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「八重の桜」最終回

2013-12-16 22:28:19 | 見る
大河「八重の桜」最終回 明治28~29年

日清戦争の傷病者の手当てに当たる若い看護婦たちを率いて、ハンサムウーマン振りを発揮する八重。
戊辰戦争を戦い抜いた、キャリアが違う。
一方で、茶道に邁進して宗匠にまでなるし(茶道は本来、男のすなるものなんだって)、
叙勲もされて、
女ながら自分の道は自分で切り開いていく八重の生き方は変わらない。
最後の場面は、戦争推進は国民の希望だと言う徳富蘇峰を諭すシーン。
会津の城で銃を取って敵を撃ち、戦ったかつての自分、
しかし、いまなら、最後の一発は戦争を止めるために放つだろうという表現で終わった。

ここはセリフじゃなくて、回想的に会津戦争の銃を撃つ八重を出してて、よかったと思う。
空に向かって放たれた最後の一発からぱーっと青空が広がって、
オープニングのタイトルバックの映像につながったの。
そういえば、今回は最初に出さなかったのね、この映像。
いままでに使われた毎月のを全部、出したみたいだった。

本物の八重さんだったらどうだろう?
いまならもっといい銃が作れる、もっと敵を倒せたのに!
なんて思いそうな気がするが。(^_^;)

配役のほうでも、西田敏行の西郷頼母も出たし(会津に戻ってた)、
斎藤一も出たの。斎藤は警視庁の剣道道場で教えてるシーンで、
「あの人、強いな」
「知らないのか、あれは新選組の斎藤一だ」というセリフもあった。

徳川慶喜と勝海舟も出た。
慶喜がいまさら、自分は会津を見捨てたと言い、
会津の主従の信義の篤さがうらやましかった、自分にはないものだからとか言って、
勝が黙って平伏するという、なかなかの演出でしたが。
だいたい、この二人が「最悪のコンビ」なんだもんね。

会津の無念、その復権の遠さがドラマの中でちゃんと出されたのも、よかったと思う。
山川兄弟が書いていた「京都守護職始末」、
孝明帝の御宸翰の話が書かれていることを知って、
伊藤博文が大山に刊行を阻止するように言うの。
大山夫人が山川の妹だから。
それで結局、このときは出せず、明治44年になってやっと刊行されたんだって。
ほらね、薩長に義なんかないのだ。<`ヘ´>


さて、終わっちゃいましたね。
このドラマ、好きでした。
いい大河だったと思います。
特に前半、会津藩の状況、戊辰戦争、会津戦争がちゃんと描かれたので。
明治になったら見なくなっちゃうかもと思ってたけど、最後まで見続けた。
会津藩の人々のその後が出てくるからということもあったんだけど、
八重さんという人が、
かなり自我が強くて、おもしろげな人だったせいもある。
でも、基本的に女が主人公の大河はイヤなんですけど。
大河は、男の歴史劇を見せてほしいんです。
来年は岡田准一クンだし、戦国時代だからお気楽に見られる。よしッ。
コメント
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