広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

停止線標識のズレ

2010-11-09 23:30:31 | 秋田のいろいろ
昨日の弘前の道路標識に続いて、秋田の標識の話です。
以前、こちらこちらで紹介したように、「停止線」という指示標識がある。
車両が停止する位置の路端に、必要に応じて設置されるもの。

全国的にはあまり見かけない標識だが、秋田ではよく見かける。
積雪して路面にペイントされた停止線が見えなくなった場合を想定してのこと。
こんなふうに設置される
停止線標識は、当然のことながら、路面の停止線の白線の真横に設置される。
といはいえ、路上に障害物があるなど制約がある場合は、路面の停止線と停止線標識がズレて設置されていることもある。たいてい、数十センチ程度のズレであり、誤差の範囲内であって許容範囲ととらえるべきだろう。
でも、中には、ちょっと…と思えるものを見つけてしまった。いずれも秋田市内の交通量の多い道路です。

まずはここ。
某所(分かる方には分かりやすい場所だと思いますが。以下同様)
分かりにくいけれど、停止線標識よりも前方=先に停止線がある。(いや、停止線よりも手前に標識があるのか)
横から見ると分かりやすい(白い車さんにモデルになってもらいました)
上の写真、右端のオレンジ色矢印が標識、左端が停止線。
ズレによってできた空間に、普通自動車1台がすっぽり収まる。
特に標識設置の障害物はないように見えるし、これは「誤差」とは言えないのでは…

ところで、ズレている場合、路面の白線と標識とどっちに従えばいいかとふと思うが、見ている限り、すべての車両が白線に従っていた。
標識は白線に対して補助的なものだろうから、それが妥当だろう。
自動車教習所の教習車も白線に停止してます

次の場所。
こちらも、停止線の白線よりも手前に標識がある
最初の場所よりもズレの距離が長い気がする。
左端が標識
普通自動車なら2台は収まりそうな距離じゃない?
ここも、こんなに手前に設置した理由が分からない。

以上2か所は、ラインよりも標識の方が手前にあった。
もしかして、路面凍結時に“オーバーラン”しないよう、余裕を持って手前に標識を設置したのかもしれない。(好意的解釈ですね)
それに、ドライバーが戸惑うとか、標識に従うと渋滞につながるとか、多少の弊害はあるかもしれないが、直ちに危険が伴うことはないと思う。移設するとなれば、おカネもかかるだろうから、警察に通報したりはしないことにした。(ブログのネタにはしました)


ところが、もう1か所はそうはいかなかった。
こちら
今までとは逆に、路面の停止線よりも先に標識が設置されている。しかも、標識は横断歩道よりも先(交差点内部側)。
歩行者用信号機のそばにある!
これでは、標識に従う生真面目なドライバーは、横断歩道上に停止することになってしまう。つまり、青信号を正しく渡っている歩行者に、標識に従った位置で停車しようとする車が突っ込むという可能性もあり得る。特に積雪時・凍結時は危険が増す。
路面が見えていれば標識に従う車はいないでしょうけど
ということで、ここに関しては、秋田県警の「標識ボックス」(信号機ボックスと同じ所)へメールした。
その3日後に、同じ場所を通ると、
撤去されている!
取付金具を残して停止線標識が撤去されていた。今回も迅速に対処してくれた。


前にも書いたけれど、僕以外は誰も気づかないのだろうか? 警察官も設置業者も一般ドライバーも歩行者・自転車も。
道路はみんなのものであるし、車両よりも歩行者の通行が最優先されなければならない。
道路設備の不具合で、人の命に関わるような事故が起きてしまってはいたたまれない。

警察職員はもちろんだが、我々一般人も道路利用者という意味では当事者である。もっと道路の安全に注意を払い、おかしいと感じた点は通報しなければいけないと思う。
もっとも、発見したとしても、警察管轄だったり道路管理者管轄だったり、道路管理者にしても国・県・市町村と分かれていて、連絡先が分からないということもあるだろう。(国交省の道の相談室や道路緊急ダイヤルもあるが、信号機は担当外だろうし、緊急時と平常時、地方別とか、実際には窓口が複数存在して分かりにくい)
すべての道路に関する要望を受け付ける、完全に一元化された窓口が必要かもしれない。

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3 コメント

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外灯 (あんなか)
2010-11-10 20:41:49
何時も楽しくシャープな記事を楽しく読ませて頂いています。

停車位置のズレってなかなか気が付かないものですよね。
今日の記事を読んで初めて気が付いた次第です。

画像で気になっているのが「節電試行中」と言う消灯ですね。
秋田市はただでさえ外灯が少なく暗さを感じるのに
電気代が払えない?ため消灯するのは何だかなあと思います。
必要があるから外灯を設置するわけですし。
他に外灯があるので明るいからとか余り車が通らないからと言う理由で節電消灯するのは腑に落ちないです。
防犯灯の意味もあるはずです。
全国的にやっているのかは分かりませんが群馬辺りでは節電消灯は見たことがありません。(埼玉県で1回見たことがあるくらい)
たまに消えているのがありますが球切れか故障ですね。

秋田市で外灯の節電消灯を見たのは80年代頃ですが年々増えている気がします。
行政は事故を誘発する可能性のある節約はするべきではないと思います。
返信する
地元民なので (りお)
2010-11-10 21:00:50
全部どこの交差点か分かっちゃいました。
一番危ない交差点を一番よく使いますが、免許がないこともあり、停止線の標識をまじまじと見ることは今までなかったです。
あの交差点は高校生がよく通りますから、早い対応は嬉しいですね。雪のシーズンが目の前まで迫っていますから。
秋田でこのように迅速な対応をしてくれる機関は、ここ以外あるのでしょうかね…?
返信する
コメントありがとうございます (taic02)
2010-11-10 22:07:50
>あんなかさん
やっぱり気づきにくいのでしょうかね。積雪時でなければ、運転中もあまり意識しないでしょうし。

写真の「節電試行中」は国道なので、国交省の方針でしょう。予算を減らされ、道路のパトロールの一部をOBや地域に頼むなど、厳しいようですから、その一環でしょうか。
ほかには、秋田県道でも「節電消灯中」というのを土手長町などでやってます。1つ置きに消しているのですが、歩行者の立場としては暗いと感じます。
おしゃる通り防犯上もそうですし、歩道橋の階段の足元が暗くなって、危険に感じます。
太陽光やLEDなどを使い、安全は確保してほしいものです。

>りおさん
最初の2か所は背景に特徴があるので、分かりやすいと思いますが、最後もお分かりですかー!
最後の交差点は、あまりに意外な場所に設置されていて、ドライバーも存在に気づかないのかもしれません。僕はたまたま歩いて通って目に止まってしまいました。

民間企業(特に秋田の)にしても役所にしても、耳を傾けてくれているのか不安になる所が少なくないですが、秋田県警交通規制課はいつも素早く行動してくれます。(日頃のパトロール時に気づかないのかという疑問はありますが…)
多くの人が存在を知って利用し、安全な道・街になってほしいです。
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