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「朝日の慰安婦誤報、聴聞会を」極右発言の塩野七生氏

2014-09-19 08:13:11 | 時評
やはり、パク・ポギュン論説委員 の記事は、
塩野七生氏の論文に見劣りする。

記憶は何等の証明にもなり得ない。

「朝日の慰安婦誤報、聴聞会を」極右発言の塩野七生氏
2014年09月15日09時32分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/038/190038.html



日本の倍晋三首相は14日、朝日新聞が慰安婦の強制連行関連の一部の過去記事を取り消して謝罪したことに関連し、「朝日は世界に向けてしっかり説明しなければならない」と話した。

安倍首相はこの日NHKの番組に出演し、「日本の兵士が拉致するように家に入って(朝鮮人を)慰安婦にしたという記事が、世界で事実と見なされて(これを)非難する碑が建てられた」としてこのように主張した。

『ローマ人の物語』などを書いた日本の女性作家・塩野七生(77)も最新の『文芸春秋』10月号の寄稿で「(朝日記事の取り消しを機に)外国、特に米国の雰囲気の流れを変える良い機会にできるかは、国政担当者やメディアをはじめとする日本人全体が『膿(うみ)を完全に絞り出す勇気』があるのかどうかにかかっている」として「関係者全員を国会に呼んで、聴聞会の内容をテレビ放映すべきだ」と主張した。

朝日新聞は先月5日、太平洋戦争の時に韓国で徴用労働者や慰安婦を「狩猟」するようにしたと自伝的手記を通じて告発した吉田清治(2000年死去)の証言は偽りだと判断されるとして、彼の発言を扱った過去の記事を取り消した。また「取り消しだけをして謝罪はしないのか」という世論に11日、木村伊量社長が記者会見で関連報道について謝罪した。

これに関連して産経新聞は14日「一部の出版社が(慰安婦関連)記述の変更を検討する意向を明らかにした」と報道した。だが現行の高校の日本史教科書6種の出版社15冊中、13冊に慰安婦関連記述があるが「強制連行」あるいは「強制的に連行された」という表現は1カ所もない。「各社(出版社)ごとに差はあるが、日本軍による強制連行が『あったような』印象を与える」というのが産経の主張だ。

このように朝日新聞の誤報が争点化しながら、日本国内の保守右翼勢力は機会をつかんだように慰安婦問題に対する攻勢を強めている。「戦場で、慰安婦が人権と自由な意思を奪われた」という「強制性」の本質を問題視する国際社会の声は無視したまま「強制連行が否定されたのだから、再び慰安婦問題を論じるべきだ」と主張していることだ。

【コラム】塩野七生の「絶好のチャンス」
2014年09月18日10時33分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/211/190211.html?servcode=100§code=120

塩野七生(77)は刺激だ。その感情は極端を行き来する。彼女は『ローマ人の物語』 『わが友マキアヴェッリ』を書いた。その作品は魅力だ。塩野は日本軍慰安婦について書いた。その文章は嫌悪だ。日本の雑誌『文芸春秋』(10月号)への寄稿だ。

題名は『朝日新聞の“告白”を越えて』だ。「告白」は吉田清治(1913-2000)の自叙伝のものだ。吉田は「軍の命令で済州から慰安婦を強制的に連行した」と主張した。朝日新聞は吉田の関連記事(1980-90年代)を誤報と判断した。そして取り消し、謝罪した。

塩野は「慰安婦問題に欧州や米国の人々の関心までも引くほどになった。この変化は手術が不可欠だ」と述べた。寄稿はこのように断言する。「人間には、恥ずかしいことや悪いことをしたと感じた場合、強制されたのでやむをえずやったと言い張る性向がある。くり返して口にしているうちに、自分でもそうと信じることになる」。慰安婦女性の陳述は自己催眠ということだ。その判断は、慰安婦を強制連行しなかったという確信と連結する。塩野の著書は歴史と人間に対する洞察を追跡する。彼女はその経験を慰安婦問題に適用した。その試みは失敗する。

慰安婦の証言の本格的な時点は1990年代前半だ。慰安婦女性がおばあさんになる頃からだ。若い頃は過去の傷を隠した。家族と親、韓国の社会情緒のためだ。しかし年輪は内面を変化させた。怒りがうごめく。恥ずかしさは後に回された。怒りは勇気を生む。暴露は強制連行された悪夢の脱出口だ。その感情は人間性の本質だ。塩野は年輪の力と微妙さを軽視した。彼女の認識は偏向と傲慢だ。

塩野の寄稿には緊急提案がある。「オランダ人も慰安婦にされたという話(朝日報道)が広まろうものなら大変だ。そうなる前に急いで手を打つ必要がある」と書かれている。その話はジャワ島スマラン事件だ。1942年、太平洋戦争当時、日本軍はインドネシアを占領した。そこはオランダの植民地だ。日本軍はその地域のオランダ人女性も慰安婦として動員した。

塩野の助言は遅かった。オランダ下院は「日本は河野談話に反する発言をするべきでない」と決議した(2011年)。その話は欧州に広まっている。オランダの市民団体(日本名誉負債財団)は拡散に率先する。

寄稿は「朝日の告白は対処のやり方しだいで絶好のチャンスに変わることができる。…特に米国の空気の流れを変える好機にできるか否かは、国政担当者、メディアをはじめとする日本人全体が膿を絞り出す勇気があるかどうかにかかっている」とした。塩野が心酔したマキアヴェッリを思い出す。マキアヴェッリの主要な言語は機会と決断だ。

絶好のチャンスには前提条件が必要だ。吉田発言の影響力が圧倒的でなければならない。それは良心の宣言として注目を浴びた。しかし韓国社会の関心は長く続かなかった。慰安婦女性の相次ぐ暴露のためだ。おばあさんの肉声陳述は威力的だ。吉田の証言より決定的だった。朝日の誤報騒動の波紋は制限的だ。吉田証言が抜けても事実は堅固だ。「強制動員」の真実はもつれない。絶好の条件は満たされない。膿を絞り出す勇気も作動しにくい。

「慎重と人間味を持って節制された方式で進め、行き過ぎた確信が不注意にさせる」--マキアヴェッリの『君主』(第17章)の一節だ。行き過ぎた確信は知的な貪欲を生む。塩野がつかんだ「絶好の機会」は消えるしかない。慰安婦強制動員の事実は多様で豊富だ。川田文子の『赤瓦の家』(1987年出版)もある。その本は日本軍慰安婦として連行されたペ・ボンギ氏の話だ。

安倍晋三首相は朝日の事態を活用する。右翼勢力は河野談話(1993.8)の変更を狙う。しかし河野談話は吉田の陳述を反映しなかった。

慰安婦問題は記憶と記録の戦争だ。記憶は記録として伝播、保存される。韓国は記録精神で日本に劣る。おばあさんの口述はそれなりの形を持っている。その完成度は拡張しなければならない。

記録戦争は精密さを要求する。その戦線で悲憤が優先されてはならない。政治は後ろに退かなければならない。政治と歴史が結びつけば慷慨が目立つ。事実と真実の追跡と蓄積の情熱は落ちる。安倍首相の過去の歴史暴走はとまらない。その対処は強弱を兼ね備えなければならない。政治と歴史、政治と文化は分けられなければならない。それが嫌韓勢力の拡大を防ぐ。韓流派の再起を図る。歴史戦争は情熱と洗練美を要求する。

パク・ポギュン論説委員




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
塩野さん (ベッラ)
2014-09-25 22:07:40
この女性、以前は小沢一郎をベタほめでしたので
がっくりでしたが、今回はよく言っています。
今月の月刊誌の「文芸春秋」にも記事を寄せています。
日本人にマキャベッリ思想を少し違うのですが、
このような理性で判断する必要が国際社会にはあります。オランダの問題では日本はきちっとしてきています。
日本は熱心に「理不尽なことや誤りはその都度繰り返して説明する」必要があります。
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常識と言う無作為の誤謬 (憂国のZ旗)
2014-10-01 00:01:41

ベッラ さん  ようこそ
最近の朝生でも、

山田厚史(デモクラTV代表、元朝日新聞編集委員)
早野透(桜美林大学教授、元朝日新聞編集委員)
青木理(ジャーナリスト、元共同通信ソウル特派員)

など、聞いた事のある名前が単なる刷り込みなのはよくある出来事です。

著名人が入れ込んだ政治家が無残な結末には哀れを誘う。
ネットの言論に、不同意なのは常に経験することです。

文章力が無い、考えが足りないと言うのも常に感じるが、
自分の感情を表現するにはより多くの文献に当たる必要性を感じる。

安倍政権誕生から対立する政敵が鮮明になってきた印象は深いです。


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塩野さん (ベッラ)
2014-10-01 12:15:36
塩野さんの発言ですが、日本ではかなり支持されているようです。
しかし、彼女の作品はローマでイタリア語翻訳もあまり
なされていず、世界的に広まるにはまだのようです。
イタリアで勲章は授与されていますが。

塩野さん外国に住んで、日本への思いがふつふつと
出てきているのでしょうね。
彼女の思いが世界に広まるには、いまひとつ、イタリアでの作品の翻訳が広まる必要性があります。

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これ、私のことでしょうか (ベッラ)
2014-10-01 12:43:56
>文章力が無い、考えが足りないと言うのも常に感じるが、
自分の感情を表現するにはより多くの文献に当たる必要性を感じる。

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