てくてく日々是雑感

こんにちは。てくてくねっとの たま です。
日々のあれこれをつづります。

読書のおと

2009年05月11日 | 本棚
花粉から逃れるために、ずっと家にひきこもっていました。
その間、いつもより本を読む時間をもつことができました。
以下、簡単に読書記録(読んだ順)。

1)多読術  松岡正剛 ちくまプリマー新書
2)読書は1冊のノートにまとめなさい  奥野宣之 Nanaブックス
3)お笑い沖縄ガイド  小波津正光 NHK新書
4)続 大きな約束  椎名誠 集英社
5)夢をかなえる時間術  伊藤真 サンマーク
6)この世界の片隅に(上)  こうの史代 双葉社
7)テンペスト (上)(下)  池上永一 角川書店

『多読術』を書店で見つけ、ついでに『読書は~』も買う。
これは『情報は1冊のノートにまとめなさい』の
二番煎じのような内容だろうと思って、今まで買わずにいたんだけど
松岡氏の本と照らし合わせて読んでみたくなったのだ。
立て続けに読んでみての印象としては、共通点がいくつもある。
マーキング、引用、ハブ本(キーブック)、レファ本(サポートツール)、
併読(複合読書法)、雑誌の定期購読、2Bのエンピツ、古典、などなど…。
私は本に書き込むのはどうも抵抗があるんだけど
2人とも書き込みを推奨しているんだよなあ。

『お笑い~』これは「お笑い米軍基地」という沖縄の芸人の話。
2年ぐらい前に、たまたまテレビでそのステージを見て以来のファン。
沖縄の基地問題や歴史的な重荷を逆手にとってコントにした舞台を作っている。
著書も軽妙なウチナーグチで書かれていてむちゃくちゃおもしろい。
ウチナーグチのニュアンスがわからないと、通じにくい部分もあるかも。

椎名誠の本はですね。
「北の国から」の純と蛍か、椎名家の岳と葉か、ってくらい
この家族の歴史を見続けてきたですよ。
椎名氏の重ねた年輪、少し先を歩く人生の先輩の家族の記録を
自分の来し方行く末に重ねて読む思いもあります。
64歳という年齢に似合わず活発な仕事ぶりと
年相応の身体と心の疲労がにじみ出る椎名氏。
マゴからの電話にほころぶシワだらけの顔が目に浮かぶようです。
日本に戻ってくる岳ファミリーとの新しい家族物語が、これから始まるんだなあ。

『時間術』
誰もが等しくもっているはずの時間を、「いかに幸せに過ごすか」
時間の幸福度を高める生き方を追求するためには・・・
というような内容です。
具体的な方法論から、哲学的示唆にも及び、なるほどなあ、と思うことも。

『この世界の片隅に』  まんがです。
舞台は戦前の広島。のり漁を生業とする家で育つ浦野すずはちょっと天然。
ばけものにさらわれかけたり、ちびた鉛筆をガキ大将にとられたりしながらも
日々のどかにつましく暮らしている。
時を経て戦争の足音が近づきつつある頃、すずは軍港のある呉へ嫁ぐ。
本人の意思もそこそこに親が決めた結婚だが、すずは抵抗もせず気負いもせず
見知らぬ人びとの家での生活が始まる。
水汲み、かまど仕事、風呂焚きなどの日常の仕事のほかに
もんぺ作り、楠公飯、防空壕作りなど、戦時の仕事が描かれる。
スクリーントーンを一切使わず、手書きの線で陰影を表す絵が味わい深い。

『テンペスト』上下
『レキオス』はアスリートのような読み方を強いたが、
これは、琉球王宮を舞台に繰り広げられる大絵巻物。
色鮮やかに繰り広げられる歴史ドラマだ。
たくさんの登場人物が出てくるし、名前も読みにくく覚えにくいのだけど
すべてのキャラが立っているので、印象は強烈です。




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