硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

「ごめんね青春」。

2014-11-05 18:44:29 | 日記
毎週楽しみにしている唯一のドラマが「ごめんね青春」です。脚本はあの宮藤宮九朗さん。やっぱり外れないのです。

学園ものといえば、どうしてもいじめなどの問題を取り扱い、ドラマを通して問題提起する傾向が強いのですが、このドラマ本当にコメディでお気楽なのです。

でも、観ていて楽しいと思えるドラマ、笑って過ごせる番組って必要なんじゃないかと思う。たしかにやり過ぎると問題を引き起こしかねない番組内容もあるし、社会問題を物語として映像化し皆で考える事は必要だとも思います。でも、人は楽しい事の方が好きなはずです。

だから、厳しい現実からドラマを観ている間でも逃避できる時間ってあった方がいいと思うのです。

最近ふと気付いた事があるのですが、仕事や家庭で嫌な事があった時、ふさぎこんで黙ってバラエティ番組を観ていておもわず笑わされてしまい、笑いの壺に入ると不思議とふさぎこんだ気持ちがフッと軽くなるのです。

面白い番組ばかり観ていると更に面白い番組をと思うけれど、ある程度テレビから距離を取って不意に観るコメディドラマやバラエティ番組は嫌な気持ちを忘れさせてくれるのです。そしてこれが「笑いの効果」かと納得したのです。

そして、「ごめんね青春」を観ていて、学生時代はあの時しかなく、あの時しかできない事も多く、恋愛至上主義的に振舞っても許される時期でもあったのだなと痛感しました。いっぱい恥をかき、いっぱい傷ついて、いっぱい努力して、いっぱい喜ぶ。無理に性伸びをしたり、思い悩んだりしても、その時の経験は必ず次に生きてくる。そう言う貴重な「時間」なのです。

逆にいえば、誰かを傷つけたり、貶めたりする事は、自身の成長を止める事であるので、とても無駄な時間の使い方であるという事になります。

実は宮藤官九郎さんは「ごめんね青春」を通してこう言う事が言いたいのではと深読みしてしまうのです。でも、はちゃめちゃなコメディタッチで描きながらも、抑える所はきっちりと抑えてくる脚本家なので、意外と当っているかもしれませんね。

また、ドラマの方もびっくりするほどのベテランさんや上手い役者さんが揃っていて物語をぐいぐい引っ張って行きます。そして、生徒役の皆さんもそれについてゆこうと頑張っている感じが伝わってきます。その中でも意外な発見があり、AKBの川栄さんが自然体で演じられていて驚きました。台詞の場面は長くないのでまだわかりませんが、前田さんや大島さんより上手いんじゃないかと思ってしまいました。

そして、何よりも満島ひかりさん・・・。もともと好きな女優さんだったのですが、壁ドンの演技にキュンとしてしまいました。
(笑)演技が上手いからなのですが、それでも、旦那さんしあわせなんだろうなぁと心でぼやきつつも、彼女が登場するドラマが観れて(きっとクドカンのドラマであるから更に僕好みなのだと思うけれど・・・。)思わず顔がほころびます。


きっと、賛否両論があり好き嫌いがはっきりと出るドラマであるかもしれないけれど、僕は日曜日の夜9時が待ち遠しいのです。

本当に面白いよぉ。