自分には特技がないと思っていた時代がありました。
私が高校を出て、初めて入社した会社でのことです。たしか入社試験を受けた際の履歴書の特技欄にも「速読」などと書いていました。速読といってももっぱら読むのが早いのはマンガの方で、小説や新書といった文の方はどちらかといえば人並み以下だと思います。
人には何かしらの特技がある、と小学生の頃に担任に言われたものですが、当時まだ成人にもなっていなかった私には、人に自慢ができるようなものがさしてありませんでした。
しかし入社後まもなく、パソコンが苦手な上司のために、上司が紙に書いた文章をパソコンで清書するという役目を仰せつかりました。
上司の個性的な字はたしかに読みづらく、なんとかそれを解読しつつキーボードを叩いていました。すると後ろから会社の先輩が声をかけてきたのです。
「お前、タイピングが早いな。どこかで習っていたのか?」
「いいえ、高校時代に授業でパソコンの操作を習いましたが、キーの位置を覚えただけ、特に何も習っていません」
「ふーん。大したもんだな」
この時はこの会話で終わったのですが、それからしばらくして、パソコンが苦手な人がこぞって私に清書を頼みにくるようになったのです。10年前の年輩の人たちは、意外とパソコンが苦手だったのです。
なんだか日がな一日、タイピングに追われていた気がします。というか新人の私にはそれくらいしかさせる仕事がなかったのでしょう。タイピングをしてはプリントアウトをして、頼んだ人に見せに行き、誤字や間違いがないかを確認してもらい、また席に戻ってキーを叩く日々。嫌じゃなかったです。なんか認められた気がして。
最初の頃は5分間に400字程度だったのですが、10年後の現在は、もうちょっと多い数打てるようになりましたね。タイピングのコツは手首の位置ですね。手首を固定して打てば、疲れは激減します。これホント。
自分には特技がないと思っている人も、何かしら得意なことはあるはずです。色んな事をやってみるのが良いのではないでしょうか。そう思うね。人間は可能性の塊です。
私が高校を出て、初めて入社した会社でのことです。たしか入社試験を受けた際の履歴書の特技欄にも「速読」などと書いていました。速読といってももっぱら読むのが早いのはマンガの方で、小説や新書といった文の方はどちらかといえば人並み以下だと思います。
人には何かしらの特技がある、と小学生の頃に担任に言われたものですが、当時まだ成人にもなっていなかった私には、人に自慢ができるようなものがさしてありませんでした。
しかし入社後まもなく、パソコンが苦手な上司のために、上司が紙に書いた文章をパソコンで清書するという役目を仰せつかりました。
上司の個性的な字はたしかに読みづらく、なんとかそれを解読しつつキーボードを叩いていました。すると後ろから会社の先輩が声をかけてきたのです。
「お前、タイピングが早いな。どこかで習っていたのか?」
「いいえ、高校時代に授業でパソコンの操作を習いましたが、キーの位置を覚えただけ、特に何も習っていません」
「ふーん。大したもんだな」
この時はこの会話で終わったのですが、それからしばらくして、パソコンが苦手な人がこぞって私に清書を頼みにくるようになったのです。10年前の年輩の人たちは、意外とパソコンが苦手だったのです。
なんだか日がな一日、タイピングに追われていた気がします。というか新人の私にはそれくらいしかさせる仕事がなかったのでしょう。タイピングをしてはプリントアウトをして、頼んだ人に見せに行き、誤字や間違いがないかを確認してもらい、また席に戻ってキーを叩く日々。嫌じゃなかったです。なんか認められた気がして。
最初の頃は5分間に400字程度だったのですが、10年後の現在は、もうちょっと多い数打てるようになりましたね。タイピングのコツは手首の位置ですね。手首を固定して打てば、疲れは激減します。これホント。
自分には特技がないと思っている人も、何かしら得意なことはあるはずです。色んな事をやってみるのが良いのではないでしょうか。そう思うね。人間は可能性の塊です。