広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

スギッチのマスク

2009-05-20 21:18:02 | 秋田のいろいろ
【2021年4月23日追記・以下本文は初回アップの2009年時点の状況とマスクに対する個人的見解です。この頃は、不織布マスクが普及するようになり、20世紀よりはマスクを使う人をよく見かけるようにはなっていましたが、やはり、健康な人は使わないものという認識がありました。
このだいぶ後の2020年、新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し、ママスクの必要性と考え方は大きく変わらざるを得なくなりました。】

「新型インフルエンザ」が流行中。それほど重症にならないらしいが、秋田で感染者が出てもおかしくないから用心したいところ。少なくとも簡単にできる手洗い・うがいは励行しなければいけない。

秋田市内でも100円ショップなどではマスクが売り切れた店舗があるそうだ。秋田で流行した場合への備蓄、感染地域へ旅行する人の携帯用としては必要だ。
でも、普通の健康状態の人が、現段階の秋田県内での普通の生活において、人ごみや密閉空間に行かない限り、常時マスクを着用する必要はないと僕は思っている。
もとから秋田は人口密度が低いし、車社会で公共交通機関の混雑は少ないから。あくまでも現段階での僕の意見としては。

厚生労働省のホームページに5月16日付けで「国内発生確認後の対策実施に関するQ&A」(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02-01.html)というのがあり、それには、
外出に当たり、必ずマスクを着用する必要があるのですか。」という問いに、
「(略)混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分で閉鎖的な場所に入るときに着用することが勧められます。
屋外などでは、相当混み合っていない限りあえてマスクを着用する必要はありません。また、施設や乗り物についても空いていれば、マスクを着用する必要はありません。(目安としては、対面する人と人の距離が1~2メートル)
(略)」との回答がある。
また他のページに「咳、くしゃみが出たらマスクを着用しましょう。」ともあり、やはり、未感染者はいつも必ずマスクをする必要はないようだ。

テレビ番組などによれば、マスクには相当の【訂正】それなりの?感染予防効果があるそうなので、できるだけかかりたくない人が個人の判断で今から着用するのは自由だが、品薄なマスクを現段階で使い切って、肝心の本当に必要な場合(発症地域へ旅行する、秋田で流行したなど)に手に入らない、なんていう事態になっては本末転倒だ。
*       *        *
前置きが長くなったが、今朝の新聞に「秋田県庁入口の“スギッチ”がマスクを着用し、インフルエンザ対策を呼びかけている」という記事があった。
秋田杉を擬人化して、国体のマスコットから県のマスコットに昇格したスギッチを使ったユニークなPRで、それ自体はおもしろいが、スギッチが話している吹き出しに疑問を感じた。
まずは写真でご覧いただこう。
閉庁後の薄暗い県庁へ行って撮影

珍しくフラッシュをたいて
紙製マスクをセロテープで止めている。耳がないので腕にヒモをかけてる。
問題の吹き出し
手洗い・うがいについてはまったくその通りだが、いちばん下。「外ではマスクも」この表現がひっかかる。

この文章を読めば、「外出時は必ずいつもマスクを着けろ」というふうに解釈できないだろうか?
厚労省の見解はそうではないのだが、秋田県は違う見解ということはないだろうから、言葉が足りない。

スギッチにマスクを着けたのは、保健関係の部局ではなく、広報や情報公開を担当する部局。でもそんなことを知らない人には、「公的機関の県が、外出時のマスク着用を義務づけている」ととってしまわないだろうか? たかがスギッチの言葉だが、「県」という地方自治体が発信している情報には違いない。

楽観視するのは危険だが、過剰な反応も危険。
5月16日に県の対策本部が発表した「県民の皆様へのお願い」では真っ先に「県民の皆様におかれては 、 国 、 県 、 及び市町村等の発表する情報に注意しながら 、 冷静な対応をお願いします 。」とあるし、マスゾエ大臣もそんなことを言っていたはず。
それなのに、部署が違うとはいえ、県が自ら不確実な(と僕は思う)情報を流すのはいかがなものか。いたずらに不安をあおり、余計な混乱を招きかねないのだから、正確かつ慎重な対応をお願いしたい。
この場合は「人ごみではマスクを」程度がいいのではないだろうか。

県にメールを出しておいたが、どうなるか?


ちなみに県の新型インフルエンザのホームページには、PDFファイルのリンクばっかりであまり役に立たない。一方、秋田市役所のホームページには、簡単な説明文と厚労省へのリンクがあり、県のよりずっと役に立った。道路管理にしても何にしても、なんか「秋田県」は頼りない。
なお、中核市の秋田市は独自に保健所を持つ。だから、秋田市民の相談窓口は、八橋の「秋田市保健所」内の発熱相談センター。県の「秋田中央保健所」というのは追分【訂正】潟上市昭和(秋田市の北、旧昭和町)にあり、秋田市以外の県中央部を管轄しているようだ。

【5月21日追記】スギッチの吹き出しは翌朝、さっそく「人ごみではマスクも」に変えてくれた。秋田県職員ブログの記事にもなり、担当課から「外出時は必ず着用」という意図ではなかったので修正したという回答・お礼のメールもいただいた。一県民の声でもしっかり受け止め、迅速に対処してくれるのは秋田県のいいところ。
いちおう、実物を確認。


上の文の配置も見やすく変わった
【6月12日追記】その後マスクは外されたが、外した後に秋田県内で患者が発生した。そんな時こそ、注意喚起が必要だと思うが、もうマスクはしないらしい。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
かわいい!!! (あどれ)
2009-05-20 22:25:49
ちょっと~、これカワイーー♪♪
あたしも写真撮りに行きたい!!
返信する
撮ったのは時間外の (taic02)
2009-05-20 23:11:03
7時過ぎでしたが、たまに残業帰りの職員が通るくらいで、ゆっくり撮れました。暗いのでフラッシュ必須です。
マスクはコピー用紙みたいな紙でしたが、ゼッケンに見えなくもない?
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