見どころは本物のSL
ザ・シネマ 今週の「シネマ・ウエスタン」は、ランドルフ・スコット主演でサンタフェ鉄道敷設の様子を描いた『サンタフェ』(51)。監督はアービング・ピシェルで、日本では劇場未公開の映画だ。
南北戦争が終結し、戦地から帰還したブリット(スコット)と3人の弟たちは新天地を求め、バージニアから北部へと向かう。旅の途中、酒場でのいざこざに巻き込まれたブリットたちは北軍の兵士と撃ち合いになり相手を殺してしまう。追われる身となった兄弟は列車に飛び乗るが、それは鉄道建設の労働者を募る列車だった。やがてブリットは鉄道の建設現場で働き始めるが、弟たちは強盗団に加担して悪事に手を染め、兄弟の溝は深まっていく…。
スコットを際立たせるための、何ともご都合主義的で、時代錯誤のストーリーが展開するが、この手の映画に理屈を並べても始まらない。およそ90分、何も考えずにボケーっとしながら見ている分には腹も立たない。
ランドルフ・スコットは紛れもない西部劇の大スターなのだが、リアルタイムではない自分にとっては、正直なところあまり魅力が感じられない。(ファンの皆さんごめんなさい)
『アイアンホース』(24)『大平原』(39)『カンサス大平原』(53)など、鉄道敷設を背景にした西部劇の見どころは、何といっても、本物のSLがふんだんに登場するところ。この映画もその点では大いに満足させてくれる。
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1 コメント
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- ランディは (浜の隠居)
- 2017-10-23 20:28:42
- ランディの西部劇は、数こそ多いが、凡作も多いと思っています。所謂B級ウエスタン(リパブリックとうで量産されたお子様向け)よりは大人向けですが、二十歳前後の頃,随分見ましたが、(”サンタ.フェ”は未公開でした)見応えの無い作品が多く、よく、ランディ・フアンと口論しました。
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