高齢者の転倒事故を聞く度に、下肢の筋トレの重要性を痛感する。人ごとではない。自分自身も溝に落ちたり、駅の階段を踏み外したり、しょっちゅうつまづいている。ブログで筋トレをたびたび訴えるのは、我が身への自戒でもある。しかし下肢の筋肉にばかり留意してトレーニングが偏るのは考えものだ。筋肉の強化だけを考えるなら、筋肉量に応じて上肢4下肢6の割合でトレーニングをするのが適当かと思っていた。だが、血行促進も念 . . . 本文を読む
暖かい遠州地方では、ススキの盛りは10月中旬以降である。皮肉なことに、鉢植えの鷹の羽ススキが〈ナンバンギセル〉で惨憺たる有様になっているのに、土堤のススキ(芒)が穂並みを揃え始めた。憎らしいことに、ナンバンギセルは咲き誇っている。日に日に美しくなるのは困ったものだ。毎日見ていると風趣すら感じる。ススキから奪った栄養で、花は艶めいた色を帯びてきた。もう笑うしかない。 . . . 本文を読む
私たち日本人は一般に、寛容を徳義の最上位のものとする考え方には未だに馴染めないでいるようだ。人の寛容性を測るには、批判に対する反応の仕方を見ることで明らかになる。批判を嫌うということは、当人が寛容性を持ち合わせていない事実を表明している。斯く言う私も、自ら省みて寛容には程遠い。頻繁にテレビに顔を見せる国政議員を見ていると、政権に在る時の彼らは、まさに寛容性欠如のプロトタイプである。中でも世襲有力議 . . . 本文を読む
「ナンバンギセル」の花が次々と開花している。咲いてみれば、それなりに美しく、見入ることもある。事情を知らない人は、私が悦に入ってこの花をためつすがめつ愛でていると見るだろう。だが老生はススキの傷みが心配で、気が気でないのである。心なしか、ススキの枯れ葉が目立つようになってきた。いくら光合成の出来ない忌まわしい寄生植物でも、咲いている花をもぎ取るような無粋な真似はしたくない。思案に余って意を決し、鉢 . . . 本文を読む
気象と病気は似たところがある。日常これほど自分の生活に密接な関係がありながら、自分では事象を掴むことはほとんどできなくて、片や予報に片や診察に、専門家の知見に依るほか実相を知ることができない。気象には昔から観天望気というものがあって、船乗りや漁師・修験者などは、風や雲の形、空気の湿り具合などで天候を予測した。病気となると、近代医学と異質な考えや手法が大昔から世の中にゴマンとあって、それぞれの専門家 . . . 本文を読む