運転免許を返納した身には、何処に行くにも老妻の運転が必要。好き勝手に行きたいところへ行っていた現役時代とは大変な様変わりである。気随に行きたい処に行けないのは、デベ助の老生には耐え難いものがある。
妻が快諾する行き先は必ずしも多くない。いちいち当人の顔色を窺い車を出してもらうのは面倒なことこの上ない。
移動の手段が無くなるということは、体験や観察、訪問と面会が激減するということで、私にとって何よりも大切な、世情視察が思うに任せないことである。
幸い脚に故障はないので、徒歩での移動には差し支え無いが、昨今の、何処の地方都市でも便数の減った、バスや電車など公共交通機関との併用は殊の外不便になり、移動の手段として頼りにならない。
斯くして老生の気儘な移動範囲は、自宅から半径6kmの、極めて小さな点のような圏内になってしまった。
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