広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

日赤跡地のヒマラヤスギ

2010-10-19 20:05:47 | 秋田のいろいろ
秋田市中心市街地、中通一丁目の「日赤病院・婦人会館跡地」とその周辺の再開発工事の話題です。前回(9月28日)の記事はこちら
前回アップ後、広小路側の古沢ビルディング1階に入っていたコンタクトレンズ店が移転したり、日本生命秋田ビルでは建物内部の解体作業が始まった。現在は、日本生命秋田ビルが足場で覆われている。
中央道り側の小さなビルでも退去・内部解体の準備が始まった気配がある。
日本生命秋田ビルの中から何やら搬出(10月6日)

さて、おとといの秋田魁新報の「秋田市広報板」(市からの告知)に、ここから出る伐採木を無料で提供する旨が掲載されていた。
中通一丁目地区市街地再開発組合のサイトを見ると、10月1日付で文書が載っていた。
施行地区内で伐採された木材について、(中略)丸太材として御希望の方に無償提供いたします」として、20日から30日までの間、申し込みして自分で搬出・運搬できる人に先着で、直径30~40センチ程度、長さ2メートル程度の枝を落として丸太にした、ヒマラヤスギをくれるそうだ。

上の写真にも写っている、古沢ビル裏から日生ビルとの間の駐車場(かつては「セントラルデパート」があった)裏手にあった数本の針葉樹のことだ。
あれがヒマラヤスギだったことが分かったのはいいが、以前、切られてしまうのかと思っていた通り、やっぱり切られてしまうんだ。
キャッスルホテル側から。右奥がヒマラヤスギ
聞いた話では、昨日18日に伐採が行われたそうだ。
今日行くと、
切り株
既にすべて伐採されていた。
婦人会館跡地(向こうの建物は明徳館高校)
空き地に丸太(手前。分かりにくいですが)と枝が置かれていた。
丸太
だいぶ細いものもあったが、太い丸太だけでも数十本はあっただろうか。

仲小路の市道廃止区間から撮影した、伐採前後の写真。(伐採前の写真は前回の記事の再掲)
 
今までは、ヒマラヤスギが空き地を隠していた格好だったが、ぽっかりと空間ができ、色づき始めた千秋公園の木々が見通せるようになった。

ヒマラヤスギがあった場所は、かつては建物の影だったのであまり存在感はなかったが、考えて見れば千秋公園からまっすぐの中土橋の真正面に位置する。背の高い針葉樹が何本も並ぶのは、景観的におもしろいかもしれない。
再開発の完成予想図によれば、この辺りが「秋田市にぎわい交流館」と「新県立美術館」の境で、「大広場」の端になるようだ。

だったら、切らずに残しておいて、夏は木陰・冬はクリスマスツリーにするなど、シンボルツリー的な存在にしたら楽しかったかもしれないと無責任に思った。
もっとも、ヒマラヤスギという植物(杉でなく松の仲間)は、根が浅くて強風で倒壊することが多いというから、残すのは危険で無理だったのかもしれない。


他にも、再開発エリアには、古沢ビルディング裏の背の高い木(イチョウ?)、仲小路跡の道路沿いの松、明徳館ビル向かいのソメイヨシノなど、いくつかの木が残っている。
完成予想図を見ると、それらの木はすべて描かれていない。一方、一部の建物沿いには、ケヤキだろうかサクラだろうか、新たな樹木が植栽されるようだ。
旧仲小路沿いの松
最後に、延ばし延ばしで歩行者だけは通行できていた、市道として廃止された仲小路“跡”。
組合のサイトに10月1日付の別文書が出ていて、工事本格化により「11月1日(月)より(中略)歩行者の通行もできなくなります。」とのこと。(今日現在、現地に表示はなし)
正真正銘、仲小路が「分断」されることになる。
※続きはこちら
コメント (2)
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