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豊かな国がなぜほろぶのか いま考える「国家の衰退」

2014-01-16 15:02:34 | 時評
アメリカの政治衰退が激しい。その現象は各地点で確認される。
シエールガスの行方は、アメリカ復活の原動力である。

かたや、日本国にはメタンハイドレートの採掘、埋蔵と言う楽しみがある。

エネルギー政策の行方は、この二つの因子を除外しては決められない。

脱原発の元祖は、菅直人元首相である。東京都知事選で、候補の細川氏と
応援する小泉氏とが、脱原発を主張の柱としている。

技術予測はかなりの困難を伴う。それだけに興味引かれる事である。
国家の消長がエネルギーに依存している事は確実である。

日本国の元首相が三人も、日本国衰退に賛成しているのは異常と言う他はない。

脱原発など、酒場でも話題になどなる事はない。
そもそも、原子力をエネルギーの主柱に選んだ人々の並々ならぬ苦労を忘れた論議は
万死に値する。過去に、石油は血の一滴と呼ばれた。その血の代償はいまだに
支払い続けているのが現在の政治であろう。


豊かな国がなぜほろぶのか いま考える「国家の衰退」
http://netallica.yahoo.co.jp/news/20140109-00000000-jct_bw

この年末にきて国家の衰退について考える本2冊が2紙の読書面で。偶然の皮肉か、それともいま日本で私たちが真剣に考えるべきことなのか。

 『国家はなぜ衰退するのか』(上下、ダロン・アセモグルほか著、早川書房)は、世界に豊かな国と貧しい国があるのは政治経済制度のせいだと分析する。経済学界でも賛否が大きく分かれた話題の大作だ。西欧民主主義国で成長が止まった原因を考える『劣化国家』(ニーアル・ファーガソン著、東洋経済新報社)も、市民社会や資本主義の法制度を問題にする。独裁国家よりはよほどマシだとは思うのだが、それでも衰退していくのだろうか、日本も?【2013年12月29日(日)の各紙からⅠ】

■アベノミクスで揺れた一年の締めくくりに

 どちらも米英の経済学者や歴史学者の著作だが、内容はけっこうわかりやすい。『国家はなぜ衰退するのか』は、街のまん中を米国・メキシコの国境が走るノガレスから両国の違いを研究、さらに韓国と北朝鮮、ボツワナとジンバブエ。近いのに発展の極端な差はなぜかと問いかける。

 「わかりきったことや」と思う人もいるだろうが、では中国はこのまま経済成長を続け、欧米や日本を圧倒するかとくる。結局、人から収奪するような国は失敗すると著者は言いたいらしい。

 古代ローマやマヤ、明治の日本まで出して解説するのだが、「政治ですべてが決まるものか」「大英帝国だって収奪国家じゃないか」などの批判も。「国家システムはどうあるべきかを論じるには欠かせない一冊となろう」とは、朝日新聞読書面の一年総括特集で原真人さん。アベノミクスで揺れた一年の締めに、国の繁栄と衰退を考える参考書にはなる。

■民主主義のコストや金融規制を警告

 『劣化国家』はもっと激しい。「なぜ豊かな国が貧困へと逆戻りするのか」を、民主主義のコストや金融規制の弱さから警告する。このへんは、日本と世界の現状をついつい考えてしまう。巨額の財政赤字やヘッジファンドとやら一瞬でけた違いの儲けをひねり出してしまう金融資本の跋扈横行、国内外の貧富の差拡大。わかりやす過ぎる現実がいくつかある。学者のたわごとだと切り捨てるわけにはいかない。

 ただ、「制度が欠陥だらけでも、非西洋諸国が成長しているのはなぜか」は議論されていないと、毎日新聞の無署名書評が指摘している。学者の分析は万能ではないが、鋭くあたる一面もたまにあるからこわいし、読む価値もある。

(ジャーナリスト 高橋俊一)


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