よむよま

よむ・よまない、それから。

抜目のない未亡人

2014-07-15 22:37:38 | 見る
三谷舞台「抜目のない未亡人」新国立劇場
見てきました。
三谷舞台といっても、元はイタリアの古典喜劇で、
脚色しようとしたら古くてわかりにくいので、現代に変え、
主人公を引退していた大女優にして、復帰を狙ってやってきたヴェネツィア映画祭を舞台に、
彼女を巡る4人の映画監督との駆け引き。
コメディです!というコメディ。
歌あり踊り(?)ありの音楽劇。

三谷さんは俳優たちに「役を掘り下げないで」「何も分析しなくていいから」と言い、
劇評の出ないタイプの、演劇賞に一切引っかからない芝居ですと言ったそうです。

主人公の大女優が大竹しのぶ、
4人の映画監督は高橋克美、段田安則、岡本健一、中川晃教。
これに女優のエージェントやら、亡夫の弟やらがからんで、
大人の俳優さんが次々とおかしなことを力いっぱいやって、
何も考えず、わはわは笑って楽しくおしまいです。

亡夫の弟の脚本家をやってるのが浅野和之。
チョーおかしいです。
いつもは何役もやって駆けずり回ってたりするけど、
今回は出番は少ないし、年寄りでものすごくゆっくりしか歩けないの、
けど、一番おいしいかも。

見終わった印象としては、大竹しのぶと八嶋智人の競演!という舞台。
全員が泊まっているホテルの従業員アルレッキーノ(もともとのコメディア・デラルテの道化役)の八嶋智人。
狂言回し役ですが、出ずっぱりで楽しそうに大活躍。
コメント
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