社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

大学見本市を見る

2006年09月19日 13時19分22秒 | Weblog
大学見本市を見て
先週東京国際フォーラムでの「大学見本市」なる催しを見学した。
主催者は独立行政法人 科学技術振興機構と同じく新エネルギー・産業技術総合開発機構である。
この催しはこの数年毎年行われているが、年を追うごとに規模が拡大しているように思われ同慶の至りである。小生は毎年見学しているが、いつも不満に思うのは出展した大学のブースに掲げられたペレットの文章表現である。
確かに専門的な内容を簡潔に表現し、訴えるのであるから専門分野の人に理解できれば良いということかも知れない。しかし専門外の人には理解の外でさっぱり面白くない。
一工夫あっても良いのではなかろうか?
例えば提示している理論、技術等の考えられる応用例等を示して貰えば「ナルホド、ナルホド」と素直に知的満足が得られるであろうし、新商品、新技術開発を常に追求している企業特にベンチャー企業関係者にとってみれば、想定される応用例(現実になくとも)から開発のヒントが得られやすいのではなかろうか?
その大学の研究室に相談する気になるのではなかろうか?
そもそもこの見本市の目的は大学での知的成果を企業にトランスファーすることであることから云っても企業の開発技術者=必ずしも理論追求者ではない=に近づいた表現が欲しいとおもう。
もう一つ気になったのは大学・TLOゾーンのコマ数の多いさに比べ大学発ベンチャーの小間の少なさで会場の隅っこで小さくなっていたことである。
大学発ベンチャーが数と規模で 大学・TLOゾーンに拮抗するぐらいになってはじめてこの見本市の成果がでたといえるのではなかろうか ?