50歳のフランス滞在記

早期退職してパリへ。さまざまなフランス、そこに写る日本・・・日々新たな出会い。

5月1日のフランス人。

2007-05-03 04:59:29 | パリ
この日、フランスはいろいろな表情を見せてくれました。

まずは、スズランの日。この日にスズランを贈られると幸福がやってくるという言い伝えがあるため、街頭には多くのスズラン売りが店開き。

といっても、郊外で摘んできたスズランを売る即席の花屋さんも多く、商売抜きで「街の幸せ売り」といったほのぼのとした表情です。

また、街いく人も、スズランを手に持ったり、胸に挿したりして歩いています。

この女性は、スズランの花束を手に、古本を探していました。スズランの日とサン・ジョルディの日が一緒に来たみたいですね。

この日、一般の人が店開きできるのも、祝日だから。フランスではメーデーは祝日です。しかも、社会党など左派のまだまだ強いフランス、各地でデモ行進や集会が行われています。

労働運動の中心人物たちと彼等のメーデーの活動を紹介する2日付のLe Figaro(フィガロ紙)です。今年のテーマは、失業、購買力、老後、公共サービスの四つ。討論会やデモに参加した組合員も多かったようです。

そして、今年は、大統領選挙の決選投票まで1週間をきったタイミング。サルコジ、ロワイヤルの両候補は相変わらず精力的に集会、地方遊説をこなしています。

ロワイヤル候補は、パリのスタジアムでコンサート集会。ロワイヤル支持の歌手・俳優は、ジョルジュ・ムスタキ、ジャンヌ・モロー、ミシェル・デルペシュなど。一方、サルコジ候補は29日にやはりコンサート集会を開きましたが、こちらの支持層には、ジョニー・アリディ、ジャン・レノ、アラン・ドロン、エンリコ・マシアスらがいます。ただ、どちらにしても、失礼ですが、大ベテラン、あるいはまだご存命だったのか、という方が多いですね。

同じ日、サルコジ候補は、国民との対話へ。

一方、第1回投票で敗退した極右、国民戦線のル・ペン党首は、この日、何とオペラ座前で大集会。まだ、活動を行っています。

サルコジ、ロワイヤル、いずれにも投票せず、棄権をと訴えています。極右の票が棄権となると、サルコジ候補の得票がその分増えないことに。ということは、ロワイヤル候補に有利に働くのでしょうか。

そして、そして、翌2日夜9時から行なわれるサルコジ対ロワイヤルの世紀のテレビ討論(2,000万人が見るだろうといわれています)を担当する人たちは、休み返上でスタジオの準備をしていました。

このようなセットのスタジオで、テレビ討論が行なわれるそうです。

メーデーで祝日だった5月1日。スズランの花束を売った人、買った人。労組主催のデモ行進や討論会に参加した人。支持する大統領選挙候補者の集会に参加した人。テレビ討論の準備に汗を流した人たち・・・いろいろな過ごし方のあった、フランスの一日でした。

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