憂国のZ旗

日本の優れた事を様々話したい。

文在寅の革命は、頓挫する

2019-02-03 06:04:51 | 政治

文在寅の革命は、頓挫する。

筆者、柳根一氏の文中に ”20世紀の諸革命” とあるが、
フランス革命、1900年代のロシア革命、台湾、香港の民主化運動などと比較しても
影響の大きさはあるにせよ、革命の主体者に疑問が残る。

ついでに、明治維新とは諸革命の中で、どういう位置づけになるのだろう。

文在寅の革命は、進化とは程遠い、逆行である。
退行現象とも見える。




2019/02/02 05:05
【コラム】「一度も経験したことのない国」を目指す文在寅政権の革命
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/02/01/2019020180129.html?ent_rank_news

「一度も経験したことのない国をつくりたい」。これは文在寅(ムン・ジェイン)政権がこんにちの局面をどのように捉えているかを示した言葉だ。そして、それは「正しいこと」であり、従って「変えられないもの」だという。どういう意味なのか? 相当数の韓国国民が、この言葉の意味をよく理解できずにいるようだ。単に、これまで見てきた通りの「政治」があるとだけ感じているらしい。
 「一度も経験したことのない国…」とは結局、自分たちはこれまでとは全く違う世の中をつくりたい、という意味だ。一言で表現するなら、革命をやりたいという意味になる。恐ろしくもあり、すさまじくもある言葉だ。しかし様相の点では強度の低い革命なので、人々はそれが「大したことではない」と感じる。鍋の湯がぐらぐら煮え立って初めて「うわっ、こんなことだったのか」と、今さらのように驚くのだろう。
 20世紀の諸革命には共通した順序があった。第1幕は、宣伝・扇動・意識化を通して大衆の心を捉える。第2幕は、公共部門はもちろん民間部門や家庭にまで国家が浸透・干渉・規制する。そして第3幕は、社会全体を画一化し、国有化し、全体化するのだ。この3幕をばしんと完成させるものが、まさに「最終解決(final solution)」だ。韓国の場合、今はこのプロセスのどの辺りに来ているのだろうか。
 宣伝・扇動・意識化は1980年代以来、韓国社会の随所にしっかりと根を下ろした。その結果、自由主義・個人主義・韓米同盟・市場経済の代わりに種族的民族主義・階級闘争・反米親中・「わが民族同士」が、教育・宗教・メディア・ホワイトカラー・文化芸術界を席巻した。今では、そのような陣地戦からさらに進んで公共部門や民間部門の運営を奪取する機動戦の段階、そうして遂に、待望の「最終解決」のため相手を「壊滅」させる段階だ。
公共部門では、公営メディアや司法府まで「ろうそく国家」に編入された。教育現場では、保護者が子どもたちを小学生のときから「ろうそく国家」に徴発されてしまうかもしれない。小学校社会科の教科書を国定から検認定に変えたいというのだ。表向きはもちろん、検認定の方が「民主的」だ。しかし高校韓国史の教科書は、検認定にもかかわらず、実際は「ろうそく国家」の洗脳ツールとして使われている。今後は小学生すら「わが民族同士」のスローガンを叫ぶかもしれない。
 民間部門でも、あらゆる分野に「ろうそく国家」が浸透している。まず、大企業の経営権を左右することができる。大韓航空がテストケースだ。サムスンも、オーナー企業として生き残り続けることができるだろうか? 国民年金が議決権を行使する方法、労組や市民団体が企業の役員会を握って揺さぶる方法、そしていわゆる「社会的企業」というものを目いっぱいおだて上げる方法など、さまざまな小細工が動員されるだろう。
 この掌握プロセスでは、「名誉毀損(きそん)の儀式」が盛んに行われるだろう。異なる意見を言うことに「フェイクニュース」とレッテルを張り、キム・テウ氏、シン・ジェミン氏のような告発行為を「くず」「不適応」「胆力のないやつ」のような精神疾患へと追いやる手法がそれだ。旧ソ連でも、サハロフ博士のように異論を提起した人々が精神病棟に収監されたことがある。
この過程が積み重なると、最後には「最終解決」の一撃が加えられるだろう。いや、それは既に始まっている。イデオロギー労組は事業場の外で米軍撤収や国家保安法撤廃運動を繰り広げると宣言した。「良心囚・李石基(イ・ソッキ)」「偉人・金正恩(キム・ジョンウン)」支持運動も公々然と繰り広げられている。この段階に至ると、1948年8月15日に樹立された大韓民国の当初の大前提は崩れるほかない。この国を支えてきた象徴的な価値がことごとく消えた場で、大韓民国だといえるものが何か残るだろうか。
 「最終解決」の最後の一発は、韓国のそんな状況に米国のトランプ大統領がこれ以上耐えられず、在韓米軍を金正恩との間で「北朝鮮の非核化」なしにアメに変えてしまうというものだ。ソウルで自分が乗った乗用車に火炎瓶を投げ付ける韓国人、米国が北朝鮮制裁をしているのに世界を回って制裁緩和を要求する韓国、こんな同盟国の値打ちもない国にトランプ大統領が恋々とする理由は、ますます薄れてきている。米国が早く愛想を尽かして手を引くよう、気に入らないことをして回ろうというのが、これまでの作戦ではないか?
 問題は、こうした革命的プロセスに対し韓国内部にある抗体が弱々しいという部分にある。大衆はもちろん高学歴層に至るまで、とにかく何も感じていないような様子だ。何が起きても「まさか、どうにかなる」だ。歴史の行方を決定付けるのは、その時代を生きる人々の選択だ。こんにちの韓国人は、その責任から決して逃れられない。他人のせいではない。
柳根一(リュ・グンイル)/ジャーナリスト
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版