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点字ブロック

2010-12-13 19:03:06 | 秋田のいろいろ
2週間ぶりくらいで、秋田駅西口バス乗り場へ行くと、鮮やかな黄色が目に飛び込んできた。
各乗り場へ誘導する、点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)が新たに設置されていたのだった。
従来は、各乗り場の乗車口部分にしか設置されておらず、あまり意味をなしていなかったが、それが結ばれた(乗車口部分は既存のブロックを活用)ことで、点字ブロックを必要とする方々には分かりやすくなったのではないだろうか。我々も視覚的に動線を把握できるようになった気がする。

以前から書いているように、点字ブロックの色は原則黄色であるが、周囲の景観等によっては他の色とすることもできる。しかし、視力が極めて弱い弱視の人には、視認性が高く目立つ黄色の点字ブロックが望ましいようだ。
未だに一部の自治体等ではグレーなどのブロックを敷いているところもあるが、鉄道の駅や秋田県道、秋田市道でここ数年内に設置・更新されたものは、黄色の点字ブロックを採用しているようだ(過去に設置されたものは除く)。この点は、秋田の道路行政を評価したい。

個人的には、景観のために他の色にして、弱視の人が使えないようでは、本末転倒。機能よりもデザインを優先するということがあり得るだろうか。点字ブロックが黄色で困る人はいないはず。


秋田駅西口バス乗り場の点字ブロックも、行政がやったのか、秋田県バス協会などがやったのか分からないが、ちゃんと鮮やかな黄色。
雪で隠れたり、時が経てば汚れてしまうでしょうけど
秋田市における視覚障害者の移動手段として、路線バスは重要なはず。
従来は、たくさんある中から目的の乗り場を探すのには苦労されていたようなので、点字ブロック設置によって、いくらかは見つけやすくなったかもしれない。(状況に応じて、周囲に居合わせた他の乗客やバス運転士の心遣いも必要だと思うけれど)


次は、日赤跡地、中通一丁目の再開発工事現場周辺。(工事の模様は後日アップします)
右が工事現場の囲い
工事の柵や囲いが設置されたため若干狭くなった歩道に、点字ブロックが2本あるのに気づいた。
上の写真では、中央に黄色いブロックがあるが、右の囲いギリギリの部分に、白いブロックもある。(白いブロックは溶けこんで分かりにくいでしょ)

既存の点字ブロックと工事の囲いが干渉してしまうため、新たに点字ブロックを仮設したようだ。
囲いの端の歩道幅が変わる部分
既存のブロックの一部を撤去してセメントで埋め、そこから仮設ブロックを敷いて、既存部分に迷いこまないようにしている。
仮設の黄色ブロックは、接着剤付きのシートタイプのもの(点字“シート”と呼ぶべきか)を使っている。これは長期間使用すれば剥がれてしまうのだが、工事が終わるまでなら、なんとか持つだろう。

道路管理者に関わらず、現場周辺の道路は同じ設置方法なので、再開発組合が設置したのかもしれないが、なかなか気が利いている。
(実際にユーザーの皆さんがどう思われるかは分からないし、ちょっと設置方法がおかしい感じの箇所もなくはないけれど)


視力のない/弱い方々が外を歩くのは、我々には想像できないほど苦労や危険があるのだと思う。
わずかな費用や手間で、少しでもそれが軽減できるのなら、どんどんやるべきであり、このバス乗り場と工事現場を見る限り、秋田ではそれなりに実践しているように感じた。

だが…
秋田市中心部某所
点字ブロックの上に停まる車。
っていうか、ここは「歩道(自転車通行可)」。自動車が入る場所ではないですよ。
秋田市中心部の商店が多い地域のいくつかでは、広い歩道が設置され、歩行者が歩きやすくなったと思いきや、残念なことに、このように歩道に乗り入れて、歩行者の通行を妨げる形で駐車する車が恒常的に見受けられる。
店の関係者なのか客なのか知らないが、他人のことを考えてほしい。

秋田市では「エイジフレンドリーシティ構想」として、高齢者や障害者にやさしい街づくりを目指しているのだそうだ(元はWHO・世界保健機関の提唱で、現市長の公約だったらしい)。
その実現には、まずは市民の意識を変えないといけないね。

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