CDの売り上げが落ちているから、だから?

2007年10月28日 | 人生は花が必要。
写真は、699円(税込)で買ったMP3プレーヤー"Candi"

問題なのは、著作者の儲けが上がっているかどうかなのである。

ちなみに、JASRACの平成16年度(平成16年4月1から平成17年3月31 日まで)の決算報告書には

平成16年度の使用料徴収額は1,108億円、前年度実績比101.2%

録音使用料については、DVDビデオの生産実績が好調であったものの、CD生産のマイナス実績による減収を補うには至らず、前年度実績を下回る結果(96.2%)となった。とある。

で、この減収は、前年度の実績に比べ15億円(5.3%)の減。

一方で、通信カラオケからの収入が3億5千万円(6.4%)の増。
インタラクティブ配信が10億5千万円(12.9%)
以上あわせて14億円の収入増、と。

あと、放送等のべ26億8千万円(13.6%)増、レンタル系の7千万円(2.1%)の増をあわせると。40億円以上の増収となる。(ふ~んすげ~)

で、〆て13億3千万円(1.2%)の収入増の1,108億円が年間徴収額となる。

一方

平成19年度決済を紐解くと。

徴収目標額1,116億1千万円に対して99.5%にあたり、前年度の実績に比べ、24億9千万円(2.2%)の減となった。(げっ落ちてるジャン)


放送等:3億7千万円(1.4%)の減
有線放送:5億2千万円(42.5%)の増
オーディオディスク:17億9千万円(6.9%)の減
通信カラオケ:9億8千万円(17.2%)の増
インタラクティブ配信:15億円(16.4%)の減


平成17年~18年がターンポイントだった、とか将来言われたりして・・。

北浜ルンバ:大阪市中央区北浜

2007年10月27日 | 人生は食である。
まあ、こちらのblogタイトルがコーヒールンバですから、北浜ルンバさんは開店当初から気にはなっていましたのですが、なかなかお伺いする機会がございませんでした。やっと、お昼をいただきに行ってまいりました。店作りは天井の高いオープンなものです。

ランチメニューはサンドイッチが中心となります。といっても、トーストパンのサンドイッチでなく、写真のハンバーガーとフランスパンにはさんだものです。ドリンクはお変わり自由(2007年10月現在)。

さて、大阪市内の天満橋から淀屋橋につながる土佐堀通りの北側に並ぶビルディングの1階に、何軒もレストランやお食事どころがあります。そして、それらの店の奥の窓からは大川(旧淀川)を見渡すことができます。そこに、観光船「アクアライナー」が走っていくのを望むことができます。パリに流れるセーヌ川にも同じ観光船が運行されていますが、水の都・大阪ならではの空間がそこにあります。

この北浜ルンバもそういったお店の一つで、大川の向こうに中之島バラ園を望むことができます。ちょうど秋のバラのシーズン、色とりどりのバラが咲き誇っている時期です。天気がよければ食事の後にぶらぶらするのにぴったりのロケーションです。

夜は川面に写る中之島の街灯の光を楽しみながら、スペイン料理を楽しむことのできるちょっと小粋なお店です。

一味違った大阪を楽しみに、いらっしゃいませんか。



【2007年10月現在のLUNCHメニュー】
・豆腐ハンバーグバーガー
・手ごねハンバーグバーガー
・蒸し鶏サンドウィッチ
・ベーコンサンドウィッチ
・エビ&アボガドサンドウィッチ
・サーモンサンドウィッチ
・タマゴサンドウィッチ
・ツナサンドウィッチ
(すべてスープ付き)



北浜ルンバ (キタハマルンバ) (スペイン料理 / 北浜)★★★★ 4.0


ノーベル平和賞を考える。:ストーティング

2007年10月13日 | 人生は旅である。

2007年ノーベル平和賞が地球温暖化問題にかかわって、前米副大統領のアル・ゴア氏(59)と、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC、事務局・ジュネーブ)」に授与するが決まりました。

アル・ゴア氏は、1997年12月11日に京都市の国立京都国際会館で開かれた地球温暖化防止京都会議でのいわゆる「京都議定書」議決時の米国副大統領であり、当のアメリカがいまだ京都議定書を批准していないところから、氏に対してのノーベル平和賞授与について、疑問視するところが出ることが想定されています。

しかしながら、もともとノーベル平和賞は、「ノーベル賞の中で選考人物にもっとも批判の多い賞であり、物議が絶えない。」(wikipediaから)といわれており、ある種予定調和的な話なのかもしれません。

さてここで、ノーベル賞について調べてみて、その選考団体についてちょっとしたおどろきの発見をしました。

物理学賞、化学賞、経済学賞の3部門についてはスウェーデン科学アカデミーが、生理学・医学賞はカロリンスカ研究所(在スウェーデン)、そして文学賞はスウェーデン・アカデミーが選考作業を行います。

これに対して、平和賞はノーベルの生まれた国スウェーデンではなく、ノルウェー国会(ストーティングと呼ばれる)が、行います。なぜでしょう?

これには、歴史的な理由があります。アルフレッド・ノーベルは、1833年10月21日 スウェーデンのストックホルム生まれ1896年12月10日に没しています。彼は、ダイナマイトの発明で知られる化学者であり実業家であり、一生を独身で子供もなく過ごした大金持ちでもありました。でもって、その遺産をノーベル賞として人類のためになった人のために使うようにと遺言したのでした。

実は、ノーベルの生きていた当時、スウェーデンとノルウェーは、スウェーデン=ノルウェー連合(1814年から1905年)として仲良く暮らしていたとさ。また、「ストーティングは、国際的な紛争が全面的な戦火に拡大しないよう軍縮や調停を行う、といった新しい「平和」という概念を現実の国際政治で追求していました。」(ノルウェー国公式サイトから

ま、そんな縁もあってか、平和賞は、「ノルウェー国会で決めてくれや」ということになったようです。

では、なんで北欧の一国の国会である「ストーティング」なるものが世界の平和に対して賞を与えるという、ま、いわば「何様?」的な役割を持つに至ったのでしょうか?

すこし、wikipediaで19世紀の歴史を紐解きました。その頃のヨーロッパには、あまり聞きなれないさまざまな国がありました。サルデーニャ、オスマン帝国、プロイセン(プロシア)、サルデーニャ。セルビア、モンテネグロも今は一つの国ですが私が学校で習った世界地理にはユーゴラスビアの一地域でした。まさに群雄割拠という状況でした。一方で、ナポレオン没落以降のヨーロッパの国際体制がナショナリズムの台頭に崩れ始め、各地で紛争が勃発していたようです。

そして、1854年から1856年のクリミア戦争では、フランス、オスマン帝国およびイギリス、ロシアなどが二つに分かれて戦い、まさに世界大戦といっても良い状況だったのではないでしょうか。

こんな時代にノルウェー国会(ストーティング)は、国際紛争を無くす、すなわち「平和」を求めていたのですね。

こんな背景をもって、ノーベル平和賞は平和活動の拠点であるストーティング(ノルウェー国会)がそれを選考することになったと考えられるのです。

そして、今年の平和賞に込められたメッセージは、環境問題が政治問題を越えて人類の平和に対して一番の課題になっているということなのだと理解します。環境への課題が最大の政治課題である、とも言えますが。