甲子園球場2010年5月

2010年05月29日 | 人生は旅である。
写真を大きく見るならこちら

平成19年(2007年)の10月から大規模なリニューアル工事を行っていたここ、阪神甲子園球場も今シーズンは球場本体だけでなく、周辺施設も完成して、フル稼働をしています。

この駄blogもこのリニューアル前何度か阪神甲子園球場を紹介していました。

  • 2005年11月の紅葉
  • 2007年11月の蔦の取れた壁
  • 2008年11月の新しい銀傘製作の頃
  • 2009年5月の新装成った内野席

    そして、本日の甲子園球場です。
    季節はセ・パ交流戦真っ只中。今年は兵庫県西宮地方は涼しい梅雨前になっていますが、今年も、相変わらず球場内では熱戦が繰り広げられているのです。

    大正13年(1924年)年から86年の時代を超え阪神間モダニズムを記念碑としてではなく「この時代に活躍する場所」として伝えている阪神甲子園球場。

    あと14年で竣工100年を迎える頃には、明治維新頃に始まる日本の近代の終わりが、平成の初め頃までに拡張されることになるのではないかと感じています。


  • トリプルメディアマーケティングとは

    2010年05月27日 | 人生はマーケティングもある。

    もうすぐちゃんとした本が出るので、読んでから紹介させていただこうと思っていますが。

    今私の考えるトリプルメディアについての考察をちょっと上げてみようと思います。

    • トリプルメディア時代(Payed Media、Owned Media、Earned Med)では、マーケティング活動のなかで、社内リソースを利用するOwned Mediaを使ったDirect CRMと、社外リソースを利用した二つ、すなわちPayedMediaを使ったMedia CRM(造語)とSNSが代表するEarned Mediaを使ったSocial CRM、以上の3つのフェーズで顧客関係性向上活動を行う必要があると考えられる。(SocialCRMは野村総合研究所の提案概念。)
    • Owned Mediaストリームにおけるコミュニケーションは、“ダイレクトなつながり=パートナー感”を持たせて。 行動対象(ブランド)への信頼を高めていく活動である。
      「いつも、あなたとともに」
    • Payed Mediaストリームにおけるコミュニケーションは、、認知→興味→理解→共感といった購入に至るコンテキストの中で最適なタイミングと最適なメッセージを届け、行動の自己肯定化を引き出す活動である。
      「いまだけ、ここだけ、わたしだけ」
    • Earned Mediaストリーム上でのコミュニケーションは、、コミュニティの構成員に商品サービスについてのbrand体験を多く語ってもらい、各構成員と商品・サービスとの関係性を深め、コミュニティー全体から認められ評価されることによって、ソーシャルを通じ、個の行動に社会的価値付けをしていく活動である。
      「君たちがいて、僕がいる」


    • Ownd Media のなかで、直接ユーザーとの接点を持つコールセンターのCRM機能は大変重要だと位置づけられます。
    • 広告プロモーションは、CRM(顧客関係管理)のサブセットとして、商品と生活者との関係性を購入というゴールに向けて構築していくことであると定義づけられます。
    • 顧客満足度の最大化のために Payed MediaとEarned Mediaを通した広告プロモーションが必要だと考えます。
    • そして、SNSを代表とするソーシャルメディアの最適活用が、次のコミュニケーション環境に進むための重要な課題になっています。

    花楠:THANN エッセンシャルオイル AW 10ML

    2010年05月16日 | 人生は花が必要。
    なんともさわやかな日々が続いている今年(2010年)のゴールデンウィーク明けであります。

    毎年この季節この西宮あたりは楠(クスノキ)の花の香りに包まれます。

    樟脳を作るだけあって、すこしツーンとした香りで、空気が清浄化されていくように感じます。

    さて、突然ご紹介いたしますのは、『厳選された自然植物を原料とし、最新の皮膚科学とアロマセラピーの技術に基づき開発されたアジア生まれのナチュラルスキンケア、ヘアケア、ホーム・スパブランド』THANNのエッセンシャルオイルです。先日お知り合いからいただきました。



    エッセンシャルオイルAW10MLはAromaticWoodコレクションの一品でありまして、オレンジ油、タンジェリン油、ナツメグ油をブレンドした、柑橘系の香りです。柑橘系といえば、男性向け香水・化粧品の「4711ポーチュガルポーチュガル」が有名ですが、こちらのTHANNアロマティックウッドコレクションは、ナツメグ油がブレンドされているせいかもっとウッディーな深い香りになります。

    写真にある棒状のものは、シナモンで作られたポプリです。シナモンは熱帯に生育するクスノキ科の常緑樹です。ということで、花楠とTHANNがつながるというわけです。

    都会のど真ん中に暮らす人たちにとって自然由来の香りを身近に置くことは心身にとって大切なことだと感じさせていただきました。


    切ない別れ

    2010年05月14日 | 小説:人生はコーヒールンバだな
    踊り子は小屋で踊っている時間だけ踊り子なのだ。小屋を出た彼女は、踊り子ではない。

    その彼女は、そのお客とは最後となることを隠して、綺麗に舞っていた。そんな別れ。

    私も、その小屋がすっかり変わってしまったというので、最後に覗いてみた。そこにはここ数年の私の時間が漂っていた。しかし、そこに私の座る場所は、もう、無い。

    彼女の踊っていたこの小屋、そして、私が通ったこの小屋は、もう、すっかり変わってしまったのだ。

    いや、無くなったのだ。

    そのお客を見送った踊り子が、私の席に近寄ってきていくつか言葉を交わした。そこには「また」という言葉はなかった。

    「また」の無い会話は、「さよなら」の会話なのである。


    UMEDA-city_A.D.2975年

    2010年05月09日 | 小説:人生はコーヒールンバだな
    UMEDA-city,Mars、地球暦2,975年。

    火星はすっかり人類の住む星として開発されている。

    今、火星は地球同様酸素と窒素をベースにした大気の中、人類が多く生息している。人類といっても、2,000年初頭に地球に生きていたものとは生物的特性は変わっているので、今時、地球に降り立つには生命維持装置の着用が必要となる。しかし、最近は懐古趣味として、地球旅行が流行しているという。

    火星開発にとって重要な資源をもたらしたのは、土星の衛星タイタンであった。タイタンに豊富に存在する窒素を火星に運び、太陽電池で得られる巨大な電力で地球から運んだ二酸化炭素を電気分解して酸素を作る。次の段階で、地球に近い大気成分が出来た段階で植物(といっても1,000年ほど前に地球で生息していた植物からバイオ技術で"進化"させたものだが)を繁殖させることによって、電力を使わずに二酸化炭素と酸素の循環環境を作り出した。いまでも、人類が活動する際の動力源が太陽発電による電力であることは言うまでもない。

    こうして、火星を人類が生活できる場とした結果、土星の惑星タイタンが次なる人類の進出する地球外星となった。

    いまやタイタンは液体メタンの雨が降り、メタンやエタンの川や湖があるという昔の景色はない。そこはほとんど大気のない荒涼とした砂漠地帯が広がっているだけだ。

    幾度かの有人探査と受け入れ施設の構築の後、初めて移住者を乗せた宇宙船がタイタンに向けて出発しようとしている。



    3連のイオンエンジンを装着した宇宙船が、出発の準備を整えて移住者たちの搭乗を待っている。

    この宇宙船に乗り込む移住者たちは、歴史時代に地球のヨーロッパ大陸からアメリカに渡った人類のように居場所が無くなったからしかたなく移住するといった、後ろめたい気持ちはまったく、無い。そういったメンタリティは地球から火星に移り住んで400年の間に彼らのDNAからはすっかりと消え去った。

    常に変わり続けることが自らの存在そのものであると考える新・新人類(ホモ-リボルジオネ:Homo-rivoluzione:)たちを乗せて、自己実現の旅が始まるのである。

    目指すははるか 8.5AN先の土星惑星タイタンである。


    2010年5月8日梅田スカイビル空中庭園展望台にて行われた「星空観望会 in 空中庭園」体験に刺激されて書きました。