津堅島から本島に戻るフェリー待ち時間に近くのホートゥガー(湧水跡)を見に行く。
ホートゥガー(湧水跡)とは、水道がないころ島民の貴重な生活用水源だった湧水。遠くの人は水を汲みに来るのは大変だったろう。
フェリー乗り場から約10分。険しい石灰岩礁と海の眺めはなかなかのもの。穴場だと思う。なんと今日昼神谷荘ライブにいたという千葉の方と出会う。観光ビーチじゃないしまさか来る人がいるとはビックリ。
港へ戻るとき気付いたのですが近道があった。沖縄独特のお墓が並んでいる墓地のようなので他所からの人には案内していないのでしょう。
フェリー待合室に荷物を置いてホートゥガー(湧水跡)を見に行く。
港左手の階段を上がり道へ。
途中、道端に咲いていた花。後で分かったのだが「ハマホッス」という植物らしい(後述)。
ホートゥガー(湧水跡)入口。
海岸の階段を下りた下の方にある。岩礁の海はなかなかの絶景。
途中にある「道祖神」のような祠。
階段下の長方形の浴槽のようなものが湧水溜め。
海岸から下りてきた階段を振り返ってみる。
後で気づいた墓地の近道に並んでいたお墓。
墓地入り口付近の民家に飼われていたヤギ。
後日、沖縄県立博物館に行った際、ホートゥガーへの道で見つけた不思議な花の正体が判明しました!
ハマボッスという植物。有史以前から存在し、琉球・奄美群島の地殻変動による離合の結果、3種類のハマボッスが特有の分布をするようになった、生きた化石みたいな植物だったのです。白い花と赤い花が共存している種類(紅ハマボッス)は南琉球生まれ。それが、地殻変動により南琉球と中琉球が陸続きになったときに中琉球にも繁殖。再び地殻変動により南琉球と中琉球が別れ、中琉球のハマボッスは固有の少し大きい白花に変化。同様に中琉球と北琉球にも起こり、北琉球のハマボッスはまた違った固有の小さい白花に変化固定された。さらに白花が固定された中琉球と南琉球がまた地殻変動で離合し赤白花の南琉球固有種が再び中琉球に入り込み結果、中琉球には赤白花と大きい白花の2種類が分布するようになった。学術研究論文もあるそうです。