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メトロ工事。

2007-05-11 01:02:29 | パリ
パリ市民の、そして多くの観光客の大切な足、メトロ。でも、時々故障で止まったりします。老朽化した設備が主な原因のようです。そうした設備を修理するためでしょうか、よく駅舎で工事が行なわれています。日本でしたら、夜間工事で、運行に影響の出ないようにするのでしょうが、何せ、労働者が手厚く保護されているフランス社会、夜間工事などはもってのほか。では、どうするか。ご存知ですね、駅舎をクローズしてしまい、メトロもその駅を通過。いつもどこかしら4~5つの駅がクローズされています。それが、何本もの線が交差する乗換駅では、影響も大きい・・・はず。


5月10日からメトロが止まらなくなったのが、6号線のLa Motte-Piquet Grenelle駅。エッフェル塔の最寄り駅とモンパルナスの間にあります。この駅は、8号線、10号線との乗換駅。

このように、6号線は利用できない旨の表示はきちんとなされています。私も学校に行く際、この駅で6号線から10号線に乗り換えるので、これは、困った! では、どうするか。


メトロ車内に貼ってあるスティッカーですが、矢印で示されているように、要は、一つ手前の駅で降りて一駅分歩いて乗り換えなさい、ということのようです。パリの地下鉄の駅と駅との間隔は非常に狭いので、歩いても4~5分。ま~、運動不足解消に少しは役立つかもしれないですね。


きちんと周辺地図も掲示されていますし、

駅を出て困らないように、どちら方向へ歩けばいいかも、この通り、親切に案内がでています。

決まった時間しか働かないが、その範囲内で、一応きちんとした対応はしている、というのがこちらの工事のやり方のようです。9月13日まで、4ヶ月。歩くのはいいですが、雨の日が嫌ですね。でも、そんな不満の声も出さず、状況に適応しているように見えるフランス人たち。よく、「この程度は、カタストロフ(破滅的状況)ではない」とフランス人が言うのを聞くのですが、少々のことでは文句も言わず、それなりに対応してしまっているのかもしれません。融通性といえばいいのでしょうか。でも、頑固なフランス人とも言いますしね。それとも、労働者への共感? あるいは、心の中では文句を言っても顔や声には出さないだけ? メトロの工事ひとつ取っても、そこに見え隠れするフランス人の素顔、理解するにはまだまだ時間と経験が必要なようです。

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