大頭の黒蟻西行の野糞 兜太
昭和52年、「旅次抄録」より
前書きに「河内弘川寺」とある。
弘川寺のある葛城山は西行の領地であり、
弘川寺は西行ゆかりの寺として有名である。
そこに吟行にでも行かれたのでしょうか。
黒蟻が大きな塊になって、
真っ黒くて、まるで大きな頭のようになって群れているのを
作者は見たのでしょう。
その黒蟻が群れているのは、
西行が垂れた野糞に群れているのだ言っている。
野糞は必然的な排泄物であり、どこかユーモラスで温かい。
そこには兜太さん流の西行への親しみ、
蟻への温かくてユーモラスな眼差しがあると思うのです。
昭和52年、「旅次抄録」より
前書きに「河内弘川寺」とある。
弘川寺のある葛城山は西行の領地であり、
弘川寺は西行ゆかりの寺として有名である。
そこに吟行にでも行かれたのでしょうか。
黒蟻が大きな塊になって、
真っ黒くて、まるで大きな頭のようになって群れているのを
作者は見たのでしょう。
その黒蟻が群れているのは、
西行が垂れた野糞に群れているのだ言っている。
野糞は必然的な排泄物であり、どこかユーモラスで温かい。
そこには兜太さん流の西行への親しみ、
蟻への温かくてユーモラスな眼差しがあると思うのです。
参照 http://www.shuu.org/newpage24.htm