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てくてく日々是雑感

こんにちは。てくてくねっとの たま です。
日々のあれこれをつづります。

初夏のきもの

2009年04月10日 | きもの
きものを着始めて、最初の初夏を迎えようとしています。
信州・飯田も20度を越える日が続き、
羽織はもちろん、袷でも暑いなあと感じるようになりました。
肌着を減らしたり、肌襦袢を薄くしたり、微調整を試みています。
5月までは袷の季節。
ですが、きものを着る人のブログを見ていると、
カレンダーではなく、体感の気候で、着るきものを選んでいるという方も多く
あまり堅苦しいことは言わなくなってきているのかなあ、と思ったりしています。

『幸田文 きもの帖』では、初夏のきものに
木綿のひとえ、お召、一越縮緬をすすめています。
そして「夏のきものは心意気で着るきものです」とも。
着付けは覚えても、心意気を会得するまでは、まだまだ遠いみちのり。
きものの奥深さに足を踏み入れる怖さも、だんだんと身に迫るようになってきました。


夏物どうでしょう

2009年03月28日 | きもの
ここしばらく着物をさぼっている。
ウールや袷を着るには暖かい日が続いていたのだが
春向けの着物を持っていないので、着るものがない。
その上、花粉がひどいので気力体力が萎えている。

そろそろ春物、初夏物の準備をしなければなあ。
初めての夏。何を着たらいいのか、見当がつかない。

着物についての情報はもっぱら本やネットに頼っていて
夏向けには「紅梅」とか「小千谷縮」とか「麻」とか書かれているけど、
実際に見たり触ったりしてみないとイメージがわかない。
冬に着物を着始めたときは、それこそ皆目わからなかったので
古着屋さんで「ウール」「木綿」「紬」「お召し」などをキーワードに
とにかく入手して、実際に着てみて、その肌ざわりや着心地を
確かめることから始めたのだった。研究と探訪の日々。
夏物もとりあえず集めてみるか…。
家庭で洗えるかどうかという点も夏は特に大事。
もちろんお値段も。
着物だけじゃなく、肌着も襦袢も帯も夏物を用意しないと?
いやあ、なかなか大変だぞ。

しかし、高いよ。着物も帯も小物もろもろ。
実際、手間ひまかかっているモノだとは思うが…、
帯や小物など手作りできそうなものは作ってしまいたいくらいだ。
私は元来、手作り派ではないけれど、必要に迫られればやろうというもの。
まあ、何度か失敗を重ねゴミを量産し、
結局買ったほうが早いわ、となるのが落ちではあるけれど。



卒業式でした

2009年03月18日 | きもの
下の子の中学卒業式があり、義務教育9年間をすべて終了しました。
ひとつの節目だなあと感慨深いです。

卒業式は、きものを着たいと思っていたのですが
なにしろ、きものがない。借りるのはどうか?
やわらかものは慣れていない、二重太鼓も結べない。着付けてもらわないと?
などなど考えると、礼装はハードルが高くて断念しました。

きものについて知識が増えてくると、
かえって気軽に着れなくなってしまうものですね。

体育館は鬼寒かった!天気予報は大外れでした。
こんな時こそ、重ね着ができるきものが着たかったですが。


タイコットンで半巾帯

2009年03月14日 | きもの
タイ手織り綿衣料を扱っているバーンノークさんが
タイに仕入れに行くと言うので、
ついでにタイコットンを使った半巾帯を試作してもらいました。

渋いお色ですが、締めてみるとまた雰囲気が変わると思います。
どんなきものと合わせたらいいか、思案中。



江戸

2009年03月12日 | きもの
もう10年近く前になりますが、
当時スタッフだったMちゃんとふたりで、「江戸」に、はまったことがありました。
杉浦日向子のまんがを読み込んで、「深川江戸資料館」なんぞに足を運び
江戸時代のエコロジカルな暮らしに感嘆し、粋な文化に憧れたものでした。

その時、「もし、江戸時代に生まれていたら、何になっていたか」と話をしたのですが
ツレアイが公務員のMちゃんは「長屋のおかみさん(亭主は棒手振り)」
毎日カウンターに立っている私は「茶屋の看板娘」
配達でクルマの運転ばかりしているしうさんは「猪牙舟の船頭」
…と、3人とも、今やっていることと変わらない発想だったのには、笑えました。

その頃は、江戸文化に興味はあったけれど、きものを着るなんてことは
まったく思惑にありませんでした。

その後、マイブームも去り、日々の関心から遠ざかっていた江戸でしたが
時を経て、きものに触れるようになったら、
あの頃は、ワケもわからず面白がっていた江戸の人びとの暮らしぶりのイメージが、
より具体的に感じられるようになりました。

巡りめぐって…学ぶことは日々多し、です。
何事も、無駄ではない、ということですね。


きものでお出かけ

2009年03月02日 | きもの
日曜日は、ポラン広場のオーガニックショーとアースガーデン。
久しぶりの東京。浅草です。
今回、初めてきものを着て遠出しました。
片道4時間の高速バスに耐えられるか…不安でしたが
行きは大丈夫だったものの、帰りはぐったりしました。
まあ、新宿→飯田の高速バスはすごく揺れるので、
ふだんでも酔っちゃうんですけどね。
秩父の山道と、辰野あたりの道路の悪さには辟易します。

で、東京は寒かった!
きもの姿の人も数人見かけましたが、お年を召した方ばかりで
みなさん、しっかり長いコートを着てショールも巻いていらした。
私は、御召に博多帯に羽織。
せめてマフラーかショールを持ってくるべきだった。

イベント会場では、若い方のカジュアルなきもの姿もちらほら。
おしゃれ着の選択肢のひとつとして気軽に着ている感じでした。

ポランの取引先でもある京都の織元「塩野屋」さんのブースで
国産繭の真綿や、御召でつくったマフラーなど触らせてもらいました。
日本の繭自給率1%以下という厳しい時代に
国産繭を原材料とし、日本の職人たちによる純国産の絹織物を作り続けているそうです。
いやあ、気が遠くなりそうです。いろんな意味で。
でもすごく大事なことだと思うし、少しでも応援できたら…と思います。

顔なじみの生産者、製造者の方々とも久しぶりにお会いできて…。
ボディクレイの手塚さんは、私がきものを着ている「ねらい」みたいなものを
瞬時にわかってくれましたね~。さすが。

きもののお出かけ、初チャレンジでしたが、ちょっと自信がつきました。
日本で英語を勉強するのと、きものを習うのと、どっちが環境として恵まれていると思います?
けっこう似たような境遇ではないでしょうかね?


初披露ですな。


2009年02月26日 | きもの
ずっと雨続きだったので、きものが着れませんでした。
きものだと、車の運転席に乗り込むとき、どうしても裾が引っ掛かってしまう。
雨の日は、雨や泥ハネで汚れてしまうので、断念せざるを得ないのです。

昨日は新月だったせいか?突然クローゼットの片付け(デトックス)がしたくなり
ごそごそかき回していたら、
むか~し、お店を始めたばかりの頃に使っていた藍染ののれんが出てきた。
もう薄汚れて使えないのだけど、布地と色合いが気に入っていて、捨てられず
とっておいたのだった。
何かにリメイクできないかな、とあれこれ考えて「たすき」を作ることにした。
長さは足りないが、継ぎ合わせればなんとなかるでしょう。
と、いうことで、数年ぶりにミシンを引っ張り出してきた。
「たすき」なんて、まっすぐ切ってまっすぐ縫えばいいだけのことなのに
ふだん、やり付けないお裁縫なので、まあ~、要領の悪いこと。
ミシンの使い方も忘れているし。はあ…。
最近、半衿をつけるので、週に1~2回は針を持つようになったことだし、
これを機会に、さらにミシン仕事もできるようになりたいものです。
帯も作りたいし、裾よけも作りたいし。必要なればこそ、ですね。


ただの紐ですけどね。シミだらけで汚いし。でも、捨てられないんだなあ。



お香

2009年01月19日 | きもの
年末に片づけをしていたら、
だいぶ前に買ったインド香が出てきました。
香りモノが好きで、お香やエッセンシャルオイルなど、ちょこちょこ買うのだけど
使い切らずに残ってしまって、そのまま部屋のあちこちに埋もれてしまっていたわけ。

なかなか使う機会がなかったのよね。
お香は煙るし、火の始末が気になるし。食事をする居間では使えないし。

で、ひらめいた。
そうだ、きものを着るときに、焚いてみよう。

毎朝の着付けに正味20分。短いお香なら、ちょうどいい位の時間。
ひとりで黙々と着付ける、その時間に、香りも楽しもう。
きものにうっすら香りが残れば、それもいいし。
ふふ、優雅よのう。

平安時代に貴族がお香を好んで使ったのは
消臭やきものの防腐、カビ防止などの効用もあったとか。

そういうことなら、お香本来の使い方をしてるのかもしれないねえ。

インド香も、やわらかい香りのものなら、いい感じだけど
今度は和のお香も試してみようかな。



お太鼓

2009年01月17日 | きもの
なんてこった。
2時間ほど練習したら、お太鼓が結べるようになってしまった。
きれいに手早く、は、まだ無理だけど、手順だけは、どうにか覚えたぞ。

1ヶ月くらい前に一度チャレンジしたときは、全然、できなかった。
5冊くらい本を調べて、DVDも見たけど、
本によってそれぞれ全然、やり方が違うもんだから
わけわからなくなって、あーでもない、こーでもない、と四苦八苦したのだ。

それが、今回チャレンジしたら、すんなり、できるようになってしまったではないか。
どういうわけだろうね、これは。

今回は、大久保信子さんの本笹島寿美さんの本を並べ
わからないところは、それぞれの本の解説を見比べ補いながら試してみた。
でも、一番役に立ったのは、映画『流れる』]の中で
置屋の主人役の山田五十鈴がしゅるっと帯を締める場面だったと思う。
教本では、何本も仮紐を使ったり、ピンチを使ったりする方法が載っていて
そういうのは面倒だなあ、と思っていたので
仮紐なんか使わず、帯をたぐって押さえて結ぶ、山田五十鈴の動作がかっこよくて
こんなにシンプルな動きでいいのか、とちょっとびっくりしたのだ。
私は難しく考えすぎていたのだなあ。
その山田五十鈴の動作がイメージとして頭の中に入っていたので
今回のチャレンジは、スムーズにいったのではないか、と思う。
やっぱり、教本と実地とは、違うのだよ。

やってみると、お太鼓は面白い。
それに、意外と背中への負担が少ない。
お太鼓は椅子の背や車のシートで邪魔になる、半巾のほうがラクだ、
という思い込みも解消された。

さあ、困った。
名古屋帯は1本しか持ってないのよ。
欲しくなっちゃうじゃないですか。




下駄

2009年01月16日 | きもの
ここ数日、雪が降って積もって、道も凍って溶けて
つるつるだったり、ぐちゃぐちゃだったりする。

足袋ソックス重ねばきに、下駄を履いて
雪の中に足を突っ込んだら、さすがに冷たかった…。
通勤の30分を歩くには、つま先にカバーがある下駄が欲しい。

きものを着始めた頃、草履をはいていたのだけど
くせになっている足首の捻挫が再発し、腰まで痛くなってしまった。
それで下駄に切り替えたら、これが調子いい。
軽いし、地面をしっかり踏んだ感触が安定感があるし。
安売りとせんで460円。お買得。