私が働くことになった会社は、技能実習生派遣機関です。技能実習生候補者は、この会社で、6か月から1年間、日本語や、日本文化、ビジネスルールなどを学び日本に行きます。
先週、技能実習生の受入機関の代表者が、この会社に来られて面接を実施されました。今回の採用予定者(面接の合格者数)は15人と予め示されていました。
これに対して、事前に選抜した技能実習生候補者は40人です。
この面接は、会社にとって非常に重要なイベントです。年間、何人の技能実習生を派遣できるかが会社の業績に直結するからです。
ですから、社長以下、日本語教師、事務職員は大変緊張しています。もちろん、面接を受ける技能実習生候補者はそれ以上の緊張をしています。
採用面接が行われる会議室で、協同組合の代表者が到着されるのを待っています。学生達はエレベーターの前で待機しています。
今回、面接を実施したのは、食品加工協同組合(大阪)の代表者です。食品加工を行っている中小企業が協同組合を作り、その組合に技能実習生の採用事務を委託しています。
面接が終わって15人の合格者が決まりました。翌日、その代表者から私たちに厳しい注文がありました。
○ 私は、中小企業から委託を受けて、技能実習生の採用・面接を担当していますが、中小企業からクレームが来ることが度々あります。
○ クレームとは、技能実習生の勤務態度や意欲、生活態度です。日本に来て1か月間、大阪の協同組合で日本の生活に慣れるための訓練をして、その後、各中小企業で働きだします。中には、仕事や生活に慣れなくてトラブルを起こす技能実習生がいます。
○ その度に、私は「採用面接をもっとしっかりやってください」とおしかりを受けます。
○ ですから、今回の面接も私自身、非常に緊張して実施しました。
○ 皆さんに注文があります。この技能実習生派遣機関で、しっかりとした教育を今まで以上に宜しくお願いします。