折れ回避に向け、円高是正に一段と強い姿勢で臨んでいただきたい。
<先行き円高材料目白押し、週明け市場を警戒>
一時的に戦後最高値を更新した円相場は、その後に1ドル=76円半ばに戻しているが、今後を展望しても、円高を誘引しかねない材料が目白押し。 26日には米ジャクソンホールのシンポジウムでバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が講演し、量的緩和第3弾(QE3)など追加金融緩和への言及に注目度が高まっていることに加え、9月2日には8月米雇用統計が発表される。 欧州ではギリシャ支援をめぐる金融安定基金(EFSF)拡充論議や、フランス国債の格下げ観測などをめぐる動向次第で金融収縮が顕在化する可能性もあり、リスク回避姿勢がさらなる円高を引き起こしうる。
最近の円高について、日本経済のファンダメンタルズを反映していないようにもある。 大震災で急速に落ち込んだ経済は立ち直りへ向けて動き始めたばかりで、歴史的な円高水準が続くことに対する違和感のみ。 米欧当局がすでにいくつかの対策を発動しているにもかかわらず、米欧の財政・金融問題への懸念が収まらずドルやユーロが下落。 そのあおりを円相場が受け続けている状況は不可解である。 週明けの外為市場で再び急速な円高が進むようなら、日銀の介入も考慮しないといけないが、単独介入は前回の失敗もあり欧米諸国との協調が取れるかがポイントとなるでしょう。
<先行き円高材料目白押し、週明け市場を警戒>
一時的に戦後最高値を更新した円相場は、その後に1ドル=76円半ばに戻しているが、今後を展望しても、円高を誘引しかねない材料が目白押し。 26日には米ジャクソンホールのシンポジウムでバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が講演し、量的緩和第3弾(QE3)など追加金融緩和への言及に注目度が高まっていることに加え、9月2日には8月米雇用統計が発表される。 欧州ではギリシャ支援をめぐる金融安定基金(EFSF)拡充論議や、フランス国債の格下げ観測などをめぐる動向次第で金融収縮が顕在化する可能性もあり、リスク回避姿勢がさらなる円高を引き起こしうる。
最近の円高について、日本経済のファンダメンタルズを反映していないようにもある。 大震災で急速に落ち込んだ経済は立ち直りへ向けて動き始めたばかりで、歴史的な円高水準が続くことに対する違和感のみ。 米欧当局がすでにいくつかの対策を発動しているにもかかわらず、米欧の財政・金融問題への懸念が収まらずドルやユーロが下落。 そのあおりを円相場が受け続けている状況は不可解である。 週明けの外為市場で再び急速な円高が進むようなら、日銀の介入も考慮しないといけないが、単独介入は前回の失敗もあり欧米諸国との協調が取れるかがポイントとなるでしょう。