インターネットの普及により、世界各地のさまざまな媒体による、いろいろなニュースが容易に見られるようになった。
だけど見出しに惹かれてクリックすると、取るに足らないようなどうでもいいような話のこともあり、取捨選択が難しい。
今朝、読売新聞のネット版に出た「ポッキー10倍も誤発注、青ざめた大学生協に…」というニュースについて、いろいろと。
これはgooニュースにも転載されて、gooトップページからもリンクされている。昔はgooニュースから直接gooブログを書くボタンがあったのだけど、今は各SNSだけでブログはなくなってしまった。
内容は、
いかが思われますか?
僕の第一の感想はデジャヴ。
あとは、「慌てて売らなくてもいいのでは?」「バイト任せでいいのか」「読売新聞が記事にするほどのことか」等々
果たして「美談」なのだろうかとさえ思えた。
ネット上では、素直に美談と受け止める声も多いが、僕と同様の疑問の意見もある。
デジャヴというのは、「どこかの大学生協がプリンを誤発注したけれど、学生の協力で売れた」という話があって、当時はそれなりに話題になったのを思い出したから。
調べると、2012年11月初め、京都教育大学生協が、「森永の焼きプリン」を誤って200倍の4000個発注して入荷された一件。
それからわずか2年で、場所は異なるが大学の生協で同じ事案が発生し、同じ“美談”が起こったことになる。
※大学生協以外に、コンビニやローカルスーパーでも類似の事案が発生してはいるようだ。
そもそも、誤発注という、小売店としては初歩的かつ重大であろうミスが原因。
一般のお店でこんなことをやったら内部では大問題だろうし、それをお客に対して「間違っちゃったから、買って!」なんて言えないだろうし、そんな顛末を報道されたらいい恥。企業イメージが低下しかねない。
なんといっても、誤発注ミスを引き起こした、北九州市立大学生協の体制に問題があると思う。
大学生協は横のつながりが強い。同じエリア(例えば東北6県の7国立大学)では、食堂のメニューが共通だったり、交流会のようなものが行われているはず。発注システムも同じもしくは似たものかもしれない。
京都と福岡では密接なつながりはないかもしれないが、2年前の京都のプリンの一件は当然認識しているはず。それを踏まえた防止策は考えていなかったのだろうか。明日は我が身という意識が低かったことになる。
報道では「アルバイトの従業員が」間違えたことにされているが、(3200個以前に320個という)通常と異なる大量注文なのにバイト任せで多重チェックや上司のチェックはしなかったのか。(受注した側が指摘しなかったのかという声もあるがファクスやネット、委託運送会社などを使った意思疎通しにくい受注・納品体制で難しかったのかもしれない)
読売の記事は、生協職員の話として「「(略・学生たちが買ってくれて)こんなに協力してくれるなんて、本当にありがたい。どうにかして売り切りたい」と感謝しきりだ。」と結び、完売した続報でも感謝の声が載っている。
これからすれば、生協はポッキーを急いで売り切ろうとしているのが分かるが、それが不可解。
京都のプリンだったら要冷蔵で賞味期限(15日)があるから、早く売らなければならないのは分かる。他のコンビニなどの例でも大量に入荷してしまったのは、おにぎりや惣菜類。
しかし、ポッキーは常温保存で賞味期限は1年間。保管場所は必要とはいえ、プリン4000個と違って四角い箱だから、なんとかすればどっかにしまっておけるだろう。何も大慌てで売らなくても良かったのではないだろうか。
ずっと値引きセールでもしていれば、賞味期間内には売り切れたのでは?
最悪、周辺の他大学生協に頼み込んで“転売”することなどができたかもしれない。
北九州市立大学生協の資金繰りが悪くて、すぐに売って現金化したかったのでしょうか?
買った学生さんたちは、学生らしいノリの良さで楽しんで協力してやったのだろう。あるいは大学生協に出資(15年前の弘大生協は2万円だった。卒業時に返還)している組合員としての使命感だろうか。はたまた、スーパーより20円ほど安い111円で売ったようなので、単に価格重視で買った人もいたかもしれない。
そうでなく、単なる同情で購入したのであれば、申し訳ないけれど思慮が足りないようにも思えてしまう。
2年前の京都のプリンの件は、まだ高校生で知らなかった学生も多いのかもしれないけれど、冷静にポッキーの賞味期限を考えれば、別に急いでまとめて買わなくたっていいのに。
それに、北九州市立大学の学生数は6000名以上もいるそうで、(キャンパスが複数あるそうだが)計算上は生協組合員(学生・教職員)の半数ほどが1人1箱買うだけで、売り切れてしまうことにもなる。
SNSで広まったという点では、一種のチェーンメール(チェーン投稿)に通ずるものも感じる。
個人的な憶測だが、以上からして、本件は「誤発注」ではなく、北九州市立大学生協による「話題作りを狙った、意図的な大量発注」のように思えてならない。
個人的には、学生=組合員=客の同情を誘い、善意・親切心(あるいは無知?)につけこんでモノを売るようで、いい気がしない。
上で「大学生協だからこそ許された対応」としたが、意図的だとすれば許してはいけないようにも思う。
僕の憶測が間違いで、意図的でなく、ほんとうに誤発注だったとしても、美談で片付けるべきではない大きな問題だとも思う。
大学生協では学生や教職員の代表が出席する「総代会」という理事会のような組織があったはずだが、この件でモメたりしないだろうか。こんな危うい運営をする生協などに加入していられるかと、卒業・退職前に脱退する組合員が出るかもしれない。
大学生協側は美談を喜んでいる場合ではなく、今回の原因究明と再発防止策をまとめ、出資者である組合員へ報告しなければならないと思う。誤発注したアルバイトは、責任を感じているだろうから心のケアも必要だ。協力してくれた組合員たちには、お詫びと感謝のセールでもやるべきではないか。
また、国内の大学生協で2年間に2件も類似の事態が発生しているのだから、各大学生協の業務手順に何らかの問題がある可能性もある。上部組織の全国大学生活協同組合連合会に上げて、国内すべての大学生協で情報を共有して解決策を見出すべきではないだろうか。
さらに、大学生協はその大学の学生・教職員のための組織であり、大学当局と直接の関係はないとはいえ、多くの外部の人から見れば大学と一体。本件で大学そのものや設置する市の対外的なイメージが悪くなってしまわないとも限らない。
場合によっては、大学当局や北九州市議会、北九州市民などに対して、説明をしなければならないかもしれない。
※後半のほうはだいぶ話を大きくしました。
結局のところ、誤発注しない仕組みを構築することに尽きる。あとはヘンな小細工でモノを売ろうとしないことだ。
そして、こうしたことを天下の読売新聞が記事にするのも、情けない。(読売以外では記事にしたところはなさそうだ)
新聞記者のクセに、たった2年前の京都のプリンのことは知らなかったのだろうか。知っていたら、記事にしないか、せめて記事中で触れるのではないだろうか。デスクなど上司も同じく。
知らなかったとしても、新聞記事にするような話題だろうか。もっと伝えるべきニュースはたくさんあると思うのだけど。
「大学生協」といえば、昔は単なる購買部、学食、アパート仲介業程度の存在だったようだが、2000年前後から学食のリニューアルや学食定期券「ミールカード」制度、アパートを直接管理するなど、いろいろやるようになった。
市中の一般店舗との競合や、学生の減少と生協離れが原因だろう。国公立大学の独立法人化も遠因かもしれない。
本件もその1つなんだろうか。
2004年頃には東京農工大学生協における組合員と生協職員との「ひとことカード」のやりとりが注目され、2005年には「生協の白石さん」として出版されて話題になった。
ひとことカードに今回のことを書いたら、白石さんはどんなお返事をくださるだろうか。
結局のところ、北九州市立大学生協(とグリコポッキー)のいい宣伝になってしまったかもしれない。とすれば目論見は成功?
【14日追記】
「ねとらぼ」に11月12日18時更新の「大学生協がポッキーを予想の10倍も誤発注→学生がすべて買い切るドラマが生まれる(http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1411/12/news147.html)」として、店内の画像やツイッターなどが情報源の新たな情報が出ていた。
・3200個はポッキーだけでなく、ポッキーとプリッツ合わせた数
・店頭のPOPには「作戦ではありません。本当にミスりました。」と発注書の写しを掲示
・地元テレビ局も取材に来たらしい
・この件の感謝セールを来月あたりに開催するか検討している
と、ほんとうに誤発注だったのかなと、思ってもいいような感じにもさせられた。
大量入荷を知った熊本大学生協が、ツイッターで協力を呼びかけたのだが、他のユーザーから僕が指摘したのと同様の疑問点を尋ねられたのに対しては、
「通常のシステム経由の発注ではなく、事前発注書をFAXで問屋さんに直接送信するやり方でした。発注量が増えても問屋さんは気付きにくく、また本部を介さないため納品まで誰も気づかなかったようです。」
「今後の改善点かと思います。いずれにせよこのような初歩的なミスで世間をお騒がせし、大変お恥ずかしい限り」
などと説明・釈明している。
熊大生協は当事者ではないのに丁寧な対応なのは感心するが、本文で指摘した通り、大学生協全体かつ個々の大学生協が自分の所も起こしかねない問題として事実を受け止めて改善しないと、またどこかの大学生協で再発してしまうだろう。
だけど見出しに惹かれてクリックすると、取るに足らないようなどうでもいいような話のこともあり、取捨選択が難しい。
今朝、読売新聞のネット版に出た「ポッキー10倍も誤発注、青ざめた大学生協に…」というニュースについて、いろいろと。
これはgooニュースにも転載されて、gooトップページからもリンクされている。昔はgooニュースから直接gooブログを書くボタンがあったのだけど、今は各SNSだけでブログはなくなってしまった。
内容は、
北九州市立大学生活協同組合(大学生協。要は大学内の購買部・売店のような存在)が、11日のグリコの「ポッキー&プリッツの日」にちなんでポッキーを320個注文するつもりで、アルバイト従業員が誤って3200個発注して納品されてしまった。
返品できないので困り果てた生協が、事情を説明する「HELP!」のPOPとともに店頭に並べたところ、学生たちがSNSで広めるなど協力して、4日間で普段の100倍近い1700個が売れ、(続報によれば)最終的に12日午前に完売した。
という、“美談”的な記事。返品できないので困り果てた生協が、事情を説明する「HELP!」のPOPとともに店頭に並べたところ、学生たちがSNSで広めるなど協力して、4日間で普段の100倍近い1700個が売れ、(続報によれば)最終的に12日午前に完売した。
いかが思われますか?
僕の第一の感想はデジャヴ。
あとは、「慌てて売らなくてもいいのでは?」「バイト任せでいいのか」「読売新聞が記事にするほどのことか」等々
果たして「美談」なのだろうかとさえ思えた。
ネット上では、素直に美談と受け止める声も多いが、僕と同様の疑問の意見もある。
デジャヴというのは、「どこかの大学生協がプリンを誤発注したけれど、学生の協力で売れた」という話があって、当時はそれなりに話題になったのを思い出したから。
調べると、2012年11月初め、京都教育大学生協が、「森永の焼きプリン」を誤って200倍の4000個発注して入荷された一件。
それからわずか2年で、場所は異なるが大学の生協で同じ事案が発生し、同じ“美談”が起こったことになる。
※大学生協以外に、コンビニやローカルスーパーでも類似の事案が発生してはいるようだ。
そもそも、誤発注という、小売店としては初歩的かつ重大であろうミスが原因。
一般のお店でこんなことをやったら内部では大問題だろうし、それをお客に対して「間違っちゃったから、買って!」なんて言えないだろうし、そんな顛末を報道されたらいい恥。企業イメージが低下しかねない。
実際には、あの店この店で似たようなことは起きているのだろうし、旅行先某所の閉店時刻直前のスーパーで、恵方巻きが異様なほど大量に売れ残っているのを見たことがある。
そういえば、大手スーパーI(AEじゃなくて)は、値下げ商品(見切り品ではなく、店頭価格自体を下げる)について理由を表示するようになったが、「在庫過剰のため」というのを見たことがある。理由の説明だけで「だから買ってね」とは言っていないし、実際のところはそんなに在庫過剰にも見えなかった。
顧客が身内の大学生にほぼ限定される大学生協だからこそ許された対応で、それが話題になったと言えよう。そういえば、大手スーパーI(AEじゃなくて)は、値下げ商品(見切り品ではなく、店頭価格自体を下げる)について理由を表示するようになったが、「在庫過剰のため」というのを見たことがある。理由の説明だけで「だから買ってね」とは言っていないし、実際のところはそんなに在庫過剰にも見えなかった。
なんといっても、誤発注ミスを引き起こした、北九州市立大学生協の体制に問題があると思う。
大学生協は横のつながりが強い。同じエリア(例えば東北6県の7国立大学)では、食堂のメニューが共通だったり、交流会のようなものが行われているはず。発注システムも同じもしくは似たものかもしれない。
京都と福岡では密接なつながりはないかもしれないが、2年前の京都のプリンの一件は当然認識しているはず。それを踏まえた防止策は考えていなかったのだろうか。明日は我が身という意識が低かったことになる。
報道では「アルバイトの従業員が」間違えたことにされているが、(3200個以前に320個という)通常と異なる大量注文なのにバイト任せで多重チェックや上司のチェックはしなかったのか。(受注した側が指摘しなかったのかという声もあるがファクスやネット、委託運送会社などを使った意思疎通しにくい受注・納品体制で難しかったのかもしれない)
読売の記事は、生協職員の話として「「(略・学生たちが買ってくれて)こんなに協力してくれるなんて、本当にありがたい。どうにかして売り切りたい」と感謝しきりだ。」と結び、完売した続報でも感謝の声が載っている。
これからすれば、生協はポッキーを急いで売り切ろうとしているのが分かるが、それが不可解。
京都のプリンだったら要冷蔵で賞味期限(15日)があるから、早く売らなければならないのは分かる。他のコンビニなどの例でも大量に入荷してしまったのは、おにぎりや惣菜類。
しかし、ポッキーは常温保存で賞味期限は1年間。保管場所は必要とはいえ、プリン4000個と違って四角い箱だから、なんとかすればどっかにしまっておけるだろう。何も大慌てで売らなくても良かったのではないだろうか。
ずっと値引きセールでもしていれば、賞味期間内には売り切れたのでは?
最悪、周辺の他大学生協に頼み込んで“転売”することなどができたかもしれない。
北九州市立大学生協の資金繰りが悪くて、すぐに売って現金化したかったのでしょうか?
買った学生さんたちは、学生らしいノリの良さで楽しんで協力してやったのだろう。あるいは大学生協に出資(15年前の弘大生協は2万円だった。卒業時に返還)している組合員としての使命感だろうか。はたまた、スーパーより20円ほど安い111円で売ったようなので、単に価格重視で買った人もいたかもしれない。
そうでなく、単なる同情で購入したのであれば、申し訳ないけれど思慮が足りないようにも思えてしまう。
2年前の京都のプリンの件は、まだ高校生で知らなかった学生も多いのかもしれないけれど、冷静にポッキーの賞味期限を考えれば、別に急いでまとめて買わなくたっていいのに。
それに、北九州市立大学の学生数は6000名以上もいるそうで、(キャンパスが複数あるそうだが)計算上は生協組合員(学生・教職員)の半数ほどが1人1箱買うだけで、売り切れてしまうことにもなる。
SNSで広まったという点では、一種のチェーンメール(チェーン投稿)に通ずるものも感じる。
個人的な憶測だが、以上からして、本件は「誤発注」ではなく、北九州市立大学生協による「話題作りを狙った、意図的な大量発注」のように思えてならない。
個人的には、学生=組合員=客の同情を誘い、善意・親切心(あるいは無知?)につけこんでモノを売るようで、いい気がしない。
上で「大学生協だからこそ許された対応」としたが、意図的だとすれば許してはいけないようにも思う。
京都の一件の後、日本女子大学生協が森永チョコボール2000個を仕入れて売ったそうだが、その時は「止めたのに上司が大量発注をさせるんです」といった趣旨の、誤発注ではないことが理解できるPOPを出していた。
それならば、明らかに京都のプリンに便乗した“ネタ”であることが分かって、笑って許せる上手な宣伝だと思う。
それならば、明らかに京都のプリンに便乗した“ネタ”であることが分かって、笑って許せる上手な宣伝だと思う。
僕の憶測が間違いで、意図的でなく、ほんとうに誤発注だったとしても、美談で片付けるべきではない大きな問題だとも思う。
大学生協では学生や教職員の代表が出席する「総代会」という理事会のような組織があったはずだが、この件でモメたりしないだろうか。こんな危うい運営をする生協などに加入していられるかと、卒業・退職前に脱退する組合員が出るかもしれない。
大学生協側は美談を喜んでいる場合ではなく、今回の原因究明と再発防止策をまとめ、出資者である組合員へ報告しなければならないと思う。誤発注したアルバイトは、責任を感じているだろうから心のケアも必要だ。協力してくれた組合員たちには、お詫びと感謝のセールでもやるべきではないか。
また、国内の大学生協で2年間に2件も類似の事態が発生しているのだから、各大学生協の業務手順に何らかの問題がある可能性もある。上部組織の全国大学生活協同組合連合会に上げて、国内すべての大学生協で情報を共有して解決策を見出すべきではないだろうか。
さらに、大学生協はその大学の学生・教職員のための組織であり、大学当局と直接の関係はないとはいえ、多くの外部の人から見れば大学と一体。本件で大学そのものや設置する市の対外的なイメージが悪くなってしまわないとも限らない。
場合によっては、大学当局や北九州市議会、北九州市民などに対して、説明をしなければならないかもしれない。
※後半のほうはだいぶ話を大きくしました。
結局のところ、誤発注しない仕組みを構築することに尽きる。あとはヘンな小細工でモノを売ろうとしないことだ。
そして、こうしたことを天下の読売新聞が記事にするのも、情けない。(読売以外では記事にしたところはなさそうだ)
新聞記者のクセに、たった2年前の京都のプリンのことは知らなかったのだろうか。知っていたら、記事にしないか、せめて記事中で触れるのではないだろうか。デスクなど上司も同じく。
知らなかったとしても、新聞記事にするような話題だろうか。もっと伝えるべきニュースはたくさんあると思うのだけど。
「大学生協」といえば、昔は単なる購買部、学食、アパート仲介業程度の存在だったようだが、2000年前後から学食のリニューアルや学食定期券「ミールカード」制度、アパートを直接管理するなど、いろいろやるようになった。
市中の一般店舗との競合や、学生の減少と生協離れが原因だろう。国公立大学の独立法人化も遠因かもしれない。
本件もその1つなんだろうか。
2004年頃には東京農工大学生協における組合員と生協職員との「ひとことカード」のやりとりが注目され、2005年には「生協の白石さん」として出版されて話題になった。
ひとことカードに今回のことを書いたら、白石さんはどんなお返事をくださるだろうか。
結局のところ、北九州市立大学生協(とグリコポッキー)のいい宣伝になってしまったかもしれない。とすれば目論見は成功?
【14日追記】
「ねとらぼ」に11月12日18時更新の「大学生協がポッキーを予想の10倍も誤発注→学生がすべて買い切るドラマが生まれる(http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1411/12/news147.html)」として、店内の画像やツイッターなどが情報源の新たな情報が出ていた。
・3200個はポッキーだけでなく、ポッキーとプリッツ合わせた数
・店頭のPOPには「作戦ではありません。本当にミスりました。」と発注書の写しを掲示
・地元テレビ局も取材に来たらしい
・この件の感謝セールを来月あたりに開催するか検討している
と、ほんとうに誤発注だったのかなと、思ってもいいような感じにもさせられた。
大量入荷を知った熊本大学生協が、ツイッターで協力を呼びかけたのだが、他のユーザーから僕が指摘したのと同様の疑問点を尋ねられたのに対しては、
「通常のシステム経由の発注ではなく、事前発注書をFAXで問屋さんに直接送信するやり方でした。発注量が増えても問屋さんは気付きにくく、また本部を介さないため納品まで誰も気づかなかったようです。」
「今後の改善点かと思います。いずれにせよこのような初歩的なミスで世間をお騒がせし、大変お恥ずかしい限り」
などと説明・釈明している。
熊大生協は当事者ではないのに丁寧な対応なのは感心するが、本文で指摘した通り、大学生協全体かつ個々の大学生協が自分の所も起こしかねない問題として事実を受け止めて改善しないと、またどこかの大学生協で再発してしまうだろう。
入り数(ひと箱に何個入っているか)の間違いや(今回はこのパターンのようですね)、発注端末に0をひとつ余計に入力したり「00」キーを押してしまったことに気づかず後の祭り・・・とか、よく聞きました。
ちなみにバイトやパートでも発注はします。
大学生協の場合、連合は組んでいるでしょうが個別生協はあくまで別組織(企業で言えば別法人)でしょうから、他大学の生協に引き取ってもらうにも、掛売の手続きなど時間と手間がかかるのではないでしょうか。
普段の発注はバイトがやるとしても、今回はポッキーの日用に360個発注というイレギュラーな注文だったわけで、そういう時こそ、周りの人たちのフォローが必要だと思います。
今回の誤発注の話も、たしかにそうだよなー、と思いました。
これからも楽しみにしていますのでよろしくです。
部外者が好き勝手に書かせてもらっていますので、本当かどうかは自分でも分かりませんが、こう考えるヤツもいるんだなと見てやってください。
こちらこそ、よろしくどうぞ。