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続・EV-E801ワンマン

2021-03-19 23:09:19 | 秋田のいろいろ
EV-E801系の増備車と中編成ワンマン運転の続き。
秋田から男鹿線・二田駅までG2編成に乗車。
二田駅で上下が交換。ホームのワンマンミラーは残っているが、いずれ撤去?
今回も、後部(途中で前にも来ていた)に案内役と思われる乗務員が添乗。
たぶんその人の肉声だと思うが、追分駅停車中に、車内放送で新しいワンマン運転の乗降方法について説明が流れた。やらないよりはいいけれど、釣り銭がない場合などの言及はないし、それでも分からない人は分からないし、だったら上飯島駅で降りる人のためにも説明してほしかった。

自動放送は、701系と同じ声だが、(G1編成と共通の?)別収録のようで、言い回しや音質が異なる。こちらでは「整理券」ではなく「乗車駅証明書」と言っていたが、中編成ワンマン化で車内の整理券がなくなったのだから妥当。【20日補足・乗車駅証明書とは、駅設置の機械から出る整理券のこと(盛岡支社では、車内の整理券もそう呼んでいる)。】
701系では「この『電車』は、○○行きワンマンカーです」と言っている。キハ40系では、たぶん音声データは共通で「電車」の部分だけを「列車」に差し替えていた。キハ40系は電車じゃないから、こだわるのは理解できる。
EV-E801系は電車だから…と思ったが、以前の原稿の使い回し・直し忘れなのか「列車」と言っていた。

前回の通り、新たに発車間際に「発車します。列車から離れてください」と車外スピーカーから注意喚起するようになった。
今回は、秋田、泉外旭川はたしかにそうだったが、土崎から出戸浜の4駅ほどは、なぜか車内のスピーカーからもそれが放送されてしまった(車外でどうだったかは確認できない)。昔、8トラテープを使っていた秋田市営バスでは、車内外を入れ違って放送してしまう【22日補足・乗車客がいないバス停通過後の操作ミスなどが原因】ことがたまにあったが、音声合成式では起こり得ないはずなのに。
上二田駅では車外だけに戻った。設定ミス?
【追記・車外放送について】
・5月初め。上りの上飯島発車時は車内に流れた。同じ列車の土崎、泉外旭川では流れず。
・5月初め。下り秋田駅発車直後、乗り遅れた客のために停止しドアを再開放。その再発車時にも、車外でちゃんと流れた。次の泉外旭川でも正常。
・6月5日。上りの土崎発車時「発車します」部分だけ車内に流れた。閉めた後、再度開けたらしいが、再度閉めた後は車内には流れず(車外は空調音のため不明)。同じ列車で次の泉外旭川では、フルで車内に流れた。
・11月10日。G1編成下りの泉外旭川発車時。ドアが閉まって、ブレーキを緩めて動き出すかどうかのタイミングで、車内に「離れてください」部分のみ流れた。一瞬、非常事態でも起きたのかと戸惑った。やはり車内で流れるべき音声ではないと思うから、JR東日本へ改善要望した。(以上追記)


車内の相違点などについて。
赤いEV-E801-2の前方
まず驚いたのは、向かって右側、運転席と逆側(「助士席」と呼ばれる)の客席との仕切りが、ガラスでなく塞がれてしまっている。
それにG1編成では運転席背後左側にあった非常ボタンが、右側中央寄りに移設された。

助士側のガラスはG1編成では、位置はやや高いものの客席から前方が見通せ、客席側に出っ張ったテーブルみたいな台があって、そこに手すりが付いていた(赤も青も同じだったはず)。手すりは今もあるから、その台部分が塞がれたという感じか。
青いGV-E800側ではどうなっているのか、未確認だけど、少なくとも下り向きでは【25日追記・GV-E800側も同一だった】右側の前面展望は楽しめなくなった。
キハ40系では、もともとは中央にだけ窓があって、左右とも壁だった。国鉄時代末期の労働組合からの反発やコスト削減のためだと思う。その後、ワンマン運転対応改造を受けた車では、左の運転席背後に開閉できる車内確認用窓が開けられるようになり、秋田地区で最後まで残った車両はほとんどがそれだったはず。

塞がれた部分は鍵付きの扉だから、何かの機器が入っていそう。
701系でも、デジタル無線機やさらに現在設置進行中のATS-Pと、新しい機器が増設されるたびに、ここが塞がっていっている。EV-E801系ではそれらはG1編成から搭載済みだから、カメラ関係の機器とかだろうか。

G1編成も同様だったようだが、中央の仕切り扉(連結時の通路)は、真ん中ではなく、やや右に寄っていた。701系と違って運転席が少し広いことになる。

次に前回、右寄りから中央へ移設されたとしていた、運賃表示器。
それだけでなく
車内カメラと一体化した箱の中に収められたのだった。
運賃表示器自体は、G1編成や701系や秋田中央交通、弘南バスなどと同じ、レシップの「OBC-VISION "D"」だと思われる。「OBC」とは「On Bus Computer」だそうなので、Trainではどうなのか知らないけど。
中編成ワンマン化後は、運賃表示画面は一切出なくなってしまった。降りた駅の運賃表で確認しろということのようだが、車内で分かれば、あらかじめお金の準備ができるのに。
画面は前後とも常に表示され、次の駅名や「<<<こちら側の扉が開きます」が表示されていた。

改正前・従来方式ワンマン当時のG1編成の表示器
【25日追記】奥羽本線 秋田~追分間では、701系、GV-E400系ワンマン列車も、男鹿線に合わせて全ドア開放となる。これらでは運賃表示機に運賃表が表示される。GV-E400系では後部側の表示器には次駅名などのみ表示で、前だけ運賃表。701系では以前は後部は消灯しており、改正後は未確認。


そして中編成ワンマンの要、カメラの映像を映す運転席のモニター。前回の通り、運転席のフロントガラス上部に、液晶ディスプレイ2台が左右並んで設置されていた。
右側ホームでドア扱い中
この時は2両編成での運転。ホームがある側のディスプレイに、車外カメラの映像2つが縦長に並んで出ていた。反対側は黒画面。
車外カメラは、各車両の側面両端に1台ずつ設置。2両編成だとホームのある側に4台あることになるが、それぞれの進行方向前側のカメラが作動しているようだ。
客席から見ていても、点字ブロックの位置、ホームに人がいるかどうか、どう動いているかは把握でき、従来のミラーとさほど変わらない【20日追記・車両1両分の側面が画角に入るような広角の画像】と感じた。ド逆光、夜や悪天候時は分からないが。
ディスプレイ1台につき縦長画面3つしか入らなそうだから、4両編成時は、隣のディスプレイに1つ映るのだろうか。

車外映像は常時映るのではなく、駅停車時だけ。駅を発車すると、早い段階で消灯してしまう。安全のためにはもう少し長く映してもと思ったが、従来のホーム設置のミラーでも、動いてしまえばもう見えないのだから同じか。
あと、車内後方確認ミラーがなくなったのだから、車内カメラの映像も、ここに映るかと思っていたが、確認した限りでは1度も出なかった。必要に応じて切り替えできるのかもしれないが。(上飯島駅では、運転士が運転席から立って中央部まで出て、振り返って車内後方を確認していたから、やっぱり車内カメラは防犯記録用だけなのか?)


路線としての男鹿線(追分~男鹿)に乗るのは、実は恥ずかしながらまだ3回目。EV-E801系になってからは初めて。男鹿線に入って蓄電池からの電力による走行に変わっても、追分までの奥羽本線内とまったく変わらない走りぶり、乗り心地だった。
男鹿半島へ進む“電車”
架線がない線路を電車が進んでいく。これからは日常の風景だけど、すごい。


さて、初めて降りた二田(ふただ)駅。
簡易委託駅ながら、集札も行っていた。車内放送ではどう言っていたか聞き漏らしてしまった…

男鹿線は、海側を(県道56号~)国道101号が並行している。二田駅は海・国道と反対の八郎潟残存湖側に駅舎や狭い道、住宅街と多少の商店があった。男鹿寄りに踏切があって、渡るとすぐ国道でスーパーなどもある。
余談だが、この国道~踏切~駅前~住宅街のルートで「潟上市マイタウンバス」が走っている。本数は多くないが、天王グリーンランド~潟上市役所へ行くことができ、そこで追分駅近くや大久保駅などへ行く路線に乗り継ぐことができる。本数のわりに、接続は悪くないダイヤ。日曜祝日運休(土曜は運行)。
1乗車100円均一(しかも秋田市内と同じ中央交通の回数券も使用可)なので、200円で奥羽本線大久保駅や追分駅へ出ることができる。潟上市内の移動手段、男鹿線のダイヤ空いた時間帯の代替として、なかなか使えると思う。詳細はこの記事
※天王グリーンランドでは、中央交通一般路線の追分線・新国道経由秋田駅行きにも乗り継ぎ可能で追分駅方面には行けるが、潟上市民・通勤者以外は100円にはならない。

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4 コメント

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男鹿 (taic02)
2021-04-10 00:15:07
男鹿はバス路線としては孤立した閉じたエリアになってしまいました。
観光利用もなくはないでしょうし、あればいいかもしれません。
返信する
Unknown (Unknown)
2021-04-09 23:29:13
男鹿市独自運行バスでも、乗り継ぎ割引などをやるのだろうか?

秋田市のカードを男鹿版にして中央トランスポート主導で改修すれば、そのまま使えそう。
返信する
追分線と五城目線 (taic02)
2021-03-25 00:37:35
制度利用者がどのくらいいるのは分からないですが、複雑そうですね。
改造済み運賃箱には、運転席向きのタッチパネルがあるようなので、手動操作できるにしても間違えたり、手間取ったりしそうです。
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Unknown (Unknown)
2021-03-24 20:28:15
> ※天王グリーンランドでは、中央交通一般路線の追分線・新国道経由秋田駅行きにも乗り継ぎ可能で追分駅方面には行けるが、潟上市民・通勤者以外は100円にはならない。

追分線と五城目線がなぜか臨海営業所管轄なので、臨海営業所管轄路線乗車時には、この注意書が表示されているのですが、秋田市内IC導入後は、こちらに関する注意書も張り出されるんだろうか。

表示が細かくなって、かえって訳がわからなくなりそうな気もします。

追分線および五城目線専用の運用も現実的になるかもしれません。

乗り放題券をICに乗せられると、違った運用が出来そうですが、どこでのせるかにもよりそう(バス車内での券面印字は現実的でないですし)。
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