FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

日本も円高で苦しいが、中国はもっと苦しい為替環境に突入。

2011-08-02 18:16:40 | 日記
中国外国為替取引センターの発表によると、8月1日の人民元対ドルレート基準値は6.4399となり、再び為替制度改革実施以来の最高記録を更新した。

昨夜はドル・円相場で今年3月17日につけた最安値に挑戦しましたが、ぎりぎり76.30当たりで反転に転じました。 一方中国もじりじりと人民元高(勝手にドル安になる)となってしまい、上下振動は繰り返しながらも今年の冬には6.20に近づいていくものと思われます。 急激な人民元高は労働集約型輸出立国の中国にとっては大きな痛手となることは明白です。

今夜25時には米・債務上限引き上げ法案が上院で可決される見通しとなりましたが、自立反発で80円を目指す展開となるような雰囲気ではなさそうです。 今後起こりゆる問題として、米債の格下げ問題・景気を刺激するための量的緩和(QE3)が何時起こっても不思議ではないだけに何処までドル安が進行するのか不透明きわまりません。 アメリカ自体がドル安を容認していることも歯止めがかからない理由の一つです。

アメリカの身勝手さは読者の皆様はよくご存知の通りだと思いますが、数十年にわたり自分たちの借金を全世界に債権(信用格付け最高のAAA)として購入させ、数年前から債務上限を大きく超えるような状況になれば、債務不履行(デフォルト)などと世界に衝撃を与える。 債務不履行を盾に逆に関係各国へ圧力をかけている状態が現状の姿だと言わざるを得ません。 

このような事態にも関わらず、日本では真実を報道するわけでもなく黙って耐え忍んでいる。 日本政府はアメリカの属国かと言いたくもなります。 残念ながら現状日本政府はおとなしい弟分であると言わざるを得ません。 しかるにドル勝手安事件に関しては、我々の気持ちを全て中国に託し、我々に代わって大きな声で抗議して欲しいところです。