硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

お釈迦様はどう思ってらっしゃるだろうか。

2014-11-30 17:34:49 | 日記
長崎県対馬市で仏像の盗難事件が起こっているというニュースを観て思った事を少しだけ述べておこうと思います。

厳密に言うと、信仰する、信心する事に偶像は必要ないかもしれないけれど、心のよりどころとして、信心する方向としてとても大切。それが地域に根付いているのであれば、そこに何かが宿っていると思っても不思議はないと思うのです。

しかし、それが偶像であったとしても、仏像を盗みお金に換金する事に抵抗がないという心は理解しがたい。

大陸から渡って来たもので、長い歴史の中で略奪されたものであれば、速やかに返還するべきであると思うし、誰もが納得できる適切な手続きで返還要求すれば済む事です。

適切な手続きを踏まず不法侵入し器物を破損し窃盗する行為は、どう考えてみても悪い事だと思います。もし歴史の中から前例を引っ張り出し主張し、それが正しいとするなら、地球上の国や地域は略奪と搾取で混沌としてしまうでしょう。

誰もがそう言う世界を望むでしょうか。争いの絶えない世界を好むでしょうか。

そうは思えません。

もし、仏像に魂が宿っていて言葉を発するなら何と言われるでしょうか。

きっと、「正しく生きなさい。固執してはいけません。怒ってはいけません。許してあげなさい。」と、言うのではと思うのです。