南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 女優・田中好子さんが21日に乳がんのため亡くなられた。
 まだ55歳の若さだった。

 ニュースを聞いた時は「ウソ…」と耳を疑った。病気だなんて全く知らなかったから。


 私の世代としては、田中好子さんはキャンディーズというよりは女優というイメージが強い。
 印象に残るのは、NHKの「ちゅらさん」だろうか。



 今日、告別式が行われた際、本人が残したメッセージテープがご主人により公開された。
 3月29日に病室で収録されたものらしい。
 その中に、涙なしでは聞くことができない一文があった(※以下、各ニュースサイトより引用しました)。

 「私も一生懸命病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかも知れません。でもその時は必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の努めと思っています」

 これは、東日本大震災で亡くなられた方及びその家族に向けたメッセージだろう。
 自分ももう死期が近いから、あっちの世界に行ったら、私が(亡くなった)みなさんを慰めますと言っているのだ。


 ああ、なんというけなげな心。
 なんという歌手魂! 女優魂!
 自分が闘病しているという状態なのに…、普通なら自分のことで精一杯のはずなのに…、苦しいはずなのに…。
 それなのに、大震災の被害者を気遣い、思いやる言葉を言えるなんて…。

 本人の肉声とは思いたくないほどのきつそうなかすれた声…。
 でも、芯が強い声でした。


 改めて、本当に惜しい方を亡くしたと感じた。涙が溢れてきた…。
 まだ、55歳。
 本人の無念は計り知れない…。


 本当に残念です。
 神様が本当にいるのならば、(田中好子さんの死は)間違いだったと訂正してほしい。そう思います…。

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