硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

対価を求めるだけの事業の末路

2015-07-24 20:26:16 | 日記
認可外保育施設で起こった事件について思ったことを一石。

そもそもどのような理由で保育施設を立ち上げたのでしょうか。保育施設として起業したのであるから、利用する人達を助け、且つ、喜んでもらえるからという動機ではないのだろうか。

ホスピタリティー色の濃い事業は社会的弱者自体に対価が発生しているので、契約時のサービスが確実に提供されているか否かは当人でないと分からない。しかも、その当人が言語で意思疎通を図れないのであれば、サービスの提供はサービス提供側の良心に委ねられている事になる。

しかし、その企業を信用してサービスを利用するのだから、利用者側としてはネグレクトは青天の霹靂でしかない。

弱者からの略奪と搾取は、大きな富を築けるかもしれないが、持続困難な働きであり、肥大化すれば崩壊することは免れない。

もし、事業主が起業時から対価を求める為だけに事業を立ち上げたのだとしたら、優しさや思いやりは不要であるので、事件は避けられぬ結果であり、犠牲者が出なかったとしても遅かれ早かれ問題は表面化したに違いないのではないかと思う。

介護事業もそうだけれど、持続可能な仕事として事業を構築し社会資源として地位を築いてゆくというよりは、無意識化で、今の私達の権利と益が確保できれば後のことはどうでもよいというような気持ちで福祉事業に従事している人が多いように感じるのですが・・・・・・気のせいかもしれませんね。