団塊世代のこれから10年は黄金の10年か?
2007年の年が明け、前々から騒がしかった団塊世代の大量退職に伴う諸問題に対する議論が新聞・TV上を賑わせている。
団塊問題の議論については登場人物としてはずせない人がいる。
御存知の「団塊世代」の名付け親である堺屋太一氏である。
2007年に60才になり定年を迎える団塊世代は団塊総数の約3分の1、250万人とされている。もっとも彼等が全部一斉に退職するわけではない。
自営、継続雇用や新規起業で働き続ける人達も多いと見られるので、業務知識・ノウハウの継承等心配されている諸々が一遍に吹き出るとは思えない。しかし日本の産業界がかって経験したことのない大量定年退職も現実であろう。議論の中心はこの大量退職にまつわってなされているようであり、悲観論と楽観論が交叉している。
その楽観論の旗頭が堺屋太一氏である。
曰わく、「定年退職者はこれからは自分の好きなことを、楽しい事を仕事にして今後10年を過ごしなさい。今までと同じレベルの収入は期待しないこと。この好きなこと、楽しいことによるマーケットが創造され社会もそれだけ活性化する。団塊世代のこれからの10年は黄金の10年である」
ごもっともであるが、気がかりなことがある。それは「好きなこと、楽しいこと」で「仕事が出来る人、稼げる人 」が全部ではないと思われるからである。
好きなこと、例えば趣味を仕事に出来る人や楽しいと思われる事を仕事に出来る人が同氏のイメージする人達であろうが、無趣味な人や自分は何が好きなのか分からない人も沢山いると思う。その人達を今更責めても始まらないし、第一彼等の責任でもない。
今まで企業戦士として高度成長を支えてきた人達で趣味を待たなかった、或いは持てなかった人達であろう。
ではもう遅いかというとそうでもないと思う。退職したその翌日からというわけにも行かないが、退職前から退職後のある期間に何かを見つければと切に願うものである。
2007年の年が明け、前々から騒がしかった団塊世代の大量退職に伴う諸問題に対する議論が新聞・TV上を賑わせている。
団塊問題の議論については登場人物としてはずせない人がいる。
御存知の「団塊世代」の名付け親である堺屋太一氏である。
2007年に60才になり定年を迎える団塊世代は団塊総数の約3分の1、250万人とされている。もっとも彼等が全部一斉に退職するわけではない。
自営、継続雇用や新規起業で働き続ける人達も多いと見られるので、業務知識・ノウハウの継承等心配されている諸々が一遍に吹き出るとは思えない。しかし日本の産業界がかって経験したことのない大量定年退職も現実であろう。議論の中心はこの大量退職にまつわってなされているようであり、悲観論と楽観論が交叉している。
その楽観論の旗頭が堺屋太一氏である。
曰わく、「定年退職者はこれからは自分の好きなことを、楽しい事を仕事にして今後10年を過ごしなさい。今までと同じレベルの収入は期待しないこと。この好きなこと、楽しいことによるマーケットが創造され社会もそれだけ活性化する。団塊世代のこれからの10年は黄金の10年である」
ごもっともであるが、気がかりなことがある。それは「好きなこと、楽しいこと」で「仕事が出来る人、稼げる人 」が全部ではないと思われるからである。
好きなこと、例えば趣味を仕事に出来る人や楽しいと思われる事を仕事に出来る人が同氏のイメージする人達であろうが、無趣味な人や自分は何が好きなのか分からない人も沢山いると思う。その人達を今更責めても始まらないし、第一彼等の責任でもない。
今まで企業戦士として高度成長を支えてきた人達で趣味を待たなかった、或いは持てなかった人達であろう。
ではもう遅いかというとそうでもないと思う。退職したその翌日からというわけにも行かないが、退職前から退職後のある期間に何かを見つければと切に願うものである。