SMAP謝罪劇・テレビの効用

昨日のスマスマは一部を生放送に切り替えて、SMAPが心境を語ります、という話だったの。
ところが、中身は「謝罪会見」だった。
黒スーツで一列に並び、シナリオどおり言葉を発し、頭を下げ、
ただ前だけを見て進んでいきますという、何の宣言ともつかない締めの言葉。
並んだ５人の順番も、話す順番も、いつものＳＭＡＰではなく、
意図的に木村くんをリーダー役に仕立てた演出も違和感。
この１週間でバンバン出された、真実味のない記事の内容を、
「ほんとでした」とハンコを押すような内容。
ジャニーさんに謝ったからここにこうしていられますという、
驚きのセリフまで入っていた。

慎吾くんが「これからまた笑顔を作っていきます」と言ったのも、
えっ、作る？と引っかかった。

ＳＭＡＰは事務所の内紛に巻き込まれた被害者なので、
彼らだけがテレビで謝罪するというのがそもそもおかしいのだが、
その理不尽さに加え、テレビから伝わってくる異様な空気。
見終わってしばらくは、憤慨して頭の整理がつかなかったんだけど、
落ち着いてくると、
ＳＭＡＰの演技力、ハンパないかも！と思うに至りました。
「言っている言葉は、僕らの思いじゃないよ」
というのが伝わってきたから。

文章で読まされたらわからなかったと思う。
彼らの佇まい、沈痛な表情、あるいは何も見せない表情、声、
（慎吾くんは二言目を出すまでに長い沈黙があった）
（木村くんは理路整然と短くまとまったしゃべりで、これは木村くんの言葉じゃない）
「これは僕らの言葉じゃないよ」
というのが伝わったのは、テレビの効用。

ネット上では、これでは公開処刑だ、見せしめだろうという言葉が飛び交ってた。
でも、彼らのあのつらい姿を見せられてよかったんだと思うの。
あれを全部裏でやられて、表向きはきれいに、もっとうまく見せられてたら、
私たちは単純に、解散しないでよかったと喜んでいたかもしれない。
そんなもんじゃないんだよというところを、あからさまに見せていただいてよかったですよ。

事務所は飼い殺しにする気でいるのだろう。
自粛させるなどという言い方も出ているらしい。
なんだと！（また、怒りが噴き上がりそう）(ー_ー)!!