南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 今日の巨人-阪神戦では、ニュースなどでさんざん言われているとおり、誤審ではないかともいえる判定がいくつかあった。

 阪神1点リードの7回裏、巨人のセカンド・脇谷の落球(?)とも言えたような微妙なフライ処理。あれがアウトでなければ、あと1~2点は阪神に点が入っていたかも知れない。
 8回表、小笠原のアウトともセーフとも取れる内野安打。そして阪神・久保田が高橋由伸に投じた投球は、ストライクとも取れる判定が2つともボールで四球に。

 そんなのもあって、結局巨人が逆転し、試合を決めた。


 しかし、こういうものをモロモロ含めて、これこそが“野球”なんだと思うのは私だけだろうか?
 いや、きっとみんなそう思っていると思う。

 『脇谷はスポーツマンシップに反する』と野次を飛ばしている人が多いようだが、あそこで「実は落としました。審判の判定は間違っています」ともし言ったら、それがスポーツマンシップだろうか。
 そんなはずはない。
 それはただの「バカ」で、もう二度と巨人の1軍に置かれないだろうし、オフには放出されるだろう。同時に審判の顔にも泥を塗ることになる。

 スポーツマンシップをここで言い出すのであれば、審判の判定に従って試合を進めることこそがスポーツマンシップであろう。
 退場にならないギリギリのところまでで抗議をやめた阪神・真弓監督。私は彼こそスポーツマンシップにのっとった人だと感じた。

 それに、誤審のせいで負けたとか言ってる人。それは間違い。
 その判定を受け入れられずに心乱れて、それを修復できないまま相手につけ入る隙を与えただけ。
 審判もわざと間違った判定をしている訳じゃない。そんなのは誰でもわかるはず。
 だからプロならばさ、サッと気持ちを切り替えて対応しなきゃね。


 私はホームランの判定にビデオを使うこと自体にも納得がいかない。
 つまらない試合が増えていくだけだと思う。

 内野ゴロの処理の際、どう見ても内野手の送球を受ける前にベースから足を離す一塁手は多いと思う。でも、こんなのをいちいち「足が離れた。セーフ」とか言っても面白くないだろう。
 外角いっぱいでちょっとボールっぽい気もするけど、この状況で「ストライク!」と判定して三振のジェスチャーをする審判はカッコいいといつも思う。
 一生懸命走ったバッターランナーが、どちらとも言えるタイミングで内野安打を勝ち取るときの審判の「セーフ!」の判定もカッコいい(あるいは「アウト」判定であっても)。

 審判が「アウト!」といえばアウトだし、「ストライク!」といえばストライクなのだ。
 だから、審判はいつも威厳を持って判定をして欲しい。



 そういえば相撲の行司なんて、思えば酷な職業だ。
 力士が同時に倒れたとしても「必ずどちらかに軍配を上げなければならない」ルールになっている。
 それなのに、物言いがつき「審議の結果、同体とみなして取り直し」だなんて、行司を侮辱してるよね。だったらさ「同体とみなし取り直し」という判定の権限を行司にも与えてほしいところだ。
 ルールに従い、ビデオ判定で辛うじて分かるくらい微妙なのに、たまに負けた力士に軍配を上げたりすると「行司差し違え」とか言われて、「あの行司は能力が低い」「世紀の誤審」とか非難され槍玉に挙げられる。立行司だったら辞任も迫られる。
 そこまで言うことないじゃないか、といつも思う。

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