道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

曽許乃御立(そこのみたち)神社

2019年10月05日 | 人文考察

浜松フラワーパーク手前の西区呉松町地内に、舘山寺街道に面して石の鳥居がある。道際には、曽許乃御立(そこのみたち)神社の案内標識がある。


三方原台地西端が浜名湖に落ち込む手前の台地上の一角。鳥居をくぐると、その先200m先にも石の鳥居がある。それをくぐると、下に向かう階段から舗装道に続き、樹木が鬱蒼と繁る薄暗い谷に下る。谷底は池で、水音が聞こえている。
池には注連縄が巡らされている。パワースポットなのかどうか?

池からは登りの階段で、台地上の社殿敷地に出る。階段の最上段には3つ目の石の鳥居。階段横の脇道は女坂といって、なだらかな坂の道になっている。

此処の祭神は常陸国鹿島神宮の鹿島大神武甕槌命(タケミカヅチノミコト)であり、創建は767年。鹿島神社の別名もあり、地元では「鹿島様」と呼ぶ。その方が一般化している。古くから浜名湖一帯の漁業者の崇敬を集め、かつては市内の神社で最大の境内地を有していたらしい。
有史以前にあった根本山への神体山信仰の祭祀の場が発展し、鹿島神宮から鹿島神を勧請したのだろうか?

かつて明治天皇が京都から東下した際の行列が、浜名湖今切の海峡を渡るに際し、当社神職の総指揮の下に全氏子(殆どが漁業者)が動員され、整然と遺漏なく舟艇の運航が取り行われたという。信仰の力がまだ活きていた時代のことだった。







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