日本の醤油の起源とされている金山寺味噌が伝承によれば、13世紀頃、南宋鎮江(現中国江蘇省鎮江市)の金山寺で作っていた。刻んだ野菜を味噌に漬け込む金山寺味噌の製法を、紀州(和歌山県)の由良興国寺の開祖法燈円明国師(ほんとうえんめいこくし)が伝え、湯浅周辺にも金山寺味噌の作り方が広まった。この味噌の溜り(たまり)を調味料として使うと美味しい事を発見したことから、液体の醤油作りが始まった。
この時に同時に麹(こうじ)の作り方も入ってきたのです。
当時はでんぷん質の多い米・麦・豆類の種類のものであったが、近年野菜の麹(こうじ)が造られるようになりましたが「果物麹」は私がわが国で初めてであろうと思います。
今回の漬け物の「柿麹」は味噌や醤油に使う物ですが、柿のアミノ酸が肉、魚、コンブの次に大きい事で味漬けが最高である事に目を付けました。