南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 



のち

 今日は実家にタケノコ掘りに行った。

 ウチの実家は何度か移転しており、2代前の家(父が小学生だった頃)があった場所は、今ではすっかり竹林と化している。
 で、竹林となれば自ずとタケノコが生えてくる訳で、毎年今の時期にはタケノコ掘りをすることが年中行事となっているのだ。

 タケノコ掘りの経験がある方はご存知かと思うが、重要なのはタケノコを見つけることだ。いかにも「あ、タケノコだ」と分かるようなものは、既に成長し過ぎていて硬いから食用には適さない(もちろん食べられないことはないが)。まだ見えていないものの方がやわらかくておいしいのだ(これならば生で酢味噌をつけ刺身にしてもOK!)。
 地面を割って先っぽがちょっと見えているもの、あるいは地面がちょこっと割れている箇所を見つけ出さなければならない。だから、親竹との位置関係を頭に入れ、落ち葉や笹の葉で見えない地面を足で手探り(足探り)して行くのだ。

 そして見つけてからがまた大変。
 周りの土を少しずつ掘りながら、まずは地下茎がどちら方向から伸びてきているのか、タケノコの伸びる方向はどちらかを見極めなければならない。
 ここからはひたすら周辺の土を掘る作業。手元が狂うとタケノコを傷つけてしまうので、細心の注意を払いながらとなる。
 鍬や鋤を使い続けていると、だんだん疲れがくる。しかし、ここで「このくらいでいいか」などと妥協して根っこへ一気に農具をあてたりすると、途中で折れるという最悪の状況が待っている。
 だからここが辛抱のしどころだ。

 そして、十分にタケノコの全体の姿が見えたところで、根の部分を一撃。これで綺麗なタケノコが1つ採れるのだ。


 今回の収穫は、1時間程度の採集で約20本。まあまあといったところか。
 もう汗びっしょり。とても疲れた。



 うち、4本をいただき、家に持ち帰る。
 米のとぎ汁を用いて湯がくこと約1時間。なかなか綺麗なタケノコが食べられそうだ。
 でも、あんなに大きなタケノコだったのに、中身はこんなに小さいんだね…。

 タケノコご飯、若竹汁(わかめとタケノコのおすまし)、味噌炒め、酢味噌和え…。
 明日からの食事が楽しみだ!

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