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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

25周年&50周年

2011-07-20 23:26:57 | 秋田のいろいろ
冒頭の写真は、秋田駅西口から北方向を見たところ。
正面が女性向けファッションを中心とした商業施設「おしゃれかんアルス」(地階~2階)と「ホテルメトロポリタン秋田」、右に少し写っているのが飲食やみやげ物が中心の秋田駅ビル「トピコ」。

この3つはいずれもJR東日本系列で、2004年からは「秋田ステーションビル株式会社」という同じ企業が運営しており、セールを共催したりサイトやポイントカードが共通になっている。

※以下、Wikipediaを参考にしています。
なお、上の写真のさらに左隣には「秋田フォーラス」がある。アルスとの通路もあるが、これはイオン系列のファッションビルで、秋田市出身のササキノゾミさんが働いていてスカウトされたことで有名。
かつては、ジャスコ秋田店(1974年)→パレドゥー(1985年)という商業施設で、1987年からフォーラス。


さて、アルスの壁面の広告スペースにこんなものが出ているのに気づいた(同内容のものが公式サイトにも掲載)。

「おかげさまでメトロポリタン秋田、アルス、トピコは25周年&50周年」

うーん。この表現、補足が必要だ。
まず、施設名が3つあるのに、どれが25周年でどれが50周年なのかが分からない。
そして、何も知らない人だと、50年前の1961年、すなわち昭和36年から、アルスとかトピコとかこじゃれた商業施設が秋田にあったのか! と思ってしまうかもしれない。

そんなはずはない。
まず、25年前というと1986(昭和61)年。
この年の7月4日にアルスとホテルが開業したので、この2つが25周年ということになる。アルスができた当時のことは、僕も記憶にあるが、あれから25年も経ってしまったのかと愕然とした。
当時は“おしゃれかん”が付かない「アルス」で(今でもみんな「アルス」と呼ぶけど)、ホテルは「秋田ターミナルホテル」と言っていたが、外観やコンセプトはほぼそのまま現在に至っている。
2003年に秋田県に初めて進出したスターバックスとマツモトキヨシが、店を構えたのが、アルス。衰退が著しい秋田駅前にあって、比較的元気な商業施設と言える。

そして、トピコは、1997年の秋田新幹線開業に合わせて秋田駅舎が新しくなった際に一新された駅ビルに付けられた名前。
それ以前は、「秋田ステーションデパート」と言っていた。
そのステーションデパートは、先代の秋田駅舎が完成し最初の秋田国体があった年、1961年9月2日に開業している。
たしかに、現在のトピコやそれを運営する企業は、1961年開業のステーションデパート(会社設立は前年)が起源であり、「創業50周年」であるのは間違いない。秋田に限ったことではないが、商業施設は撤退や郊外移転も珍しくなく、最近は地方都市中心部の衰退や経済状況の変化もあった。そんな中、同じ場所で半世紀に渡って営業し続けてきたのは、すばらしいことだ。市民と旅行客に親しまれてきた結果だろう。
ただ、以前のステーションデパートと現在のトピコでは、テナントの構成も雰囲気も大きく異なるし、国鉄とJRの変化もあるだろう。誇張とは言わないけど、ちょっと気になるな。
正確には「メトロポリタン(※ターミナルホテル当時からの通算)、アルスは25周年&トピコ(※ステーションデパート当時からの通算)は50周年」ということになるわけです。


ちなみに、秋田市内に古くから住む年配の方の中で、「アルス」「トピコ」そして「フォーラス」「フォンテ」という、秋田駅前の商業施設の愛称を正しく把握している人ってどのくらいいるだろう。(書店とか100円ショップも入っているから、高齢者でもフォーラスやアルスに行く人だっている)
いまだに、「フォンテ」を「ヨーカドー」、さらには「トピコ」を「ステーション(デパート)」と呼ぶ人だっているし(でもフォーラスを「ジャスコ」と呼ぶ人はいないかも)、「メトロポリタン」すら覚えられず「コスモポリタン」とか言う人もいるし。

いや年配でなくても、僕自身もたまに混乱する時がありますです…

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