広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

今春の降板

2016-05-20 00:19:50 | その他もろもろ
春のテレビ番組改編の記録。
2014年春は「笑っていいとも」「はなまるマーケット」の終了という大きな出来事があり、昨2015年春はこまごまとした変化があった。
2016年春は、フジテレビ系平日13時台の「ライオンのごきげんよう」と東海テレビ制作連続ドラマが揃って終了したのが大きいか。(空いた枠は、前後の生番組を延長・前倒し)
「ごきげんよう」については、機会があればいずれ。

それ以外には、長く続く番組の出演者うち、一部の人だけの交代が多かった気がした。
そこで、まずは降板されたみなさんを挙げてみる。(順不同、敬称略)

●NHK「クローズアップ現代」国谷裕子(くにやひろこ)
1993年の放送開始から(たまに代役もいたけど)キャスターを担当していた。
その前は、「ニュースセンター9時」の後継として1998年に始まった「ニュースTODAY」のキャスター陣の1人(この番組は分野別にキャスターがいて、橋本大二郎なども)として出演するなど、NHKの正職員というわけではないみたいだが、国際報道を中心としたNHKの報道にずっとたずさわっている。

番組は今春からは、19時半から22時に移動して「クローズアップ現代+」として、女性アナウンサー7名が交代で出演。※1990年代は21時台の放送だった。

●TBS「ニュース23」岸井成格(しげただ)、膳場貴子
2013年と2008年から出演していた2名が降板して、リニューアル。

●テレビ朝日「報道ステーション」古舘伊知郎
2004年の放送開始から出演していた。
気になったのは、これと合わせてスタジオセットのリニューアルを行うためか、4月4日から8日までまるまる1週間放送を休止したこと。(特番とANNニュースで穴埋め)年度初めの世の中が動くであろう時期に、いわば自分の都合だけでこんなことをするのに違和感。

一部では、国谷、岸井、古舘3氏の降板は、政治的圧力によるものではないかと勘ぐられた。
後任に、局アナを起用した番組が多いのは、経費節減か。
個人的には、クローズアップ現代は見ないし、テレ朝のニュースといえば久米宏、ニュース23は筑紫哲也のイメージが強く、今回降板した人たちには、思い入れはない。久米さんや筑紫さんは、どちらも20年弱出演し続けたのに比べたら…
【29日追記】ただし、僕が両番組を見られるようになったのは、それぞれ秋田朝日放送開局後と青森へ引っ越した後だから、それぞれ最後の10年ちょっとしか見ていない。話には聞いていた久米宏・筑紫哲也をやっと見られたという意味では、インパクトが強かった。


●テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」石坂浩二、吉田真由子
1994年の放送開始から司会として出演していた石坂、その半年後からアシスタントとして出演していた吉田が降板。
吉田さんは、以前は島田紳助に「やる気のないアシスタント」と言われていたが、日本のテレビ番組史上最長の女性アシスタント経験とのこと。(次点はナイトスクープの岡部まり)
後任は福澤朗。アシスタントはなし。

今年初め、石坂さんのことがワイドショーの話題になった。
石坂さんと番組チーフプロデューサーがケンカして、石坂さんが冷遇されてしまっていたという。その結果、番組内で石坂さんがしゃべることも映ることも極めて少なく、「今回は、アップで映ったのは計10秒、セリフは『そうだね』だけ」みたいな検証も行われた。
たしかに、紳助時代はもっと映ってしゃべっていた。今田さんに替わった頃からか、評価額を表示器に入力するシーンくらいしか映らなくなっていたのは分かっていた。以前、何かの番組で今田さんが「石坂さんは、現場ではもっとしゃべってはるんですよ。それが放送されないだけ」と言っていたのは、このことをほのめかしていたことになる。

それにしても、ケンカになった事情を伝える報道を見る限り、石坂さんに非はない(あるいは極めて少ない)と感じた。芸能界の大御所である石坂さんにこんな仕打ちをするなんで、プロデューサーとはエライご身分。
プロデューサー側からの反論などは聞いていない。
石坂さんはインタビューに対して、自分の役目は出演すること、あとは局の判断などと淡々とコメントし、同時期に辞任騒ぎになっていた甘利大臣を心配するなど、大人の対応。
さらに、この後に放送されたいくつかのトーク番組のゲストやナレーションに石坂さんが起用されたのは、この騒動のおかげだろう。
石坂さんの評価が上がったことになると思われるが、当のプロデューサーはどう思っているでしょうね。

降板の代償ということなのか、BSジャパンで「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」という番組が木曜21時に新設され、石坂さんが局アナとともに司会。お宝を持つゲスト(芸能人のほか一般人も?)を招いて、それについてトークする番組。石坂さんが存分にしゃべっている。

BSジャパンでは、その前の20時台に地上波の鑑定団を遅れて放送しており、2時間続けて鑑定団関連の番組が続くことになり「木曜夜は鑑定団アワー」と銘打っている。現在の地上波鑑定団は、約5か月前のものを放送しているので、しばらくの間は、2時間続けて石坂さんが出演することになる。といっても、最初の1時間はほとんど映らないけど…
土曜16時半に放送する秋田テレビでも、3か月弱の遅れなので、もうしばらくは石坂さんが出る。
※秋田テレビでは6月25日放送分、BSジャパンは8月18日放送分で降板。

【7月2日追記】石坂さん降板後の番組は、流れに大きな変化はなし。音楽やナレーションも同じ。
スタジオセットはリニューアルされ、なんか「がほっ」とした印象。シンプルで広いというか…
ゲスト(芸能人・一般人とも)登場時は従来は、コンパニオン2名が扉を開けて登場、吉田さんが「○○県からお越しの○○○○さんです」と紹介していた。リニューアル後は、扉は勝手に(?)開き、テロップのみで音声での紹介はなくかった。コンパニオンは、お宝の運搬や出張鑑定のアシスタントとして継続(新妻さと子さんが降板)。
それと、CGのネコのキャラクターが随所で現れるようになった。
【2017年1月15日追記】2016年10月に若干の変更があった。廃止されていた女性アシスタントが、テレビ東京のアナウンサーを起用して復活。再び「○○県からお越しの○○○○さんです」が復活(テロップは氏名のみ)。コンパニオンも全員入れ替え(人数減?)。


●NHK「ためしてガッテン」山瀬まみ
立川志の輔司会で1995年から続く番組がリニューアルして「ガッテン!」に。
小野文惠アナウンサーも含めて司会は続投。ナレーターは替わった。

司会ではなく、ゲスト出演者と並んで座ってガッテンボタンを押すレギュラーが山瀬まみ。初回放送から出ていたという。


●「NHK歌謡コンサート」三原綱木
これは1993年からの番組自体が終了。後継は「うたコン」。司会が代わり、J-POPも扱うようになった。

バックバンドは「三原綱木とザ・ニューブリード/東京放送管弦楽団」だったのが、「music concerto」に代わった。
「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」のメンバーでギタリストでもある三原綱木氏が指揮をする姿は印象に強く、時折、歌手やギタリストとして、前に出ることもあった。
降板するのなら、あいさつでもありそうだけど、特になかった模様。

現在のところ、後任の指揮は栗田信生(4月12日・5月10日・17日【追記】・31日・6月7日・21日・7月12日・26日=編曲も全曲1名で担当)、たかしまあきひこ(4月19日・26日・【追記】5月24日)の2名が交替で担当。
両氏は作曲家で、歌謡コンサート時代からバンド用の編曲を担当(「音楽」担当としてクレジット)、並行してBSプレミアムの「新・BS日本のうた」でも編曲と指揮を担当していた。
5月以降、BS日本のうたのほうは、別の人が音楽・指揮をしている(収録日の関係か4月は出ていた)ようなので、このお2人はうたコンに専念することになったのだろう。【5月29日訂正】BS日本のうたの5月29日放送では久しぶりにたかしま氏が指揮。新しい担当者を入れたことで、従来よりも担当回数が減ったということか。
※たかしま氏は、ドリフターズやフジテレビのニュース、アニメ「パーマン」の音楽などを作曲または編曲した人。名前は昔から知っていたが、指揮をするこの人がその人だと知ったのは、つい最近だった。
ちなみに、髪が黒くて指揮棒を使わないのが栗田氏、白髪まじりで指揮棒を使うのがたかしま氏。

三原氏は、紅白歌合戦などほかのNHKの歌番組でも指揮をしていたが、そちらはどうなるか。

【6月15日以降随時追記】上記追記の通り、うたコンの指揮は、6月7日までは栗田、たかしま両氏が担当。
6月14日は、上杉洋史氏という、少し若い人が指揮をした。
6月28日は上杉洋史氏が指揮。音楽担当者は上杉氏を含めて4名(従来は3名のことが多かった?)表示され、その最後が栗田氏。
7月5日、19日も上杉洋史氏。(オリンピック、思い出のメロディーその他特番による休止をはさんで)9月6日、13日は栗田氏。
【6月21日追記】番組ホームページ内のブログによれば、指揮をする人は「音楽監督・指揮」という肩書き。番組内のテロップでは単に「音楽」として表示される複数の中で筆頭。

【8月28日追記】8月27日放送「第48回思い出のメロディー」では、久々に三原綱木とザ・ニューブリード/東京放送管弦楽団が演奏を担当。三原氏はブルー・コメッツとしても出演し、久しぶりに変わらない姿を見ることができた。編曲は、たかしま、栗田両氏を含む多数が担当。
【11月14日追記】たかしまあきひこ氏は体調を崩されていたようで、10月に亡くなった

【2018年10月23日追記】2018年10月23日放送の「サラメシ」によれば、2017年以降のうたコンは「フラッシュ金子」という人が専任で指揮をしている。
米米CLUBのサックス担当だった金子隆博氏のことで、病気でサックスを演奏できなくなって、指揮もするようになったとのこと。編曲は引き続き栗田氏などが担当しているようなので、金子氏は以前の三原氏に相当する位置づけになりそう。
ちなみに、金子氏に10曲分の譜面が届く(電子データで届くのか、自身の事務所のレーザープリンターで印刷していた)のは前日の月曜で、本番当日に初めて演奏する流れだった。そんな短期間でやるとは、さすがプロ。


●NHK「気象情報」渡辺博栄
気象予報士制度が始まる直前の1992年から、NHKに出ていた、財団法人日本気象協会所属の気象キャスター(現在は気象予報士)。
土日を中心に出演し、最後となった3月27日には「24年間務めて参りましたが、今日で最後になります。ありがとうございました。」とあいさつがあったとのこと。

2000年前後には、日曜朝の「週刊こどもニュース」に「お天気おじさん」としても出演。ラフな格好やかぶりものをしていた。
渡辺さんは、秋田県三種町(旧琴丘町)のご出身。「日本海側では」と言う時のアクセント(イントネーション)が、わずかに秋田弁っぽい。10年近く前には、NHK秋田のローカル番組にゲスト出演し、秋田弁で天気予報もされていた。

【26日追記】気象予報士制度発足前は民間気象会社は少なく、NHKに出演する天気キャスター(お天気おじさん)は、日本気象協会が独占していたと思う。当時は「日本気象協会 渡辺博栄」と所属付きでテロップが出ていた。

【8月28日追記】10月1日に北秋田市で開催される「ラジオ深夜便のつどい」のイベントの1つとして、渡辺さんの講演が行われる。「気象予報士」の肩書き。
【2019年11月26日追記】2019年11月25日の秋田魁新報コラム「北斗星」に、渡辺さんの意外な活躍が紹介されていた。
三種町にUターンし、2019年10月から町が住民団体に委託して運行開始した、ワゴン送迎「ふれあいバス」の運転手を週に1度務めているという。65歳で「能代高校を卒業後に日本気象協会に入り」とのこと。
【2020年2月17日追記】渡辺さんは2020年から、月曜日の秋田魁新報の社説代わりとして、研究者などが執筆する「月曜論壇」の論者(著者)の1人にも加わったようだ。
【2020年5月7日追記】2020年4月に、秋田放送(ABS)社屋が山王から秋田駅前へ移転。それに合わせて、金曜16時台のローカル情報番組が「エビス堂☆金(ゴールド)」から「えび☆ステ」にリニューアル。
それに、気象キャスターとして渡辺さんがレギュラー出演。番組全編を通して、他のレギュラー陣とともにスタジオに座り「ワイプで抜かれ」たりもする。天気コーナーは本社前の屋外へ出て伝えるのが原則らしい。
なお、同時期にABSの気象データ提供元が、ウェザーニュースから日本気象協会へ変わった(関連記事)ようだ。


●日本テレビ「笑点」桂歌丸
50年前の初回から出演している唯一のメンバーで、現在は司会。5月22日の生放送特番をもって勇退。

後任は未発表。他の大喜利メンバーが就くとか、タモリ氏など落語家以外を起用するとか、以前からウワサがあったが、誰になるか?
【24日追記】司会は大喜利メンバーからの抜擢で春風亭昇太。予想できなかった。空いた大喜利メンバーの補充もすることになり、それが誰なのかは29日に明らかになる。
【30日追記】29日も生放送で、2代目 林家三平の加入が発表。なるほどねという人選で、多くが納得するだろう。これで全体的に若返る印象。


●秋田朝日放送「サタナビっ!」高堂路子
土曜朝のローカル番組に出演していた料理研究家。秋田市内の酒屋・地ビール醸造元の奥様でもある。
ほぼ毎週放送の料理コーナー「もてなしCOOK」を担当していたが、番組全編を通して着席し、コメンテーター的な存在でもあった。2008年から出演していた【24日補足・Wikipediaにはそう書いてあるが、もっと前(最初期もしくは2005年頃??)から出演していたような気もする】そうで、メイン司会のローカルタレントZEN氏(2003年10月の初回から)に次ぐ、長期の出演だった。
4月からの料理コーナーは「ウチメシ。」として、県内の3人の料理人が出演。


以上、それぞれさまざまな理由があるはずだけど、番組で大事な役目を担っておられた方々に、もうその役目として出演するのを見ることができなくなってしまった。番組そのものは、ほぼ以前と変わらず続くのが、かえって寂しく感じてしまう。他の場面でのいっそうのご活躍に期待。

その他のテレビの変化は、また改めて

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2 コメント

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まだまだいます (FMEN)
2016-05-20 01:56:12
渡辺さんの挨拶、よかったですなあ
他に
・ニュースウォッチ9、福井ナレーター
・土日ニュース7、守本・中山コンビ
・AKTみんなのニュース、武田・石井コンビ
・土曜朝の東北天気の篠原予報士
とかも印象深いです。
すぐに熊本地震が起きて安定していたキャスターが使えなかったのにはあれでしょうに。

異動や復活ならフジ昼の奥寺アナ(平日夜から)、NHKニュース7の高瀬アナ(平日昼から)、ABSラジオの酒井アナ、NHKの小郷アナでしょうか。
後者は産休明けですが。
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枠移動 (taic02)
2016-05-21 23:19:31
一定周期である局アナの枠移動ではありますが、今春はそれも多かったかもしれません。
秋田局勤務経験があるニュースウオッチ9の福井さんは、のべ7年だったそうで、声だけですが長かったですね。札幌局へ異動したとのことで、定年を見据えてのことでしょう。

仙台の篠原予報士は、渡辺さんの後任の枠ですね。
1年前まで仙台にいた三宅予報士は、大阪に1年いただけで東京の「ニュースチェック11」へ抜擢されました。
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