地下路線の出口:神戸:神戸電鉄:長田駅

2007年05月28日 | 地下路線の出口
昨日の山陽電鉄東須磨のエントリーにいただいたコメントに、「こうした地下鉄入り口の勾配ってどれくらいなのか」という研究しなければならない課題がありました。
本日ご紹介する神戸電鉄は、日本有数の山岳電車と言っていいほどに、その急勾配が有名な都市型電車であります。

ま、どれほど急勾配か。
「神鉄検定(入門編)」によりますと、神戸電鉄の最急勾配は50パーミル(1000m走るうちに50m上がる)という「なんだ坂、こんな坂」な電車ナノデス。ちなみにこのような記述も見つけられます。

国内の鉄道路線で粘着運転(ラックレール等を使わずに坂道を登る事)最急勾配は箱根登山鉄道の80パーミル。
勾配のきつさでは勿論全国で五指に入るだけでなく、連続急勾配で通勤路線の性格を持つ鉄道は国内唯一と言っても過言ではないでしょう。


この神戸電鉄は高速神戸駅を出発して湊川(地下)駅を過ぎると強烈なのぼり勾配の左カーブをかましながら、地下を上っていきます。そして、右の写真のように、一旦外に出たかと思うとまたすぐに上の写真右にあるトンネルを、ひたすら急勾配で登りながら次の長田駅に向かって上り続けます。

神戸市兵庫区会下山地区に近いこのあたりは、地形が三次元状に入り組んでいて、写真の路線に並行する道路が下っていくのか、上っていくのかも一瞥では判断できないような山岳街です。

私も、この写真を撮るのに住宅街の道を登ったり降りたり、まるで丘陵地帯のトレッキングのように力を入れて歩いたのでした。

おまけでいい運動になりました。

地下路線の出口:神戸:山陽電気鉄道:東須磨駅

2007年05月27日 | 地下路線の出口
山陽電気鉄道本線は姫路を基点に沿線の街々をつなぎながら、神戸に向かって行きます。
今は写真の東須磨駅から緩やかに、それは緩やかに(何せ5パーミル勾配ですから)板宿にむかって下って行きます。
この板宿駅が地下駅になったのは、1995年(平成7年)のこと。あの阪神大震災で駅舎に大きな被害が出たこともあって、前倒しに板宿-西代の間を地下化したということです。

神戸には、震災の影響でスケジュールが変わった街づくりが多くあることでしょう。
新開地、長田、脇浜HAT地区。神戸は震災後大きく姿を変えたと言っても間違いは無いでしょう。

さて、山陽電鉄はもともとは板宿から西代と東に向かいそのままJR兵庫の駅が終点だったということです。現在は、西代が山陽電鉄の登記上の終点ですが、列車はそのまま高速長田-大開-新開地と神戸高速鉄道線となります。

そういった歴史を元に神戸の地図を見直すと、兵庫と三宮の間の交通は国鉄が担っていたということが判ります。現在はこの間にJR、神戸高速鉄道、山側と海側の神戸市営地下鉄と4つの鉄路が走っていることになります。

竹内まりや:アルバム「Denim」:人生の扉:生きるに価値あり

2007年05月26日 | 人生は音楽である
写真はユニクロで買ったChick Corea Return To foreverのジャケットを刷り込んだTシャツ


五十代になって初めての竹内まりやの新アルバム「Denim」
数々のCMソングやオールディーズ、オリジナルソングなど、いつもながらに J-pop業界の宮川大助・花子こと まりや-達郎 の絶妙なコンビネーションアルバムとなっています。
EDWINとのコラボ商品開発など、シングルコンセプトマルチデヴェロップメントのマーケティングもばっちりです。しかし、このジーンズ31inchまでって、どうよ。いっぱいいっぱいジャン。

で、このアルバムのもっとも力はいっている曲がこの「人生の扉」だと、私は思います。
ちょうど、この文章を書いている2007年5月の全日空国内線のオーディオプログラムで、竹内まりやさん本人が五十才台になった自分への勇気付けの曲だと言っていたように、この曲は最近五十才台になった人に聞いていただきたい曲であります。

で、歌詞の中に英語文がいくらかありますので、私なりに翻訳してみました。


わたしは、楽しい二十代と言う。
あなたは、すばらしい三十代だと言う。
みんなは、素敵な四十代だという。
でも、私は五十代は、いいよな と感じている。

わたしは、美しい六十代だと言う。
あなたは、元気な七十代だと言う。
みんなは、八十代もまだいいぞと言う。
そして、私は多分九十才以上生きるんじゃないかと思う。

わたしは、枯れていくのは寂しいわと、言う。
あなたは、歳を取るのはきついよね、と言う。
だれかが、人生には意味なんか無いなんて言う。
でも、私はまだ人生価値ありと信じている。

私は、まだまだ「生きるに価値あり」と信じている。


たしかに、私も五十代になって(これを友達どうしでフィフティーズと呼んでいますが、)確かにこの歌詞どおりに五十代って、いいよな、と感じています。
これまでの人生をただ懐かしく思い起こすだけでなく、これからの人生を価値あるものにするために、日々、ひとつひとつどんなに小さなことも大切にしながら、自分のため、家族のため、大切な人たちのために生きてゆきたい。
そんなふうに人生を味わいながら、「生きる価値」を見出して、生きてゆきたいと感じています。

人生はコーヒールンバだけど、やっと人生を楽しめる歳になったと、五十代の私は感じています。

五十才台にもなって、定年までの年月を数えているような人に告ぐ。
竹内まりやを聞きなさい。



テクノラティプロフィール

旅立つ熟年たち。

2007年05月23日 | 人生は旅である。
熟年って、何歳からだろう? 60歳以上の年齢の方をさすと思う。60歳か、65歳か、、。

では老人って何歳からだろう? 70歳?、75歳?

何歳から、、という定義は制度的には意味をなしても、人生にはほとんど意味が無いと思う。

今日も熟年たちはすこし戸惑った顔をして飛行機の登場口に向かっている。

見知らぬ土地、懐かしい場所へ旅立つ熟年たち。

私は背広姿で彼らを横目に東京の仕事に向かう。

海鮮徳盛弁当:阪急百貨店うめだ本店:初夏の北海道物産大会。

2007年05月13日 | 人生は食である。
関西地区の百貨店で開かれる地方物産展で間違いなく売り上げ一位なのが「北海道物産展」であります。

本日は阪急百貨店 大阪・うめだ本店 で5月15日(火)まで開かれている「初夏の北海道物産大会」に行ってまいりました。

よくある"現地報告"とおなじですが、会場は人・人・人・・・。ま、百貨店の催事場が閑散としていては商売になりませんから、意識的にも混んだ演出をしているのでしょう。で、求めましたのがこちらに紹介します、小松水産株式会社が経営する魚鮮(うおせん)の「海鮮徳盛弁当」であります。魚鮮さんはネット通販では北海道の海産物を中心に鮮魚を送ってくれるようです。

今回は、百貨店での実演販売ということもあったのでしょう、寿司飯の上に、たらばがに・ぼたんえび・たこ・ほたてが載っており、その周りを うに・いくら・かにの身 ががっちりと包囲するという、まことに「徳盛」な寿司弁当でございました。

お味は・・・もうそりゃぁ、あんた、どうしましょ。というくらいウマス。
特にイクラの味付けが、かつて味わったこと無く"うまい"のであります。

話は変わりますが(強引に)阪急うめだ本店はただいま立替の真っ只中です。2011年のグランドオープン時には売場面積が84,000m²(建て替え前と比べて37%増)となり、日本最大級の規模となるといいます。現在は、高層ビルの部分を建てているようです。それに伴って、2008年秋には阪急百貨店が阪急神戸線西宮北口駅、阪急スタジアム跡地の大規模商業再開発のキーテナントとして進出します。
奇しくも先日"H2O"ホールディングを発表して、一体経営を始めた阪神電車沿線には、阪神間文化の象徴の一つである阪神甲子園に隣接した、阪神パーク跡地にららぽーと+イトーヨーカドーという東京資本(三井+Seven&Iホールディング)が進出したことに対するリベンジとしての意味合いがあるのではないかと私は受け止めています。

思えば、村上世彰率いる村上ファンドが阪神電鉄の経営権を持つほどに株を買い進めてしまったときの、彼の思いは、自らの出身である阪神間を東京資本に牛耳られることに対する反抗精神が、ファンドマネジャーとしての冷徹な判断を歪めてしまったと言えば言い過ぎでしょうか?

結構話は飛んでしまいましたが、全国・全世界の美味しいものをこうやって日々いただいている私たちは、最高の贅沢を享受していることを知るべしですねえと思うわけです。