最近のグーグルの発表した量子コンピュータの成果に関する記事が各紙に相次いで報じられている。
一方IBMはグーグルの成果に疑問を呈している。
以下各紙の報道とIBMの反論の要旨を記述する。なをIBMの反論はMIT Technology Review 2019/10/24
の[Quantum Supermacy from Google? Not so fast,says IBM]
①量子計算機 世界競争 日本経済新聞 10月24日
②量子コンピュータ スパコン超えた 日本経済新聞 10月24日
③(社説)量子の実用化競争始まる 日本遅れるな・・・ 日本経済新聞10月25日
➃量子コンピュータ 創薬・素材開発劇的に速く 日本経済新聞10月25日
⑤量子技術 産業への応用急げ・・英国立 量子センシング・計測拠点長 サイモン・ベネット氏 日本経済新聞10月25日
⑥Quantum Supermacy from Google? Not so fast,says IBM MIT Technology Review 2019/10/24
1か月前、Googleが「量子の優位性」を達成したと報じられたというニュースが発表されました。古典的なコンピューターを実行するのに時間がかかりすぎる計算を実行する量子コンピューターを手に入れていました。計算自体-本質的には乱数を出力するための非常に具体的な手法-はライト兄弟の12秒の最初の飛行とほぼ同じくらい有用ですが、それはまったく新しい意味のマイルストーンとなり、コンピューティングのまったく新しい時代の幕開けとなります。
しかし、今日公開されたブログ投稿で、IBMはGoogleの主張に異議を唱えています。 IBMによると、Googleが世界最速の古典的なスーパーコンピューターを10,000年かかるかもしれないと言うタスクは、ほんの数日で完了します。
「Quantum supremacy」という用語を生み出したCalTechの物理学者であるJohn PreskillがQuanta誌の記事で書いたように、Googleは量子コンピューターが得意で古典的なコンピューターが不得意とする非常に狭いタスクを明確に選択しました。 「この量子計算の構造はほとんどないため、古典的なコンピューターが追いつくのが難しくなりますが、答えはあまり有益ではありません」と彼は書いています。