よむよま

よむ・よまない、それから。

梶原景時と逸見藤太「初春大歌舞伎」

2016-01-21 21:09:42 | 見る
「寿初春大歌舞伎」歌舞伎座の昼の部を見てきました。

吉右衛門が「梶原平三誉石切」石切り梶原をやってるんだけど、
年取ったねえ。
貫禄あり、声もいい、でも、立って歩くとじい様なの。^^;

大勢、武将たちがいる中で、梶原景時が刀の目利きをして、
試し斬りをしてみてくださいよと言われ、
お金が必要で自分の命に代えてもと犠牲になろうとしているおじいさんを助けるために、
彼を斬らない、それで、たいした刀じゃないと思い込んだ敵役が買うのをやめる。
敵役が去ってしまった後、ほんとはすばらしい天下の名刀である、証拠を見せようと、
神社の手水鉢を一刀両断!
凄い刀だ、私が買い上げてやるぞ。
というわけで、最初に買おうとしていた敵役から、うまく取り上げちゃいました!
みたいな話に思えちゃったりしますね。
(そういう話じゃないけど)(^o^;

おじいさん役の歌六が人情味があって、とてもよかった。

これの幕開きが、水色の幕が下がっていて、切って落とすと、鶴岡八幡宮の鳥居の前。
この前の演目が「義経千本桜」の鳥居前で、水色の幕を切って落とすと伏見神社の鳥居前なのよ。
付きすぎでしょう。

千本桜の「鳥居前」は、狐忠信が登場する段なんですね。
私は、見てはいるはずだけど、覚えているのが一ヶ所だけだった。
義経一行が静御前を置いて出発していき、そこへやってくる敵方の逸見藤太、
大勢の家来(捕り方)を引き連れて、滑稽なセリフがある、チャリ場。
ここで藤太が鼓の音にかけて言うコミカルなセリフ、
「チリカラツタポ、チリカラツタポ」「ツツたた、ツツたた」
ここだけ覚えてたの。
ほかの、静御前の嘆きのシーンとか、武蔵坊弁慶のシーンとか、まったく全然覚えがない。
なんでここだけ?
きっと、リズムと音がおもしろくて言ってたんだね。
自分で言ってみたから覚えてるんじゃないかな。

ここの静御前は義経に、一緒に連れてって連れてってと泣きすがって、ウザイ女なんだけど、
児太郎はわりとそこのところサラッといい感じでした。
狐忠信は、この場では荒事の四天の格好で、隈取してるので誰だかわからなくて、
最初、松緑かなと思ったけど、出てきたのを見たら、
「ア、違うわ、顔が大きい」
キビキビ動いてる、誰だろう?
「あ、橋之助だ、顔が大きい」
コメント
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