『あのコはだぁれ?』(2024.7.10.松竹試写室)
目の前で恋人の悠馬(染谷将太)の交通事故を目撃したほのか(渋谷凪咲)。彼女は、夏休みに臨時教師として、補習クラスの瞳(早瀬憩)、タケル(山時聡真)、蓮人(荒木飛羽)、大樹(蒼井旬)、まり(今森茉那)を担当することになった。ところが、まりが突然屋上から飛び降りて不可解な死を遂げる。
教室にいるはずのないさな(穂柴朋子)の存在に気づいたほのかが、瞳やタケルとともに調べてみると、生徒たちの間でささやかれる、そこにいないはずの“あのコ”についての驚くべき真実にたどり着く。
『呪怨』(00)『犬鳴村』(19)『ミンナのウタ』(23)などの清水崇監督による学園ホラー。未見だが『ミンナのウタ』を引き継ぐ内容らしい。従って、謎のカセットテープや、さなや探偵の権田(マキタスポーツ)といった登場人物も引き継がれているとのこと。とはいえ、単品として見ても成立していたので助かった。
よくある“学校の怪談”に、1人の少女の恐るべき妄想を絡めた恐怖譚。ただ、気持ちの悪い描写は別にして、驚かすための動きなどでは思わず笑ってしまうところもあった。ゾンビ映画もそうだが、まさにホラーとコメディは紙一重という感じがした。
ほぼホラー映画一筋の清水崇監督。手を変え品を変え、同じジャンルの映画を作り続けるところには頭が下がる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます