よむよま

よむ・よまない、それから。

「おかしの家」10話(最終回)

2016-01-04 21:26:44 | 見る
深夜ドラマ「おかしの家」第10話(最終回)

おばあちゃんは家を売ることに決め、ひとりで老人ホームも決めてきてしまった。
「一人で静かに暮らしたいの。あんたたちといると疲れる」と言ったおばあちゃん。

(嘘ばっかり)

動揺し、別れ難く、心残りな太郎に、
「太郎・・・ほんとに、ありがとう」と微笑んで、おばあちゃんは入居した。

必ずまた一緒に暮らす、そのためにがんばると思った太郎だったのに。
がんばって、やがて数年後、スペイン料理の店を出し、
いい家に住んで、車も買った。
しかし、忙しさにかまけて、おばあちゃんに会いに行ってない。

店にやって来たサエグサ、彼も脚本家として成功してテレビドラマで売れている。
おばあちゃんに会いに行ってるか?と聞かれ、答えられない太郎。
「そうやって忘れるんだよ、ひとは。大事だと思っていたものも忘れていくんだ。
オレも何のために脚本書いてるのかな。
あのころはよく見えていたのに」

朝、店に出かけようとしているところへ、老人ホームから電話がかかってくる。
おばあちゃんの容体が悪いと。
一旦は、ホームには行かれない、打ち合わせがあるから店に行かなきゃと言った太郎。
でも・・・やっぱり・・・

礼子にうながされ、急いでホームに向かう二人。
車の中で「おばあちゃん、ごめん」とつぶやく太郎。
忘れていてごめん、忘れようとしていてごめん。

お話としてはここで終わりだった、
おばあちゃんの死のシーンとかはやらずに。
ラストシーンは、まだ元気なおばあちゃんと店先に座っている場面だった。
「お客、全然来ないねえ」と言って、
「お茶でも飲もうか」なんて言ってる、のどかな二人。


悲しい展開だった。
はじまりのほうの雰囲気からしたら、ずいぶん悲しかった。
最初はほのぼの、とぼけた味だったから。
でも、このドラマ、良かったわ。
映画みたいな空気だった。
コメント
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