てくてく日々是雑感

こんにちは。てくてくねっとの たま です。
日々のあれこれをつづります。

「しつけ」について

2008年09月11日 | 近辺
あるサイトで、布で弁当箱を包む動作を、動画で流していた。その包み方が、おやまあ、と思う団子結びだった。誰か注意してやる人はいなかったものか、それともこんなことにこだわる人もいないのか。
高校生の頃、ぞんざいに弁当箱を包んでいたところを父親に「なんだ、その結び方は」と見とがめられ、教わった本結びが納得のいく美しさだったから、自分の中では、結ぶとはそういうものだと落ち着いていた。
弁当包みなど、どんな結び方包み方でもよさそうなものだし、今ではポーチや小袋など手軽にぽいと入れればいいわけだし、こだわるようなことではないけれど、人が団子で結んでいれば、ちょっと気になる。
そういうふうに「しつけ」られたのだと、最近になって気がついた。
「仕込む」ほどではない、ただその動作を「仕付け」られた、という程度のこと。身に残ることもあるし、残らないことも多い。親としては、もっとちゃんとしつけたはずだが、と嘆くだろう。
ひるがえって、私が子どもにしつけを意識したことは、ほとんどない。しつけ、という言葉に強制、規制、罰などのイメージを持ってしまっていたからかもしれない。それでも、知らず知らずのうちに子どもの身に付いてしまう動作は、よいものもあればわるいものもある。
「躾」の文字通り教えればうつくしかっただろうに、きれいでないものも「仕付け」てしまったようで、今さらながら悔やむことだ。