慶喜

心意気
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「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

哲学の歴史(現代思想)4

2020年12月07日 | 哲学
🌸哲学の歴史(現代思想)4

⛳リベラリズム(自由主義と訳されるが)
 ☆誤解を招かないように、リベラリズムと表記することが多い
 ☆リベラリズムとは、もともとは「自然権」を守る思想
 *「自然権」生命・自由・財産と人が生まれながらにして有す権利
 *権力の恣意的な行使から守るべきだという思想
 ☆この思想は19世紀の『自由論』に受け継がれる
 *古典的自由主義の内容を、他人に危害を加えない限り保障される
 *いわゆる「他者危害の原理」
 *リベラリズムは価値の中立性を意味している
 *人に迷惑をかけない限りは正しいという
 ☆現代社会でのリベラリズム
 *単なる中立的価値を表すものではない
 *積極的に人々の自由を促進する思想として掲げられてきた
 ☆背景には、資本主義の進展がある
 *貧富の差をいかに救うかが、思想の面でも課題になっている

現代リベラリズムのジョン・ロールズの『正義論』
 ☆福祉国家型自由主義、平等主義的な自由主義
 ☆単に自由なだけでなく、公正にも配慮することが真の正しさとの説
 ☆リベラリズムは、時代の変化に則しいまもなお進化し続けている
 ☆リベラリズムと対立するのがコミュニタリアニズム思想

コミュニタリアニズム思想
 ☆共同体を重視する立場
 ☆個人の権利を重視するリベラリズムの立場が席巻するアメリカ
 ☆その風潮を批判する一連の著作が発表された
 ☆急先鋒が政治哲学者サンデル
 ☆現在コミュニタリアニズムと対置されるのは
 *リベラリズムよりもコスモポリタニズムという思想
 *「世界市民主義」とも訳される

コスモポリタニズム思想
 ☆国家の枠を越え、世界全体を人類が住んでいる共通の場所ととらえる

 ☆この思想は、コミュニタリアニズムのように共同体単位ではない
 *個人単位で正義や幸福を考えることが可能になる
 ☆世界規模で考えると
 *一国の正義やある共同体全体にとっての幸福など問題にならない
 *ひとりの人間にとって何が正義になるのか
 *ひとりの人間にとり、何が幸福なのかを問う
 ☆この発想自体は古代ギリシアの時代からあるもの
 ☆中世や近代以降のコスモポリタニズム
 *平和の樹立のための思想として位置づけられる
 ☆現代のコスモポリタニズム
 *貧困問題をはじめとしたグローバルな正義を実現するため
 *政治思想として、国家単位ではなく個人を主体に正しさを考える
 *コスモポリタン・リベラリズムが唱えられている

⛳公共哲学という区分で論じられる哲学
 ☆コミュニケーションの場としての公共圏の意義を訴えた
 ☆公共圏についてハーバーマスに示唆を与えた人物
 *ユダヤ系の女性現代思想家アーレント
 *彼女自身、ナチスの全体主義の犠牲になった
 ☆経験より「私」と「他者」の間の区別がなくなる世界を批判した
 *異質なものの存在を認める⇒視点の複数性の意義を訴えた
 *これが確保されているかどうかで、正しいかどうか決まる
 *積極的に意見を主張することの大切さも唱えている
 ☆すべてが一色に染まってしまう全体主義
 *誰もが公的なものに無関心な大衆社会の裏返し
 *複数の市民が自由に言論活動を展開する
 *彼女は、ギリシャのポリスの空間を理想として掲げている

急速に台頭してきた現代思想の最新の状況
 ☆ポスト構造主義以降の思想の思弁的転回と呼ばれる
 ☆人間中心に物事の存在を考える相関主義を批判
 *主体を抜きにした物独自の世界を肯定しようとする
 ☆哲学はAIなどのテクノロジーの進化に対応すべく進化続けている
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『教養としての哲学』










哲学の歴史(現代思想)4
(ネットより画像引用)
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『啓蒙への弁証法』16(世の中の仕組みを俯瞰する)

2020年12月07日 | 哲学
🌸『啓蒙への弁証法』16(世の中の仕組みを俯瞰する)

 ☆啓蒙は神話へ退化し、理性は野蛮に転じるのか
 *近代進歩主義の破綻とともに生まれたナチズム
 *啓蒙的理性が行き着く先がなぜファシズム
 ☆西欧文明の自己批判として
 *神話やサドを論じアメリカ大衆文化や反ユダヤ主義批判
 *今もその内容は精彩を放つ
 ☆著者、マックス・ホルクハイマーとテオドールアドルノ

⛳『弁証法』とは物の考え方の一つの型
 ☆形式論理学が、「AはAである」という同一律を基本に置く
 *「AでありかつAでない」という矛盾が起これば
 *それは偽だとする
 ☆弁証法とは矛盾を偽だとは決めつけない
 *物の対立・矛盾を通してその統一により
 *一層高い境地に進むという、運動・発展の姿で考える見方

⛳『啓蒙の弁証法 哲学的断想』著者のプロフィール
 ☆第一次世界大戦による疲弊、ドイツに新たな思想の潮流をもたらす
 *西洋文明の没落を予言した『西洋の没落』の大ブレイク
 *これまで信じられていた単線的な近代進歩主義への批判
 ☆啓蒙の光の中を進んでいけば
 *文明は進歩していくと信じられた時代は終わりを迎えようとしていた
 ☆流れの中で出てきたのが、フランクフルト学派の思想家たち
 *ホルクハイマーがフランクフルトを拠点に活動した
 *それにより、フランクフルト学派が生まれた
 ☆彼らは、近代進歩主義で切り刻まれたヨーロッパの体系知
 *構築しようと試みた
 ☆その時期ドイツではナチズムが台頭しヒットラー政権成立する
 ☆ホルクハイマーらフランクフルト学派の多くはユダヤ系だ
 *彼らはアメリカに亡命せざるをえなかつた
 ☆第二次世界大戦中、亡命先のアメリカで執筆
 *戦後の47年にアムステルダムで発表した
 *2人の共著『啓蒙の弁証法 哲学的断想』

⛳『啓蒙の弁証法 哲学的断想』要約
 ☆本書は、理性を基礎にしているはずの近代社会
 ☆なぜ、ナチズムのようなうな野蛮な現象を生み出したのか考察する
 *なぜ啓蒙が神話へ退化してしまうのか
 *なぜ理性が野蛮に転化してしまうのか
 ☆考察において興味深いのは、トーキーの登場
 *思考よりも感情が先立つ内容がメディアにより展開され
 *大衆の扇動が可能になった
 ☆政治が大衆によつて消費されていく今の時代は、この地続きにある

⛳『啓蒙の弁証法 哲学的断想』著者の狙い
 ☆本書は、ナチス・ドイツヘの批判に終始している様に見えるが
 *根底には、アメリカヘの強い批判がある
 ☆アメリカ政府の検閲を意識して注意深く書かれている
 ☆本書では、表層的な自由と民主主義が行き着く先
 *反知性的な全体主義への警鐘している
 ☆今の時代に読み直すべき1冊である
                  (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『世界の古典』








『啓蒙への弁証法』16(世の中の仕組みを俯瞰する)
(ネットより画像引用)
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トランプ「悪質な世論調査」に負けた

2020年12月07日 | 政治
🌸トランプ「悪質な世論調査」に負けた

 ☆主要メディアはバイデンの圧倒的優位と報じたが実態は違った
 *トランプは、メディアに人種差別や分断を煽られた
 ☆今回のアメリカ大統領選挙あまりに異例だった
 *アメリカ主要メディアの極端な民主党支援
 *アメリカ主要メディアのトランプ大統領攻撃

異様なほど多かった郵便投票
 ☆アメリカの大統領選挙の結果は、大混乱と大接戦だった
 ☆投票日から2週間後の時点でも最終の結果が確定していない
 ☆異様なほど多い、郵便投票に欠陥があることは明白
 ☆郵便投票での不正が伝統的に民主党側に多いことも事実
 ☆トランプ陣営が訴訟するのも自然でもあろう
 ☆結果は、全米総計
 *バイデン7千800万票、トランプ7千300万票獲得した
 *選挙人を決める州ごとの戦いではもっと僅差だった
 ☆トランプ氏個人としては礼儀に欠ける面も多い
 *経済や外交などの政策はよかった

「青い巨波」は打ち寄せなかった
 ☆今度の選挙での敗者は世論調査だった

 ☆事前の支持率の調査結果は大きく的を外した
 ☆選挙戦中は世論調査機関がバイデン候補の圧倒的優位を予測
 ☆民主党支持の大手メディアがその優位を強調していた
 *この種の調査はバイデン候補の圧勝を予告していた
 ☆予告を受けた民主党支持のメディア
 *民主党の「巨大な青い波」が全米を覆うと報じていた
 ☆現実の投票の出口調査
 *トランプ大統領は黒人では前回8%⇒今回12%
 *ヒスパニック系では前回28%⇒今回32%
 *アジア系では前回27%⇒32%に、各々得祟率を増やした
 ☆トランプ大統領獲得した現実の数字
 *有色人種、少数民族を差別
 *社会の分断や反発を深めたとの断定を空洞化した

⛳日本も誤れる世論調査に乗り
 ☆世論調査の錯誤、アメリカの民主主義の根幹にかかわる深刻な課題
 *アメリカ国民は、何週間もトランプ氏が歴史的な規模の敗北に直面
 *民主党側は議会向院でも圧勝するだろうという予測
 *連日、自信に満ちた語調で告げられてきた
 *その予測は外れた
 ☆二つの政治勢力の一方を一貫して優位に描く世論調査の悪影響
 *優位とされる側は自信過剰となる
 *不利とされた側は資金集めも票集めも不利となる
 ☆意図的に操作されたような世論調査は民主主義の敵だ
 ☆世論調査の錯誤は日本にとっても教訓とすべきだろう
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『THEMIS12月号』


トランプ「悪質な世論調査」に負けた
『THEMIS12月号』記事より画像引用)
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