勘三郎一周忌特番

５日が勘三郎の一周忌ということで、特番が放送された。
フジテレビが密着してた映像や家族が撮影したものを、昨年からいままでの流れで編集したようだ。
こんなところまでカメラ入れたのというのもあったが、
私が一番反応してしまったのは、
平成中村座の場内スタッフたちの慰労会での勘三郎。
ガンが発見される２０日前だそうだから、
難聴から復帰して、ほかの不安は感じていなかった時期か。

勘三郎は、「勘九郎なんだけど」と言い出して、
「あいつはオレより踊りがうまい」と言ったのだ。
脱帽する、と。
やっぱりそう思いますか？
私、このお父さんは、親バカの面があっても、オレのほうが上だぜ！という人だから、
たとえそう感じても認めないだろうと勝手に思ってたの。
芝居はまだまだでも、
踊りは勘九郎のほうが上だよね。

先日の一周忌イベントのときの、七緒八くんの舞台にも密着してた。
見てて心配になっちゃった。
おばあちゃん（勘三郎夫人）が一生懸命なのはもちろん、
七之助おじちゃんの溺愛っぷりが！
大丈夫かしら、こんなにＰＴＡがくっついていて。(^-^;

各地の古い芝居小屋で勘三郎のドキュメンタリー映画が上映中だそうで、
その中で岐阜県の東座という芝居小屋の名誉館長に、勘九郎が就任。
お父さんが勘九郎時代に名誉館長になっていた小屋で、
今回、勘ちゃんが継承し、その就任式を映していたのだが、
ご挨拶をしてるうちに、勘ちゃん、ぽろぽろ泣きだしてしまった。

どうした？初めて見るよ、そんな姿。

名誉館長の委嘱状というのをいただいて、そこにある勘九郎の名前を見たら
涙が出てきちゃったらしい。
お父さんが亡くなったときは、自分自身の襲名の最中だったし、
ずっと気持ちの隙がなかったのかもしれないね。
勘九郎という、お父さんが子供のころから４６年名乗って大きくした名前を継いで、
ちゃんとやれるのか不安だったとも言っていた。

映像の中には義弟の福助も映っているが、福助は脳内出血で長期療養と発表されたばかり。
うううん。(-_-;)