道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

御前崎へのドライブ

2021年02月07日 | 旅・行楽

娘夫婦に誘われ、御前崎へドライブした。時々、自粛している両親を気遣い、外に連れ出してくれるのは非常に有り難い。この時ばかりは、自粛警察の妻も規制を緩めてくれる。
何しろコロナ禍発生以来、私の飲み会を警戒し、外出に目を光らせているのだから参る。出べ助(遠州弁で出たがり屋のこと)の私は窒息寸前の状態にあった。

国道150号線は、これまでの生活で利用頻度が比較的低かったので、沿道の景観が珍しい。
県内では最も海寄りの、地質時代には砂の海底だった平野を走るこの道は、常に南からの陽射しを受けるせいか、いつ走っても陽光に煌めきを覚える。

磐田、袋井、掛川の次が御前崎。各所で発電の風車が目に付く。冬の季節風の強い遠州の海岸は、風力発電の適地なのだろう。
御前崎市内に入ると、国道を折れ桜ヶ池への鳥居をくぐり、真っ先に娘の目的「みつばち牧場」に行く。当人好物の橡の蜂蜜を補充する為に寄ったらしい。量り売りで、様々な樹木の花の蜜が買えるのが、蜂蜜好きの当人には好都合なのだろう。

私の興味を惹いたのは「大スズメバチの蜂蜜漬け」。養蜂の大敵を商品化したアイデア製品だろうか?コツプぐらいの瓶には、数匹のオオスブメバチが、生きているときそのままの凶々しい姿で蜂蜜に浮かんでいる。見るからに相当な効能が期待できそうだが、婿・娘のいる前でお店の人に詳しく聴くのも憚られ、購入は諦めた。

信州や飛騨を旅すると、オオスズメバチの焼酎漬けによく出逢う。大抵はマムシの焼酎漬けとセットで置いてある。私たちの先祖は、怪我も病も全てこのセットで克服していた時代が永かったのだろう。

浜岡原発を過ぎると海が見えてくる。白波寄せる海岸の淡い翠色が次第に紺の度合を深め、沖の群青色までのグラデーションが美しい。海は既に春の色合いだった。白い灯台を左に見上げて更に走り食事処へ。土曜日とあって、昼どきの駐車場は満杯だった。

魚料理を満喫した後、海産物の土産物店に立ち寄る。活き魚・冷凍品・加工品を求める人で活況を呈している。妻はマグロの冷凍品、私はイカの塩辛を購入。続いて農産品を売る道の駅にも寄った。私は眠くなって車内に残る。
先刻飲んだ生ビールが効いてきたらしい。

なんといっても御前崎は干し芋発祥の地。老生が小児の頃の定番おやつ、角切り状の白く粉を吹いた干し芋を、妻が購入してくれていた。私にはこれが本命、もう浜松あたりでは見ることもできない。実に懐かしくも嬉しい。


妻はイチゴとピーマン、キュウリなどの食材を購入。

帰途は掛川市の沿道にある「大石農場ハム・ソーセージ工房」に寄り何点か購入。妻と娘は、これで今夜のオカズは決まりとご満悦だった。


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