道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

女性蔑視の始まり

2021年02月16日 | 人文考察
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会前会長の森喜朗氏は、今回の辞任に至った状況を、全く理解できていないと推測する。どうしてこうなったのか、いまだに訳がわからないのではないか。この程度のことはいつも口に出していたことなのに、と思っているかもしれない。森氏を擁護するわけではないが、我々の社会では、あれに似たような発言は至る所で耳にする。日本人の女性蔑視観は、古代中国文化に由来す . . . 本文を読む
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御前崎へのドライブ

2021年02月07日 | 旅・行楽
娘夫婦に誘われ、御前崎へドライブした。時々、自粛している両親を気遣い、外に連れ出してくれるのは非常に有り難い。この時ばかりは、自粛警察の妻も規制を緩めてくれる。何しろコロナ禍発生以来、私の飲み会を警戒し、外出に目を光らせているのだから参る。出べ助(遠州弁で出たがり屋のこと)の私は窒息寸前の状態にあった。国道150号線は、これまでの生活で利用頻度が比較的低かったので、沿道の景観が珍 . . . 本文を読む
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甘えと共依存

2021年02月05日 | 人文考察
当ブログのカテゴリ〈人文考察〉を続けていると、この国に特徴的な甘えと共依存の問題が目に付くようになる。トラブルや事件など、日常的に発生する様々な社会問題の根が、ここにあるように思う。わが国に独特のこの社会的病理は、私たち民族の心理的傾向と深く関わっているに違いなく、素人なりに気に懸かる問題である。〈共依存codependence〉とは、心の奥底に強い依存心を持つ者同士の相互関係であると理解している . . . 本文を読む
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馴れ合い願望

2021年02月03日 | 人文考察
私たちは人間関係において、馴れ合うことを最終目的にしているのではないか?殊の外馴れ合うことを好む。馴れ合いを潜在的に願望しているとも思える。馴れ合いは居心地が好いからだろう。コロナ自粛中の与党国会議員3名の銀座クラブ遊興も、典型的な馴れ合い願望の顕れである。かつて故中曽根元首相は、来日した故レーガン元大統領を山荘でもてなし、「ロン、ヤス」とニックネームで呼び合う仲になったと、内外記者団に公表し . . . 本文を読む
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緊急事態

2021年02月02日 | 人文考察
第一次大戦後の世界で、最も民主的な憲法と賞賛されていたワイマール憲法をもつ当時のドイツで、ヒトラーのナチス党が国をファシズムに導くことができたのは、その優れた憲法第48条のたった一つの条項だった。【非常事態権限(ワイマール憲法第48条)】「公共の安全および秩序が著しく乱され、また危機にさらされる時、共和国大統領は公共の安全および秩序を回復させるために必要な措置をとることができ,」「基本権の全部また . . . 本文を読む
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