1981年に発売されたホンダのシティ。
「シティーは、ニュースにあふれてる。」の
キャッチコピー通りクルマ好きだけに留まらず、
大きな話題となりました。
当時、あんまりクルマに興味のなかったボクにも、
他のクルマとは違う魅力を感じました。
そんなシティですが、今回取り上げるのは、トールボーイでも
マッドネスの「ホンダ、ホンダ、ホンダ、ホンダ♪」でも
ブルドッグでも
ましてピニンファリーナのカブリオレでもなく
1986年に発売された2代目です。
初代のトールボーイから打って変わって、
クラウチングフォルムと呼ばれるワイド&ローなスタイルで登場しました。
出たころは、せっかく初代で新しい価値観を築いたのに
あっさりとやめてしまうなんて、と思ってたんですが、
当時、毎日通っていた道に出たばかりのシティが停められていました。
赤いボディカラーのEEだったと思うんですが、
毎日、毎日見ていると見え方が変わってきました。
ちょうどこんな感じで
道路に面して真正面の少し前下がりの状態で停めてあったんですが、
低く構えたボンネットに、フロントのフェンダーがグッと張り出していて、
思ってたよりも随分と厳ついクルマに見えてきました。
アバタもエクボじゃないですが、一箇所気に入るところが出来れば、
そのクルマ自体の見え方がコロッと変わってしまいました。
前後が短く、幅は広く、背は低い。安定感の塊りのようなプロポーション。
初代シティはおろか、
歴代のホンダ車の中でも1、2を争うくらいお気に入りのクルマとなりました。
四隅に配されたタイヤと低重心、軽い重量は走行性にも寄与しており、
実際、レースやラリー、ジムカーナなど自動車競技においては大活躍だったそうです。
88年にマイナーチェンジが施され、(前期型の方が好みですが)
93年まで販売されたのですが、後継車のないまま販売を終了しました。
96年にアジア向けの小型セダンの名称として復活しますが、
実質的な後継車は同じく96年に発売されたロゴで
その後フィットに生まれ変わり大ヒットを果たし現在に至ります。
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